常時からできるだけ手を抜きたい、でも手抜き感は出したくない、それがお料理。
適応障害の症状が出ると尚更で、料理と向き合うのってそれだけでストレス。
でも、栄養はちゃんと取りたいし、栄養を取らないと体力がさらに落ちてしまう。
抑うつ症状や適応障害の症状からの回復に、タンパク質に含まれる成分が、大きな役割を果たすことは先日のエントリーに書いたとおり。
でも、料理の都度、お肉の皮むいて、脂部分とって…みたいな処理って面倒くさい。
包丁もまな板もベタベタになるし。
そこで、前々からちょっと作ってみたいなーと思いつつ、ずっと後回しにしていた鶏ハムを作ってみた。
結果、本当に簡単で、作り置きすれば一週間は冷蔵庫で保存がきくし、いろんな料理に使い回しできる。低カロリーで高タンパク!
一度作っておけば、料理する気力なんてゼロだわよ!って日に楽できちゃう。
これは作らない手はないよ!という話。
鶏ハムも作る気力も食欲もないんだよ…て方は、豆腐食べてね。あと牛乳とバナナとかね。
タンパク質の中で鶏ハムを推す理由
材料が鶏むね肉
ご存知の通り、お肉の中でもお手頃価格、しかも低カロリーでヘルシー。
鶏モモ肉よりも脂が少なくヘルシーな一方で、すこし食感がパサパサして苦手って方もいるかもしれないけど、鶏ハムはそんなことなくしっとりした舌触りなのでおいしく食べられる。
作り置きして保存ができる
お肉とかお魚って冷凍して保存しておくのってちょっと面倒くさかったりする。解凍するのが手間だったりね。
その点、鶏ハムは冷蔵庫で1週間くらいなら保存もきくから、冷凍なんてせずに作り置きしちゃえばいい。
意外とアレンジが効く
でも、大量に作り置きしてそんなに消費できるの?と思われるかもしれないけど、心配ご無用。
そのままムシャムシャもいけるし、タレやドレッシングをかけておつまみにも。サラダに乗せればちょっとサラダのグレードが上がるし、細切りにすれば冷やし中華の鶏肉がわりにも。他にも冷やしうどんの具にしたり、以前紹介したそうめんのトマツナアレンジに刻んで加えてみたりしてもおいしく食べられた。
※以下エントリーで紹介した和風のツナトマそうめんに、細切りにした鶏ハムとキュウリを加えたら絶品。
そんな所帯染みたメニューごめんだわ!というおしゃれさんは、ベビーリーフと一緒にバゲットに挟んで、ウッドプレートにミニトマト添えて、「インスタ映え〜!」とか言いながらソーシャルにアップすればよろしい。
作るのが超簡単
鶏ハムは鍋に沸騰させた親にお肉を入れたら火を止めて、ゆっくり熱を通す。要は鍋の火を消して放置しておくので、その間に他のことができちゃう。
しかも、鶏むね肉さえあればあとは大体家にあるもので作れるってのがいい。特別なオシャレ調味料なんて不要。
あ、でもタコ糸は必要だから100円均一でも売ってるし用意してください。
ということで、ぜひおすすめしたいのです。
作り方
いくつかのレシピを試してみたけど、個人的には、以下の分量・作り方が、一番おいしく作れると思っています、今のところはね。
材料
鶏むね肉 2枚(2枚で700gくらいを想定)
砂糖 小さじ2杯
塩 大さじ1/2杯
お好みで、胡椒、あらびき胡椒、クレイジーソルト
- その他用意するもの
サランラップ
たこ糸
クッキングペーパー
作り方
1.鶏むね肉の皮を取ります。
皮を取る前↓
ベリッと皮を剥いだあと、まだお肉についてる黄色い脂はお肉の臭みの原因になりやすいので、できれば取り除きましょう。こころに余裕がないときは、細かい脂は無視無視!雑味も旨味と思えばよろしい。
↓皮をとった後。この肉の端についてる黄色い脂身が臭みの原因なんですってよ。へー。
2.鶏むね肉の皮の付いていた方を下にして、お肉に厚みがあるところに包丁を入れて開き、均等な厚みになるようにします。極端に分厚かったりしなければ、だいたいでいいです。
3.鶏むね肉に、砂糖をまぶしてすり込みます。材料に書いている小さじ2杯というのは、鶏むね2枚分なので、味に偏りがないように1枚につき1杯に分けて。裏にも表にもモミモミと揉み込んでなじませましょう。
4.次が塩。砂糖と同じようにお肉の両面になじませます。砂糖と塩の順番を間違えないように注意!ここでお好みであらびきコショウなどを振ってもいいです。タイムとかバジルとかハーブを入れてもいいみたいだけど、わたしはオーソドックスなのが一番好きです。
5.下準備をしたお肉を平たい状態のまま、ラップに包んで、冷蔵庫で3時間以上くらい寝かせます。お肉からけっこう水分が出てくることもあるので、ラップに包んだ上でジップロックに入れるか、バットに乗せとくといいです。
冷蔵庫にベタァっとした肉汁が垂れると、掃除するのが苦痛なんですよねぇ。わたしがズボラなだけか。笑
6.3時間以上経ったら鶏むね肉を取り出します。ラップをとって、キッチンペーパーなどで水気を拭き取ったあと、常温に戻します。この常温に戻す過程を省略すると、後でお肉に熱が通りにくくなってしまうので、必ず常温に戻すことをオススメします。
↓キッチンペーパーで水気をしっかり取り除いておくと、この後ラップで巻く工程のときにお肉が滑りにくくなります。
7.お肉が常温に戻ったら、深さのある鍋に4リットル以上水をいれ、沸騰させておきます。これも水の量が少ないとお湯がすぐ冷めちゃって、お肉の芯までしっかりと熱が通らずに生煮えになってしまうので注意です!
で、サランラップの上に一枚鶏むね肉を広げて、お肉の厚みのある方からロールケーキみたいな要領で、ぐるぐると巻く。
こんな感じで↓
巻き終わったらラップでしっかり包んで、キャンディ包みのように余った両端をねじります。この時に筒状になった鶏肉を立てて、端を平らにならすようにしておくと、出来上がりの端っこがきれいになります。
↓キャンディ包みドーン!空気が入らないようにするのがコツです。
8.ねじった両側の根元をタコ糸でくくってしばる。
↓タコ糸を2、3周くくって、縛る。縛って余ったサランラップの部分は切っちゃってOK
さっき巻いたサランラップの方向とは別の向きにサランラップを巻く。要は、サランラップが2重に巻かれている状態になるわけですね。もう一枚の鶏モモも同じように巻いていきます。
↓さらにサランラップを巻く
↓二重に巻くとこんな状態になります。
9.鍋のお湯が沸騰したら、サランラップを巻いた鶏ももを投入して火を止め、鍋に蓋をする。そのまま、鍋のお湯が冷めるまで放置。
レシピを見てると、ジップ付き保存袋に入れて空気を抜いて、鍋肌につかないようにしましょう、などと書いてありますが、鍋肌につけないとか、鍋にちょうどよいサイズのザルとかないと無理ですから。ジップ付き保存袋は漏れなく熱で変形し、再利用不可能になります。なので、わたしはジップ付き保存袋は使いません。サランラップをしっかりと2重巻きにしておけば、ジップ付き保存袋を使わなくとも、問題なく美味しくできますよ。
↓グツグツ煮立っています。
↓うちはパスタ用?の蒸す機能も付いている鍋を使っているので、蒸すときに使うのをザル代わりしています。
↓鶏ももを投入!火を止めます。ラップから空気が漏れてきて、少し剥がれかけたりしますが、そんなに気にしなくても大丈夫です。放置、放置。
季節にもよりますが、それなりの量のお湯が冷めるまでには結構な時間がかかります。火を止めたら外出して、好きなことして過ごして、帰ってきたら出来上がってるなんて、最高じゃないですか!
10.お湯が冷めたら鍋から鶏肉を取り出す。サランラップを剥がして、キッチンペーパーで水気を拭き取って出来上がり。
↓できたー!
↓早速端っこをスライスして味見。おいしーい!
冷蔵庫に保存するときは、必ず新しいサランラップで巻きなおしてくださいね。
さらにそれをジッパー付き袋やコンテナに入れておくと、乾燥せず、しっとりした舌触りを1週間近く楽しめます。
↓こんな感じで冷蔵庫に保存。ん?ジップロックがずいぶん年季が入って見えるって?ガンガン再利用しないだなんて、あなたマリーアントワネット?これだから貴族とは話が合わなくて困るわ。
うちはサラダに乗せるのが定番になりつつあります。
市販のハムを使うよりもヘルシーだし美味しい。
ビールのアテにも、刻んで鶏肉として他の料理に使うにも便利!
何にでもアレンジしやすい料理なので週1回、鶏もも2枚で作り置きしても、なんだかんだ消費し切っています。