コロナ禍での昨年の大きな変化は「在宅勤務のスタート」だった。
わたしが勤める会社では2020年の2月の下旬から在宅勤務を中心とするリモートワークに移行して、以来ずっとそれが継続している。
もちろん、クライアント先への訪問や、法務契約書類の受け渡しなどで月に1、2回は出社・外出しての業務も発生することもあるけれど、それ以外はリモートワークで事足りている。
会社が契約しているシェアオフィスのスペースを予約して利用することもできるが、シェアオフィスまでの移動時間を考えると、結局自宅で仕事をするのが一番効率が良かったりする。
(休憩を兼ねて仕事の合間に5分・10分だけ家事をするのが、ちょうど良い気分転換になったりもしている)
わたしが在宅勤務になって間も無く、夫の会社でも在宅勤務がスタートした。
これまでの我が家は寝室に小さなデスクスペースがあるだけ。
仕事用のチェアもデスクスペースに1脚あるだけだった。
1人はそのスペースで仕事をするとして、もう一人はダイニングテーブルと椅子で仕事をすることになる。当然、ダイニングテーブルにはモニターもないので、業務効率は悪い。加えて、ダイニングテーブルに合わせて使っている椅子だと、朝から晩まで座って仕事をしていると腰が痛くなってしまう。
それでなくとも運動不足で肩こり、腰痛が起こりがちな在宅勤務である。
ちりも積もれば何とやら。
毎日のことだし、リモートワークはまだまだ続きそうだしで、正しい姿勢で仕事ができるように、思い切って自宅のワークスペースを整えることにした。
寝室の小さなデスクスペースで使用していたデスク・チェアを取り払い、同じスペースを引き続き1人のワークスペースとして使用する。
同じように、リビング・ダイニングの片隅にもデスクスペースを設けることに。
それぞれ、利用する部屋を分ければ、テレカンが重なっても問題ない。
画像はAERAdotさんにお借りしました。
ということで、在宅勤務・リモートワークの環境を整えるにあたって、買ってよかったものを紹介していく。
高さ・角度などが調整できるチェア
腰痛問題にダイレクトに効きそうだな、と思って、優先順位が高かったのが、チェア。
自分のからだのサイズや姿勢に合わせて角度や高さを調整できるものを、ネットでいろいろ探した結果、我が家はIKEAのJÄRVFJÄLLET イェルヴフェレットという椅子に落ち着いた。
以下、IKEAサイトの商品説明からの抜粋。
10年品質保証。角度調節ができるシートと背もたれ(シートと背もたれは連動)。調節した角度を固定できるので、どの位置でも安定感があります。背もたれは通気性の高いメッシュ素材。長時間座っても背中が蒸れませんシートの位置を前後に調節できます。背もたれは腰当て付きなので、背中を快適にサポートできます。体型や好みに合わせてヘッドレストと腰当ての位置を調節できます。安全キャスターは感圧式ロック機能付き。立ち上がるとチェアが動かないようロックがかかります。座るとロックが解除されます。
特にポイントとなったのは、以下の三点。
- 背もたれの角度調節ができること
- シートの前後位置の調整ができること
- 座面の高さ調整ができること
会社のデスクで使用している椅子も、上記の3つのポイントの調整が可能な仕様で、自分の姿勢にカスタマイズして使用すると楽だったので、この点を重視して選んだ。
座面の高さや、調節範囲なども、IKEAのサイトで事前にチェックした。
短足のわたしなので、欲をいえば座面の高さは40cmぐらいが理想ではあるのだけれど、足裏が床につかない場合には、フットレストを置くことで解決することにした。
実はIKEAのMARKUS マルクスという椅子と少し迷った。
MARKUSも、背もたれの角度、座面の高さの調整はきくのだけど、シートの前後位置は変更できない。この点がJÄRVFJÄLLET イェルヴフェレットとの大きな違いで、それが決め手になった。
店舗で両方座り比べてみたが、やはりシート位置の調整ができると座り心地が随分と良くなるので、JÄRVFJÄLLET イェルヴフェレットを選ぶことにした。
JÄRVFJÄLLET イェルヴフェレットは現在はAmazonでは販売していないようだが、MARKUS マルクスはアマゾンでも購入可能。
高さ調整機能つきのデスク
以前は省スペースにするために、本棚デスクの上に奥行きの浅い本棚を設置して利用していたのだが、毎日作業を行うとなると、デスクの奥行きがあった方が効率がいい。
ということでこの際、デスクも合わせて購入することに。
我が家は2年以内に引っ越しをする予定でいるので、その際に引越先の間取りに合わせて買い替えることも考えて、デスクは低コスト重視。
結果として、こちらもIKEAのLINNMON リンモンというデスク天板と、OLOV オーロヴというデスク脚を組み合わせることにした。
LINNMON リンモンは横幅が100cm×奥行き60cmとちょうどいいサイズ。奥行きも60cmあれば、モニターを設置しても作業スペースが十分確保できる。
OLOV オーロヴは足の長さを60〜90cmの間で調整可能なのものうれしい。
我が家は椅子の座面の高さとのバランスを見て、70cmにして使用している。
天板、脚はそれぞれ色違いも販売していて、天板は幅120cmの商品も展開している。
LINNMON リンモンとOLOV オーロヴはそれぞれ、Amazonでも購入可能。
ディスプレイ・モニター
モニター があるのとないのでは、作業効率が全く違う。
夫もわたしもPCやデータありきでの仕事なので、日々の業務のためにモニターは必須。
我が家には、1台しかPC用モニターがなかったので、1台追加購入することにした。
こちらは、目が疲れないように非光沢の画面にすることと、フレームレスという点以外には拘らず、あとはコスパでAcerのモニター ディスプレイ AlphaLine 21.5インチをチョイス。
ディスプレイ・モニターアーム
夫とわたしと、作業する場所を入れ替えて気分転換したりもしたいので、モニターの位置を簡単に調整できるといいね、という話になった。
そこでモニターに合わせてアームも購入することにした。
実は、モニターアームを買うのは初めて。せいぜい5,000円くらいのものだろうと思っていたら、10,000〜15,000円の価格帯のものが主流で面食った。
でも、実際に設置してみるとモニターが可動になることで便利に感じることがとても多い。購入してよかったと思う。
ノートPC用スタンド
ノートPC用を開いて仕事をしていると、どうしても視線は下向きになるので、気づくと背筋が丸まっていることも。
でも、ノートPC用のスタンドがあれば、PC画面の高さと向きを自由に変えられるので、正しい姿勢を保ちながら仕事できる。加えて、外付けのディスプレイ・モニターの高さとラップトップ本体のディスプレイの高さを合わせられると、視線の移動が横移動だけになるので楽でおすすめ。
選ぶときに重視したポイントは、
- 放熱性が高いこと
- 軽量(持ち歩く可能性も考慮して)であること
の2つ。
結果として、こちらのIVSO PCスタンド 折り畳み式を選んだ。
素材がアルミニウムなので軽量な上に、ボード型ではなく棒状なので熱が篭りにくい。
加えて、上に載せるPCを支える際にPC本体と接触する部分にはシリコン性のクッションがついているので、PC本体を傷つけてしまう可能性も低そう。
ここまでのものを設置して、デスクの高さ、椅子の高さを調節してみたのだけれど、悲しいかな脚の短いわたしは、椅子の座面の高さを一番低く設定しても、足の裏がしっかりと床につかず、宙に浮いた状態になってしまう。
そうなると、座った姿勢の時に、太腿の裏側が圧迫されて、血行が悪くなるらしい。
ということで、追加でフットレスト(脚置き)を購入することにした。
フットレスト(脚置き)
選んだのはサンワダイレクトのスチール製フットレスト。
スチール製なのでとにかく丈夫。もちろん、それなりの重量はあるけれど、こちらは持ち歩きするものでもないので問題ない。
床と接触する部分にはゴムが貼り付けられていて、滑り止め・床の傷つき防止にもなっている。
ただのフットレストにしては少しお値段が張るけれど、こちらを足下に設置してから明らかに腰と脚が楽になったので、買ってよかったと思っている。
ここまで紹介したアイテムで整備したワークスペースがこちら。
PCを置くとこんな感じになる。
カレンダーがあると日程調整の際に重宝するので、デザインがシンプルな無印良品のミニサイズのカレンダーをデスク上に置いている。
この写真は寝室の一角なのだけれど、このセットと同じものをリビングダイニングの片隅にも設置して、それぞれわたしと夫で使用している。
ひとつひとつのアイテムを吟味していくのは面倒かなとも思ったけれど、快適な空間を作るためにお気に入りのアイテムを探していくのは思いの外楽しい作業だった。
そして何よりも、作業環境が整うと効率が上がるし、気分も上がる。
これからまだまだ続きそうなリモートワークと在宅勤務。
今後もより使いやすく、居心地よくするために、少しずつ工夫をしていきたいと思っている。
もし、「こんなものを買ったら、自宅で仕事しやすくなったよ」というものがあれば、コメントいただけるとうれしいな。