2021年の年初にぼんやりと考えた。
今年やりたいことってなんだろう。
自分の中で優先順位を上げて取り組みたいことは二つある。
ひとつは不妊治療。
年が明けて41歳になってしまったわたしにとって、待ったなしの優先課題なのはいうまでもない。
もうひとつは、住宅購入である。
現在は世田谷区の賃貸で夫とふたりで暮らしている。家賃16万円。
この先ずっと毎月の家賃を払い続けても、当然、賃貸の場合は何も手元に残らない。それであれば、同額+アルファの金額を支払ったとしても、不動産が手に入る方がよさそうなのはいうまでもない。
「いずれは家を買いたいね」その点は夫もわたしも以前から意見が一致していた。
中古マンション購入検討がこのタイミングになった理由
とは言え、3年前に夫が、2年弱前にわたしが転職したりと暮らしに変化があった。転職後は環境に慣れる必要もあるし、どうしたって仕事の優先順位が上がる。加えて、転職して1年ほどは経過していないと住宅ローンの審査が厳しいなんて話も耳にする。
そんなこんなで現在を迎えてしまった。不妊治療と同じく「いずれはね」「そのうちね」で、人生においては重大なはずの問題を棚上げしてしまっていた形だ。
夫は今年37歳になる。住宅ローンをお得に組める年齢制限をそろそろ迎えるらしく、それに気づいた夫は、昨年末からしきりに「来年は家を買う」と口にするようになった。
加えて、夫の現在の勤務先は豊洲、わたしは汐留。
現在の住まいは世田谷の下北沢と経堂の中間の辺りである。わたしはともかく、夫は通勤にそこそこの時間がかかる。
コロナの影響を受けて、夫とわたし二人とも在宅勤務がメインになっているとは言え、ワクチンが流通した暁には、多少は出社の機会も増えるだろう。職住隣接はQOLを上げるという。通勤を考えると東京の西側ではなく東側に住むほうが暮らしやすいかもしれない。
この家に越した頃はわたしの趣味のDJの関係で、夜間にタクシーで渋谷・新宿へアクセスしやすい場所を選んでしまっていた。最近は年齢的なこともあり、朝までDJしたいと思うことも減ったし、渋谷・新宿へのアクセスの優先順位はグッと下がった。
「もう少し職場の近くに引越ししたい」一昨年あたりから、時々夫はそう口にしていた。
昨年も時折は不動産サイトで中古マンションの物件をあさったりしていた。
とは言え、既存のマンションの間取りだと、自分たちが心地よく暮らしている姿を想像できなかった。南側に開口部の小さなベランダがあり、隣接するダイニングキッチンの中央から北側の玄関に向かって廊下が伸びている。廊下の両サイドには、お風呂と洗面所とお手洗い。そして、玄関を挟むようにして北側の左右に個室がついていたり。そんな物件が圧倒的に多い。そして、日本のマンションの、あの中途半端にエレガントな、ぴかぴかツルツルのっぺりとした内装の雰囲気が、わたしは好きではない。
多くのマンションがそういうつくりになっているのは「ニーズが多い」空なんだと思う。注文住宅ではなくて分譲マンションなのだから、需要が多い間取りを追求して、再諾公約数的なニーズを叶えようとするのは必然だ。
でも、なんとなく、不動産会社側の都合も大いに関係してる気がする。「南北に細長い間取り」は、各住居の採光を確保して、敷地内に効率よく最大戸数を収めようとした結果でもあるよなぁ、そんなことを考えたりもしていた。
であれば、リノベーションという選択もあるのでは。
以前に比べるとリノベーションはずっと身近な存在になっている。Cawcamoなどのサイトでリノベーション済みの物件を見かけることがあるけれど、着工前の段階でこちらの希望を伝えて、それを取り入れたリノベーションができれば、暮らしやすい住まいを実現できるかも。
こうして夫とわたしは、中古マンション購入+リノベーションを検討することにした。
まずは、リノベーションのサービスを提供している会社をネットで検索する。
各社リノベーション事例をWebサイトに掲載しているので、それを眺めてよさそうな会社をピックアップして、資料請求ページから資料請求をしてみた。
資料請求をした会社
ネットでいろいろ情報を調べて、以下の6社に資料請求をしてみました。
EcoDeco(株式会社style&Deco)
東京と福岡にオフィスを構えるリノベーション会社。
不動産仲介から、リノベーションの設計までを専門としている。
リノベ・設計は、サービスパッケージはなくオーダーメイドで対応しているとのこと。その分希望通りの間取りを実現できるかもしれないけれど、コストが膨らんだりするのかな?と想像。
リノベを進めるにあたって、設計も含めて担当してくれる方が一人アサインされて、物件の内見にも同行してくれるらしい。リノベーションってもとの物件によってできること・できないことがあるようなので、設計がわかる方が内見に同行して、アドバイスをくれるのはとても心強い。
施工はEcoDecoが依頼する工務店数社に相見積もりを依頼した上で、依頼先を決めるスタイル。とても合理的に思える。
リモベーションの事例もサイトにたくさん掲載されているけれど、お洒落なものが多い印象。まるで、インテリア雑誌を眺めているような気分になる。自分の理想の住まいのイマジネーションが膨らんで楽しいんだけど、あまりにハイセンスで、こんなおしゃれな空間で暮らしている自分の姿は想像つかないな、という事例も多かったり。
完全オーダーメードをうたっているだけあって、住まいへのこだわりの強い方の依頼が多いんだろうな、Webサイトからも想像がつく感じ。
リノベーション のいろはについて詳しく書いてあるコンテンツもあって、とても勉強になった。
リノベる。
Instagramの広告でもよく目にする「リノベる。」。
最近の中古マンション+リノベーションのサービスとしては最大手の一つではないでしょうか。対応エリアも全国規模。
サイトにセミナーの予定が掲載されているのですが、頻度高くセミナーを実施していて、会社としての規模の大きさが窺える。
会社の規模が大きく、施工実績も多いということは、リノベーションの進行も小慣れていて、1件あたりのコストも抑えるやり方をご存知のはず、、と期待して依頼先候補に加えた。
リノデュース
不動産の仲介手数料0円をうたっているのがリノデュース。
だいたいどの会社さんも不動産の選定から手伝ってくれるケースが多く、当然紹介物件の購入が決まれば手数料が発生するもの。
でもリノデュースさんは仲介手数料はとらない。数千万円単位の買い物なので、この違いは大きい気がする。
あとは、リノベーションの「ベーシックプラン」なるものがあり、ベーシックから外れるものはオプションになる料金体系。
ベーシックプランで収まる範囲であればコストが抑えられそうですが、拘りたいポイントもあったりするので、追加オプション対応が増えた時にコストがどう跳ね上がるのか、は気になるところ。
サイトに掲載されている実例はちょとダサ、、あ、いや、わたしの好みのものは少なかったかな。
でもそれは、こちらが積極的にデザイン希望を提示すれば解決する問題かもしれない。実際どうなのかしら。
ひかリノべ
よく耳にする、ひかリノベり。施工実績もそこそこあって安心感がある。
サイトに掲載されている施工事例は、割とシンプルだけれどセンスはよい感じ。デコラティブな雰囲気の部屋は少なくて、いい意味でその部屋で「生活している」匂いのする、ほっとする印象の事例が多いように感じた。
大手だし、ここは資料請求しておこう、と資料請求をポチりました。
nuリノベーション
元はインスタグラムで広告が出てきて知った会社。
サイトの施工事例は、モダンなんだけれど、おしゃれすぎないというか、木の温もりが感じられる事例がたくさん掲載されている。
ナチュラル〜北欧系のインテリアテイストの事例が多い印象。
あとは、サイトに掲載されている事例について、家具運び込み前の状態を施工事例として載せていて、別個に家具設置後にそのおうちで暮らしているご家族へのインタビューも載せている、というコンテンツの編集の仕方がとてもわかりやすかった。
わたしだけかもしれないけど、家具搬入後の写真ばかりだったり家主さんが映り込んでしまっていると、その印象に流されてしまって、部屋自体のすき・きらいの判断がブレてしまいがちなので。
グローバルベイス
東京・神奈川の限定だけど、エリアの希望が合致すればおすすめなのがグローバルベイス。
リノベーションについて調べるまでは、社名を知らなかったのだけれど、「新築の半額で都心駅近物件に」のキャッチーなコピーは刺さる。。
物件の立地は後から変更が効かないから、あまり妥協したくないポイントではあるけれど、住みよい暮らしをオーダーメードするという意味では、リノベーションの予算はしっかり確保しておきたい。
そうなると、物件購入費用が抑えられるってとても重要な要素なわけで。
こちらも資料請求しました。
次回以降は届いた資料の紹介や、気になる企業のセミナーや相談会に参加して得た情報も整理して。紹介していきます。
依頼先の会社さんの選定の過程や、各社の違いなどをBlogにまとめていきたいと思います。