365日の顛末

こころとからだの健康、不妊治療、キャリア。試行錯誤の365日の記録。

【11周期目】初期胚2個移植 →判定待ち中です

ご無沙汰しています。誰にともなく。

4月に入ってから仕事が忙しくなったり、

中古マンションを購入した(リノベ計画中)こともあって、

しばらく更新できていませんでした。

 

 

ここ3ヶ月ほどを雑に振り返っておきます。

 

9周期目、3月上旬からリプロに転院しました。

クリニックの方針に従って糖質制限(基本的に炭水化物・砂糖類・果物をカット)し、

葉酸以外のサプリも追加摂取し、平日は毎日最低30分はウォーキングで汗をかき。

子宮内膜炎検査などもひととり済ませ。 

 

 

9周期目の3月末に採卵し、高刺激で10個採卵できました。
10個中、1個は空砲で9個を顕微受精しました。

 

酒精結果は全て正常受精して

G3の9細胞、G2の7細胞×2、G3の6細胞、G2の3細胞×2、G3の3細胞、G3の2細胞×2。


そのうち凍結できたのは、胚盤胞G4BCとG3AAの2個、初期胚10Cell/G3と8Cell/G3の2個。
打率4割です。
うれしいことに、リプロに通い始めたことで、初めて胚盤胞ができました!


10周期目は、3月末に凍結した受精卵のうち一番優秀と思われた胚盤胞G3AAを
4月末に移植。

結果は、ド陰性。

不正出血もなかったし胸の張りとかも一切なかったので、期待してなかったんですが、

やっぱり陰性はへこみますね。

 

 

11周期目は、5月末に、初期胚10Cell/G3と8Cell/G3を、一気に2個移植しました。

初期胚なので正直あまり期待せず、「今回がダメだったら、次はまた採卵かな」とか、

「今度は着床ウィンドウのズレの検査をしてみたほうがよいかな」

「次の採卵分で一旦、不妊治療は終了かな。リノベにお金もかかるし」

などと考えていたのですが。

 

なんと、今回は珍しく移植から数日後に2回ほど少量の出血があり、

ここ3日ほど胸が張っています。

 

もちろん、クリニックに指示された通りに

経口、注射、膣座薬、経皮など、あの手この手でホルモン剤を投与する日々なので、

その影響かもしれません。

  

今週の土曜日に妊娠判定なのですが、これまでにはなかった症状についつい期待してしまいます。

 


で。どうしてもクリニックでの妊娠判定を待ちきれず、

自宅に一本余っていた妊娠検査薬でフライング検査をしてみたところ、

初めて青い1本線が!

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結局、期待が高まってソワソワするだけで、これもホルモン剤の影響かもしれず、

クリニックでの正式判定を待たなければいけないのは同じなので、悶々としています。。

 

治療の経緯詳細のことなどは、また整理してBlogにアップしたいと思いますが、

今回陰性だったとしても、今後の移植後の参考に自分の備忘も兼ねてアップしておきます。

【不妊治療ログ】自己注射指導@リプロと先端恐怖症のはなし

先日、リプロダクションクリニック東京(以下リプロ)に転院を決めました。

 

リプロは、自己注射の際に皮下注ペンなどではなく、

クリニックで使用しているような医療用注射針・注射器とアンプルなどを使います。

 

梅ヶ丘産婦人科病院に通院していた頃に、ゴナールF皮下注ペンは使用していたのですが、

それとは全く勝手が違うということで、自己注射指導を受けてきました。

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 自己注射指導@リプロ

事前に予約が必要

診察の予約をアプリで行うのですが、自己注射指導も同様にアプリで予約します。

通常の診察とは別の「自己注射参加専用」の枠があり、

毎日開催していますが、時間帯は15〜16時のみ。

数名でまとめて受講する形で、15分前に受付を済ませるようにと言われました。

 

平日だと翌日の枠も空きがあったりします。

週末の枠はやっぱり早く埋まってしまうようですね。

 

注射訓練のためだけに来院するのも面倒なので、

前回の通院時に受けた採血結果の確認目的の再診も合わせて、

自己注射指導→再診という順番で平日に予約しました。

 

大きな金額ではないんのですが、祝祭日だと受信料が加算されることに加え、

オフィスがクリニックの近隣なので、時間効率を考えて、

当日は出社して、仕事を中抜けして受診する形を取りました。

 

当日までの準備:予習必須

事前に自己注射についての説明動画、説明書きWebページのURLを教えてもらえます。

指導の前に必ず予習してくるように、と案内されました。

動画は10分ほどの内容で、注射に使う器具やアイテムの名前、

注射する薬剤を作る(溶剤に粉末を溶かす必要がある)ところから

注射するまでの一連の流れを説明したものです。

 

さらっと見てから参加しました。

 

当日の流れ

指導開始の15分前に受付を済ませ、待合室で自分の診察券番号が画面に表示されるまで待ちます。

ほぼ15時ぴったりに案内されました。

 

 

余談ですが、クリニックによって、通院されている方の雰囲気の傾向ってあるなぁと思います。

 

(ここから、ちょっと偏見というか、わたしの色眼鏡で見た景色の話ですが)

人間観察がすきなので、人が多いところで何かを待つ時間があると、

わたしはこっそり周囲の人を観察する癖があります。。

直近で通っていたKLCは、わりとPCを持ち込んで待合室で仕事をされている方も多く、

そうでなくても仕事用と思しき大きめの鞄を持って通院されている方が多い印象でした。

一方でリプロは、安直な表現ですが「エレガント」な雰囲気の方が多い気がします。

手持ちの鞄はミニバック、服装もコンサバなオフィスファッションというよりは、

シフォンのロング丈のプリーツスカートとか、春色の花柄とろみワンピースとか。

 

先週末に通院したときも、何だか女性らしくい服装の方が多くて、

「週末だし、みんな帰り道に銀座で買い物とかするのかな。おっとなー!」などと

思っていたんですが、平日も変わらずエレガントでした。

 

わたしもコンサバな服装で仕事する日ばかりではないのですが、

普段わたしが着ているような、体のラインが目立たないシルエットのカジュアル寄りの服ではなく、

女性らしいカーブラインのフェミニンなファッションの方が多いかんじ。

何というか待合室の雰囲気・天井の高さと相まって、

「何すかね、ここ、なんかのサロンなんかな。

 もしかして、この後ティーパーティーとか始まっちゃうんかな。」って感じだった。

 

鼻の頭に汗をかきながらオフィスを抜け出し、メイクも直さずクリニックの受付を済ませ、

脇汗かきながらPC開いて仕事してましたが、そんなガサツな雰囲気なのはわたしくらいのもので、

なんつーか皆さん綺麗でで落ち着いていて、「大人だなぁ」と思いました。

(あれれ、年齢的にはわたしも十分に大人なはずなんだけどな、まいっか。

 

いざ受講

わたしの参加時は、わたし含めて5名の通院者に対して、説明するスタッフさんが1名、

補助の方が1名という形でした。

クリニック側で、自己注射の説明書き、使用する機器や薬剤、

自己注射に関する同意書を用意されていて、スタッフの方が実演しながら説明し、

それを真似して自分たちでも作業してみる、という流れでした。

わたしは手先はわりと器用なのですが(編み物や絡まった糸を解くとか好物)、

 

実は先端恐怖症なのです。

引かれる覚悟で書きますが、注射器に限らず裁縫針などの鋭角的な先端を見ていると

「ギャー」と叫びたくなったり、自分に突き刺したい衝動に駆られるんです。

特にイライラしている時などはその衝動を抑えるのが大変で、

叫び出さないように深呼吸しながら意識を集中して理性を働かせていないと、

テーブルなどをひっくり返したい衝動に駆られます。。

 

今回は、溶媒に薬剤を混ぜて、注射器を使って薬剤を作る方法と、

自分に刺す注射針に変えた後、刺す直前までの実習でした。

採卵時に診察を受けた際に、刺すステップの指導を受ける形だそうです。

 

そんなこんなで、針を手にして変な冷や汗をかきましたが、

今回はなんとか無事終了しました。

 

 

自己注射指導の後、一旦オフィスに戻って仕事をして、

それから再診を受けたのですが、その話はまた後日に改めて。

 

 

先端恐怖症について

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先ほど触れたとおり、わたしは先端に弱い。
特に、金属で、その中でも銀色に光っている先端には滅法弱い。


コンビニの陳列棚の角っこなんかを見ているだけで動悸が早まって、苛々してしまう。
そして、わたしを苛つかせた先端に額をあてると、何故か動悸がおさまったりする。

 

学生時代にミュージカルサークルの衣装デザイン制作を担当した時期があるのだが、

針を手にして作業している時など、ふいに眉間に突き刺したい衝動にかられていた。

針先を寝かせて眉間のあたりに当てながら深呼吸をすると、妙に心が安らいだりした。

 

 

幼い頃からそうだった。

 

母に手を引かれて買い物に行ったスーパーで、ひっそりと陳列棚の金属部の角に

頭を押し付けている姿を母に目撃され、不意に「●●ちゃん何してるの」と

声をかけられたときには、心臓がとまるかと思った。

幼心にも、自分のその感覚がマイノリティーに属すことはわかっていたので、

正直に話してしまうと母を悲しませるんじゃないかと心配して、

必至で取り繕った記憶がある。

 

 

自分に余裕がないときには、金属製のものに限定せずとも

鋭角的な「なにか」が、自分の眉間から半径数十センチメートルの視界に

入ってくること自体が厭でたまらない。

 

鉛筆なんかはもちろん、ときには紙にすら嫌悪感を覚える。

例えばパイプ椅子を並べた会場で受ける説明会とか、あるじゃないですか。

隣に座った人が手に持っているA4資料の角、あれが嫌だ。

何でもっと低い位置で持ってくれないのか。

近眼で、顔に近づけなきゃ読めないようならメガネかけろよって思う。(←自分勝手

 

 

この感覚に共感を得られることは滅多にないのだけれど、

それでもまれにわかってくれる人がいて、過去に同じ感覚を持つ人から

「眉間でなくても頭とか、特に髪の分け目を先端に押し当てるのが効くよ」

とアドバイスされたことがある。

言われた通りに試してみたら、確かに頭の髪の分け目のあたりでも、心が鎮まった。

 

 

これから始まる採卵期、毎日この衝動と闘いながら注射するのかと思うと、

やっぱりちょっと気が重い。

 

突然の着信に焦って奇声をあげたりすることがないように、

スマホのない部屋で、すきな曲でも聴きながら深呼吸して、静かに打とうと思う。

【不妊治療ログ】リプロ東京初診と転院検討:9周期にむけて(2021年3月:41歳2ヶ月)

以前から、不妊治療で現在通院している加藤レディスクリニック(以下KLC)から、リプロダクションクリニック東京(以下リプロ)への転院を検討しようかと思っていましたが、

具体検討のために先日リプロの初診を受けました。

 

 

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リプロダクションクリニックについて、転院検討の理由

東京(新橋)と大阪(日本橋)にある不妊治療専門クリニックです。

不妊治療のあれこれについてWeb検索した際にリプロ東京の公式blogがヒットすることも多く、そういった意味では以前からお世話になっていました。

(医学的な情報に関しては、クリニックが責任もって発信している情報 or

 根拠としている参照論文が記載されている情報 以外は、

 気にしすぎないように努めています。クリニックの口コミはまた別です。)

 

また、個人のBlogやSNSなどでの先人の不妊治療戦士のクチコミを見ていると、

KLCで胚盤胞ができずに、リプロへ転院して胚盤胞を得た方を

多く見かけるように感じています。

Twitterでは、30台前半の方はさほどフォローしておらず、

比較的年齢の近い30代後半〜40代の方をメインでフォローしているので、

かなり情報バイアスがかかっている自覚はあるのですが、

特に年齢層が高めの方や着床窓ずれなどの事情がある方は、

他院で期待する結果を得られずにリプロでうまくいっているケースが目につきます。

 

 

KLCは自然周期・低刺激法での採卵を強く推奨する方針をとっていますが、

採卵数が減ってきているわたしには結構きついというのが実感です。

加えて、これまでの通院経過から

  •  DHEAサプリについての問答
  • その他採卵数や胚盤胞発生率を上げるためにできることがないかを聞いても、「年齢が高いからそんなものです」との回答が続き、医師からは何の示唆も得られないこと
  • 男性不妊に関するフォローが皆無

などを踏まえて、リプロ転院を検討することにしました。

 

 ↓ KLCでDEHAやEMMA/ERA/ALICEについて質問した際に医師から説明された

     KLCの診療方針については、以下の記事に詳細を記載しています。

 

誤解しないでいただきたいのですが、KLCの方針を批判しているわけではないです。

採卵数の多い方、若い方は、KLC方針で試すという選択も有効だと思います。

(35歳以下ならばKLCの大きな特徴のひとつである

 成功報酬制のお得な料金プランも選択できますしね)

 

わたし個人の事情を離れた一般論としては、

医療に限らず、一定水準のサービスを出来るだけ低コストで提供しようとすれば、

個々のケースでのカスタマイズせずを最小限に抑えて、

同じプロセスでオペレーションした方が効率的なのは言うまでもないですし、

そういう形で培養技術の評判が高いKLCが治療コストを抑えているのは、

不妊治療の検討層全体に対して、とても意味があることだと思っています。 

 

一方、わたしはさほど時間に猶予がないので、

院内で確立された手法から外れた「個々人に合わせたアプローチ」が

期待できないクリニックは不向きだと判断した次第です。

 

 

 

初診までの流れ

初診申し込みのステップは、以下のような形でした。

  1. 初診申し込みのための問診票に記入して、リプロに送付する
  2. リプロに電話して初診予約する
  3. 過去の検査結果のコピーを用意して初診に備える

 

1. 初診申し込みのための問診票に記入して、リプロに送付する

初診を申し込むにあたって、事前に問診票に記入する必要があります。

リプロのWebサイトから問診票をDLして記入します。

わたしはメール送付用のExcelフォーマットに記入しましたが、

郵送用のpdfのものもありました。

 

記入済の問診票と合わせて、保険証の画像(郵送ならコピー)を合わせて送付します。

 

2. リプロに電話して初診予約する

①の問診票を送付した後に、電話で予約を入れます。

郵送の場合は定かではないのですが、問診票の確認に

1営業日のタイムラグがあるらしいので、翌日に電話するとよいと思います。

わたしは送付後すぐに電話してしまったため、問診票を受付で確認できていないらしく

「明日改めて予約の電話をしてください」と案内されました。

 

ちなみに、業務を調整する都合もあって、初診申込の電話から平均何日後の枠から

予約できるのか質問したところ、平均2,3営業日後と回答いただきました。

最初に通ったクリニックは予約から1ヶ月待ちだったので、早さにびっくり。

実際にわたしが予約した時も、最短で電話の3日後から予約できました。

 

3. 過去の検査結果のコピーを用意して初診に備える

電話で予約した際に、初診時に過去の検査結果のコピーを

持参するようにと言われました。

別の院で受けた検査結果を、夫のもの、妻のものを分けてコピーしておきます。

 

その他

当初は紹介状や治療履歴のようなものの作成をKLCの医師に依頼するか迷いましたが、

事前に送付した問診票の項目が細かかったので、用意しませんでした。

並行してKLCでも治療進行中なので、迷っている段階であえて

転院を仄めかさなくても良いかなと思ったのと、

紹介状作成料などのコスト削減も理由のひとつです。

 

 

いざ初診

初診当日は受付 → 内診 → 問診 → 採血 →会計 という流れでした。

 

汐留シティセンター内にある院内は、天井が高くて、窓も多く明るい雰囲気。

2階と3階の一部がリプロのフロアですが、

6フロアにまたがっているKLCよりはこじんまりとした印象でした。

待合スペースにデスク席は少ないので、がっつり仕事しながら順番待ちするのは

難しいかもしれないです。

(KLCでも結局はソファー席で膝の上にPC置いて作業してましたけど)

 

受付

診察券を受け取り、過去の検査結果のコピーを手渡し、

次回以降の再診際の受付方法、予約方法、待合室利用や呼び出しについての

説明を受けます。

その後、待合室で自分の番号が呼び出されるのを待ちます。

 

内診

担当は男性医師でした。

「子宮筋腫がありますねー、これまでに言われたことありますか?」と医師。

わたし「はい、いくつもあるって聞いています」

 医  師 「大きいのは34mmくらいありますね。同じくらいの大きさの他にもあるな」

 医  師 「チョコレート嚢胞って言われたことはありますか?」

わたし「いえ、一度も。初めて言われました」

というやりとりがありました。

 

内診の際に、診察台が上がるまで医師との間をさえぎるカーテンを

引いてもらえない点が少し気になったのと

(慣れつつありましたが、その後問診で顔を合わせるにしても、

 これから脚を開く部屋で男性医師と顔合わせるのって少し抵抗ありませんか?)、

隣り合わせの問診の声が内診しつに丸聞こえなのは気になりました。

(壁はあるのですが、天井近くでつながっている構造でした)

誰がどの部屋に入ったかなんていちいち気にしないので問題ないと思いますが、

問診室で話す内容ってかなりプライバシーに抵触する話だと思うので。

 

内診後は問診を待ちます。

 

問診

KLCと同様、リプロも担当医制ではなく、毎回担当医師が変更になるスタイルです。

今回は40代と思しき女性の医師が担当してくださいました。

 

問診票に記入した内容や、飲んでいるサプリ、過去の診察履歴などを確認されました。

問診票は、前回採卵の2/28の前に記入していたので、

2/28にも採卵していることを伝えました。

 

(リプロ転院理由として)加藤さんのやり方だと採卵数が2個だから、

 もう少し採卵数を増やしていきたいということですね」と医師。

そういう患者さんが多いんですかね、察しがいいです。

 

良好な卵子を作るための栄養素で何か不足しているものがないかと合わせて、

 着床する際にボトルネックとなる点があるかを確認する検査オプションもあるので

 今後は診察を進めながら、この辺りの検査も検討していきましょう」と医師。

子宮収縮検査(エコー動画検査)は排卵後1週間ほど後に、

慢性子宮内膜炎検査(B-CE検査)は採卵日に行うことができるそうです。

 

慢性子宮内膜検査については、KLCではこちらから ERA,EMMA,ALICE検査について

質問して渡された資料に掲載されていただけだったので、

先々を見据えてとりうる治療や、受けるべき検査のマイルストーンを前もって教えて頂けるのは

非常にありがたく安心しました。

 

その他、採血結果が1週間後に出るので、結果確認を兼ねた再診予約と、

自己注射の説明会の予約をしてください、と案内されました。

これまでに皮下注ペンでの自己注射は経験がありますが、

プロの自己注射はではなくアンプル&注射針を使う本格タイプ。

先端恐怖症なので、やや不安です。。

 

採血

試験管6,7本分、採血しました。

血液内の銅・亜鉛などの含有量も検査するとのこと。

検査項目はKLCよりも細かそうです。

 

会計の前に。チョコレート嚢胞について

ここからはちょっと余談です。 

内診の際に尋ねられたチョコレート嚢胞については、問診で特に触れられず。。

知人にチョコレート嚢胞の方もいますし、病名はこれまでにも耳にしていましたが、

具体的にどんな症状・影響のある病気か理解できていなかったので、

内診後にスマホで調べました。

 

チョコレート嚢胞(卵巣子宮内膜症性嚢胞)は、本来、子宮の内側にあるはずの子宮内膜が、卵巣に発生することで起きる子宮内膜症の一つです。

(中略)

子宮内膜症患者の30~50%が不妊症になるとされ、妊娠を望む場合は大きな問題となります。

(中略)

悪性腫瘍の可能性がある場合は、MRIやCT、腫瘍マーカーなどの検査を行います。

チョコレート嚢胞(卵巣子宮内膜症性嚢胞)とは(症状・原因・治療など)|ドクターズ・ファイル:慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 教授 青木 大輔 先生 より

これを見たときには正直、血の気がひきました。

情報にたどり着くまではドキドキして冷や汗をかいていたのですが、

不妊治療に大きな影響がありそうなことを読んで知った後はむしろ諦観が強くなって、

「いよいよ、この後の人生を夫とふたり、どのように楽しく過ごすかを

 考える方向に振る判断をしないといけないかもな」とか

「チョコレート嚢胞だった場合に、夫や両親にそのことを

どのように伝えればよいか」などと考えたりしていました。 

 

 

今回は初診で、診察の流れを把握できていなかったため、

採血後に再度問診があるのかな、と思っていたのですが、

採血の後に会計へと案内されてようやく、

今日の問診はさっきの1回で終了だったことに気付きまして。

 

「チョコレート嚢胞について」、わたしはその疑いがあるのか、

確実に該当する/しないのか、1週間もモヤモヤを抱えて過ごすのは嫌だなと思い、

受付に確認したところ、先生がもう一度問診してくれることに。

結果的に「内診の段階では2/28採卵を把握していなかったために、

内診医師がチョコレート嚢胞の可能性を疑ったんだと思う。

採卵後であれば子宮の腫れ・出血があるのは当然なので問題ない」とのこと。

ほっと胸を撫で下ろしました。

 

本日のお会計

保険内: 2,600円

 自  費:34,045円

-------------------------

 合   計:36,645円

-------------------------

 累   計:2,289,356円

 

 

転院検討について

 

血液検査の項目が多いようなので妥当なのかもしれませんが、

KLC の初診が18,000円弱だったのに対して、

若干割高な印象ですかね。

 

とはいえ、全体として初診の満足度はとても高かったです。

少なくとも、患者さんに合わせて治療をカスタマイズしようとする方針は

リプロの方が数歩リードしていると感じました。

実際のところ、少し割安だったとしても妊娠につながらなければ

投資に対する回収はゼロ、意味がないわけですから、

今はかなり転院に気持ちが傾いています。

 

リプロは他院に比べると費用が高額だという話もよく耳にしますが、

料金表もいただいたのでKLCと比較しつつ転院を具体検討しようと思います。

 

費用や料金体型についてのKLCとリプロの比較も、今後記事にしていきますので、

興味がある方はご期待ください。

 

 

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【不妊治療ログ】8周期目 採卵周期D11診察・D13採卵(2021年2月:41歳1ヶ月)

2/26はD11の診察、そしてその二日後の2/28に5回目の採卵をしてきました。

結論からいうと、今回の採卵数は2つ、

そして夫の運動率が改善していました!!

 

 

2/26 D11:診察

いつものように業務の合間をぬっての通院です。

16:30に予約していて、時間より少し前に到着しました。

いつものように10階の検査センターで採血を終わらせた後、

5階に移動して内診・診察です。

 

内診結果

左側の卵胞は16mm、13mmのふたつ、右側は18mm、16mmということでした。

そして医師から「右は二重卵胞になっちゃってますねぇ」と言われました。

 

わたしは「二重卵胞」というものを初めて知ったのですが、

医師の説明によると、「卵胞の中に卵胞が入ってしまっている状態」とのこと。

エコーの画面を見ると、たしかに18mmの大きな卵胞と

16mmの小さい卵胞が重なってしまっているようです。

 

 

「美容目的でプラセンタ飲んでたりすると二重卵胞ができたりするんだけれど、

 飲んでますか?」と質問されましたが、一度も飲んだことはありません。

 

診察

内診してくれた医師との診察で、改めて二重卵胞について説明を受けました。

なんでも、採卵のタイミングで育っていた古い卵胞がそのまま残ってしまった場合に

二重卵胞ができることが多いのだそうです。

「処方したピルは飲んでいますか?もしピルを飲んでいて二重卵胞ができたのならば

 次の周期からはピルの量を多くした方がよいかもしれないですね」とのこと。


実は、今周期は採卵後に処方されたピルを飲み忘れた日が1日あったんです。

それを正直に伝えると、「おそらく、そのせいでしょう。」と言われました。

1日1回ピルを飲むことで、卵巣を休ませるようにホルモンを調整しているわけで、

1日飲み忘れるとピル服薬まで48時間のブランクができることになります。

このブランクでも、卵胞が育ってしまうのだそうです。

飲み忘れるとは、しくじった。。

もし夜に服薬するピルの飲み忘れに気づいた場合には、

翌朝すぐに飲んだ方がよいとのことでした。

 

そして、二重卵胞の場合は、採卵しても空砲や変性卵である可能性が高いのだそう。

前回も少し触れましたが、リプロ東京への転院も並行して検討しているので、

今回は採卵を見送ろうかなという考えも頭をよぎりました。

 

「二重卵胞の場合、空砲や変性卵の可能性がどのくらい高まるんですか?」と

質問してみたのですが、

「それは個人差もあるので、なんとも。採卵してみないとわからないんですよね。」

ただホルモン値も正常に上がっているとのことで、2日後に採卵することにしました。

 

採血検査結果

E2:1186 pg/mL

LH: 7.2 mIU/mL

P4:   0.2 ng/mL

 

採卵に向けて 

医師との問診の後、採卵に向けての薬剤投与などの説明を受けます。

2/26の夜23時に点鼻薬、

2/27の18時と24時に排卵抑制目的のボルタレン座薬、

そして2/27の15時すぎに電話をして、採卵当日の来院時間を確認するように、

と指示を受けました。

 

ちなみに、点鼻薬は前のクリニックで処方されたものを使っていたのですが、

加藤レディスクリニック では、点鼻薬の期限を処方から半年間に設定しているらしく、

今回は新しく点鼻薬を処方されました。

 

本日のお会計

採卵後にまとめて請求ということで、

この日はお会計なしでした。

 

ここからは余談ですが、「今日の担当してくれた先生は説明も分かりやすいし、

コミュニケーションしやすいな」と感じたのですが、

診療部長も務められている先生でした。妙に納得。。

 

採卵前日

現在、中古マンションの購入を検討していることもあって、

この日は内見のために午後は一日中外出して、歩き回っていました。


18時に帰宅する頃にはヘトヘト。

ボルタレンの投薬のために24時まで起きている必要があるんですが、

「眠っちゃダメだ」と思っても、気づけばまぶたが閉じてしまっているくらいに

眠かったです。

 

 

2/28 D13:顕微採卵

夫と一緒にクリニックに向かいます。

(クリニックの方針としては、コロナ対策の観点から、

 当日朝に自宅で採精し持ち込むことを推奨しているのですが、

 うちは運動率が低いので、質の良い精子を確保する目的で院内採精の許可をもらっています)

 

タイムライン

当日のタイムラインはこんな感じでした。

8:50 受付

9:25 採卵フロアへ移動

9:35 着替え終わり、個室スペースで待機

10:05 採卵室の前で待機

10:10 採卵

10:18 採卵終わり、個室スペースで安静

10:25 採卵数2個と伝えられる

10:35 止血ガーゼを取り出し、着替えて9階の待機フロアへ

11:10 夫と合流

11:30 培養士との面談

11:45 医師との診察

 

採卵

どうかいい卵でありますように!今度こそ胚盤胞になってくれますように!

あなたたちが大きくなってお腹の中に戻ってくるのを待ってるからねー!

という気持ちで挑みました。

今回は4回針を刺したのですが、前回ほどの痛みはなくスムーズで、

採卵後の出血も3回の中では一番少なかったように思います。

 

培養士との面談

今回は2つ採卵できました。

二重卵胞のもの混ざっているということだったので、どれが採卵できたのか確認しましたが、

右の18mmの主席卵胞と、左の16mmが成熟卵で、残り2つは空砲だったとのこと。

ピルの飲み忘れもあったので、ひょっとしたらひとつも採卵できない可能性も

あるかもしれないと思ったので、ほっと胸をなで下ろしました。

 

そして、今回何よりうれしかったのは、精検の結果。

わずかながら運動率が改善してました!

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とはいえ、WHOのガイドラインの基準値は40%なのに対して、4%ではありますが、

それでも、ここ半年ほど1%が続いていたので、この一歩は大きい!

 

1年前には運動率が14%だったのに、そこから数値は下落の一途を辿っていて、

ここ数回は「生きているのは数匹しかいないので、%では出せない」と

言われることもありました。

前のクリニックでは男性外来にも通いましたが、運動率の低下の原因は特定できず、

わたしが採卵できなくなる前に、夫要因で不妊治療が終了する可能性もあるのかな、と

正直考えたこともありました。

この数値の改善は夫も喜んでいて、その姿を見てわたしもうれしくなりました。

 

運動率改善の要因は?

で、気になるのが、何が数値改善につながったのかという点。

夫とも話したのですが、運動不足の解消なのかな、と推測しています。

 

そもそも最初の精検で運動率が低かったので、それ以降、夫は飲酒量を減らしました。

その後も数値はずっと低下していたのですが、生活の変化として考えられることは

コロナで在宅勤務になったために、運動量が下がったことくらい。

以前は、毎日の通勤や打ち合わせのための移動だけでも1日に10,000歩くらいは

歩くことが多いので、それがなくなった影響は少なくないと思っています。

そして、年明けにRing Fitを買ったことも手伝って、インドア派の夫も

週に数回は汗をかく程度の運動を続けるようになりました。

 

ここ数ヶ月での生活での変化はそれくらいしか思い当たらないため

運動不足解消が功を奏したのかなと考えています。

ただ、濃度は前回の42M/mlから大幅に減っているんですよね。

実際、運動している数自体はあまり変わっていないのかも。。 

 

本日のお会計

D4、D11の診察分・処方薬の代金、採卵を合わせての会計です。

消耗品費用: 40,000円

体外受精 :187,000円

外来診療費: 6,710円

-------------------------

合計   :233,710円

-------------------------

 累計     :2,252,711円

 

3/1:受精確認連絡

採卵の翌日14時は、受精結果の確認です。

クリニックからメールが届くので、Webでパスワードを入れて確認します。

祈るような気持ちでページを開くと…

f:id:sophy365:20210303160748j:image

無事2つとも正常受精していました。

 

次は3/7に受精卵の生育過程と凍結確認のメールが届きます。

今度こそ胚盤胞に育ってほしい。

 

 

転院にむけた動き

低刺激だと注射もないですし、黄体ホルモン剤の服用(眠くなります)もないので、

以前経験したことのあるPPOS法よりは肉体的・精神的負担は軽くなったように

感じています。

 

一方で、わたしの場合は低刺激法だと1回の採卵数は2個が限界のよう。

なので、別の刺激法にもう一度トライしてみてもいいんじゃないかと思い、

リプロ東京の初診予約を入れてみました。

 

初診の際にERA、EMMA、ALICE検査の費用なども伺った上で、

転院するかどうかを考えてみたいと思っています。

 

 

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不妊・不妊治療に関する誤謬とメディアの功罪(with onlineの不妊関連記事に寄せて )

先日、Twitter上で、With Onlineの以下の記事が話題になっていました。

 

withonline.jp

 

わたしも内容を拝見したのですが、正直、違和感を拭えませんでした。

昨今の不妊関連の情報に関するメディア発信の仕方と、

今回覚えた違和感は、根本で似た部分もあるように感じたので、

それについて書きたいと思います。

 

 

With Onlineに掲載された「不妊治療」に関する記事の概要

記事の概要はこんな感じです。

  • アナウンサーであるインタビュイーが結婚から3ヶ月後、妊活を始めようと産婦人科を訪れたところ、多嚢胞性卵巣症候群であることが判明
  • 排卵誘発剤を用いてのタイミング法、人工授精では妊娠には至らず、産婦人科受信から8ヶ月目に気分転換に旅行に出かけたところ、自然妊娠が発覚
  • 「子供って奇跡の存在。すぐ妊娠する人もいれば、原因があってできない人、原因が分からずできない人と、様々にいます。」と所感を語る

 

わたしも、最初にTwitterでこの記事に対する批判を目にしたときには、

「すんなりと授かれた方への嫉妬心が混じった批判かな」などと

やや懐疑的な目で眺めていました。

ただ、実際に記事を読み進めるうちに、不妊治療の当事者として、

心に引っかかる部分を感じました。

 

 

違和感を抱かせる最大要因:取材対象の方は不妊症の定義に該当しない 

記事の中では、取材対象者が子どもを授かるまでの

タイムラインが掲載されているのですが、

2016年10月にご結婚され、2017年1月に妊活をスタートし、

2017年8月に妊娠が判明されたと記載されています。

 

以下はWith Online内の記事から拝借した画像です。

f:id:sophy365:20210301163544j:plain

 

 

これに対し、不妊症については、WHO、日本産科婦人科学会ともに、

妊娠を望む男女が避妊をせずに性行為をしてるのに1年以内に妊娠に至れない状態

と定義しています。

妊孕能(妊娠能力)の正常なカップルでは、膣内射精をしてると3ヶ月で約50%、

6ヶ月で70-80%、1年で約90%が妊娠するため、このような基準になっています。

不妊 - Wikipedia

 


さて、記事内のケースに戻りますが、

取材対象者はご結婚から11ヶ月後、妊活開始から8ヶ月目には妊娠発覚したことになり、

先ほどの不妊症の定義には該当していないのです。

つまり、この記事内で描かれている「不妊症」は、

「避妊をせずに性行為をしてるのに1年以内に妊娠に至れない状態」には該当せず
医学的、一般的に不妊症として定義されているものとは異なるものです。

 

察するに、”任意”で不妊治療をスタートし、”妊活”の範疇のトライを繰り返して、
その後無事妊娠できた、という幸運な例なのでしょう。

(任意でない不妊治療というものも、おおよそ想像つきませんが。)

 

記事内では「不妊症」だとは言っていない

さらに、よくよく内容を読み込んでみると、

インタビュイーが「不妊症」だという記載は記事内には一切ありません。

 

ご本人の口から発せられているのは、「不妊治療」というワードです。

と同時に、この記事タイトルに「不妊治療」と掲げているので、

編集側も取材対象者が語る内容が不妊治療だという理解のもとに

執筆したものなのだとは推測できます。

 

 

ここで、一般的なワードの定義の話に戻ります。

先にふれた通り、WHOなどで「不妊症」が明確に定義されているのに対して、

「不妊治療」というワードは具体的に何を指すのか明確な定義がされていないようです。

少なくとも、ネットで探したところ該当する情報は見つけられませんでした。

「不妊症」である、もしくは「不妊症」の疑いがある人が、妊娠を望んで産婦人科を訪れ、

受診するところからスタートするのが不妊治療。

現在のところは、上記のような曖昧なくくりのもとに使われているワードのようです。

 

この記事を講談社が掲載することの功罪

少子化対策が叫ばれている中、これから結婚や妊娠を考える年代の女性に向けて、

多くの読者を抱えるWithのような媒体が、不妊の可能性について触れて啓蒙を行うことは、

社会的にも非常に有意義だと思います。

 

一方で、講談社といった大手で、影響力の強い媒体だからこそ、

誤解を招く可能性のある情報発信には慎重になってほしいところです。

 

こういった幸運なケースのみを取り上げて掲載することは、

「不妊治療を受けるとはいっても、半年もすれば自然妊娠できるものなのだ」

といった誤解を生ずるのではないでしょうか。

それは、ひいては「不妊治療を受けている人は、焦りすぎなのではないか」

という誤謬につながらないでしょうか。

 

 

わたしは決して、後期ステップ経験者のみが不妊治療を語るべきだと主張しているわけではありません。

不妊治療を自分の言葉で語ること自体は自由だと考えています。

(不妊治療自体の経験がない方が不妊治療についての想いを語ることだって

 許されるべきです。言論の自由がありますからね。)

 

ただ、初期ステップと高度不妊治療とでは、当事者の肉体的負担も経済的負担も

比較できないほどの差があるのは事実です。

「不妊症」の定義にも当てはまらず、初期ステップのみ経験された方の所感を

「不妊治療当事者の捉え方」という形で総括しないでいただきたい。

それが、記事を批判されている方々の想いではないかと。

そして、顕微治療当事者であるわたしも同様に考えています。

 

 

例えば、災害が起こって現地の居住者の半数が被災して半数が被害を免れた場合、

被害がなかった半数の方のみを取材して、

「精神的には辛かったが、大きな被害はなかった。助かったのは奇跡」

という声だけを報じて被災した方の実情には触れなかったとしたら、

情報提供側の配慮のあり方として片手落ちではありませんか。

 

繰り返しになりますが、インタビュイーを批判するつもりはありません。

ただ、仮に取材対象者が上記のような発言をしたとして、

それをそのまま掲載することは多くの人が目にする媒体のあり方として、

許容されるのでしょうか。

メディアにおける編集の責任について考えてしまいます。

 

災害の例はやや乱暴かもしれませんが、発信する情報の受け取られ方、

記事を目にした当事者の心の機微について編集部内で何の議論もなされなかったのか、

純粋に疑問に思いました。

 

 

 

昨今、高度不妊治療費用の助成金制度などの変更もあり、

不妊症・不妊治療に関心を持つ女性も増えてきていると思うので、

不妊に関するトピックスは確実に数字を稼げるコンテンツなのかなとも思います。

 

現状の政策では、高度不妊治療が適用されるのは

「体外受精・顕微受精」のステップ以降なわけですが、

その前段階のタイミング法 や人工授精で授かれた方が明るく語る「不妊治療」の記事は

「タイミング法や人工授精でも助成金を受けることができる」といった

誤解を招くことにならないでしょうか。

 

情報を受け取る側のリテラシーの問題だと一蹴すればそれまでですが、

現状、制度についての賛否が大きく揺れている中で、

本来であれば不妊症の定義や不妊治療の適用外となる方のみを取り上げて、

不妊治療を語らせるメディアのあり方に対して、当事者としては疑問を禁じ得ません。

 

 

高齢出産についての最近の報道の偏りについて思うこと

ここのところ、著名人・芸能人の高齢出産のニュースが盛んに報道されています。

中には40代後半で第一子を授かったというニュースもありました。

 

こういった報道は、多くの授かれなかった人たちの中でもごくわずかな、

一握りの幸運な方の例を取り上げているのだと思います。

不妊治療を繰り返しても実を結ばなかったことを自ら喧伝する人は稀なので、

明るいニュースにのみ焦点が当たっているだけだと思います。

(って、自分の心を抉られる思いで書いていますが。苦笑)

 

先日リプロダクションクリニック東京の説明会を受けたのですが、

「現状の医療で当クリニックのデータだと、現実的に治療終了を

 検討すべき平均年齢は43歳くらい(もちろん、個人差はある)。

 芸能人の高齢出産成功のニュースの裏には、

 何万人もの授かれなかった人が存在する。

 ただ、それが語られないだけだ」という話がありました。

 

明るいニュースを取り上げるな、と主張しているわけではないのです。

不妊治療にある一定の効果があると報じられないことには、

助成制度増強を支持する世論は起こらないはずですし、

そういった報道にはそれで意味があると思います。

一方、偏った情報だけが発信され、現実的なバランスを欠いた認知を

醸成しかねない現状の報道の偏りには、閉口してしまいます

 

妊娠・出産を奇跡にしないことこそ医療の役割だと思う

この取材の中でインタビュイーは「子供は奇跡の存在」である、

「容易に妊娠できる人もいれば困難を抱える人もいる」とも語っています。

親の立場からすると子どもを授かり産むという体験は、

奇跡の連続のように感じられるのだろうということは、なんとなく想像できます。

個人の主観としてどう捉えるかについて議論するつもりはありません。

ただ、「容易に妊娠できる人もいれば困難を抱える人もいる」現状の中で、

妊娠・出産を奇跡にしないことが医学や医療のあるべき姿なのではないかと、

わたしは思うのです。

 

 

「With」は20代の頃にわたしも購入したことのある雑誌でした。

同世代の友人も、よく手にとっていたように記憶しています。

 

ファッション誌といえども「不妊治療」というワードで情報発信される以上、

医学や医療的な見地からも問題を孕んでいないのか、

内容の適否をより慎重に検討されることを心から望みます。

 

 

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【不妊治療ログ】8周期目 採卵周期D4:ERA / EMMA / ALICE検査あれこれ(2021年1月:41歳1ヶ月)

2/19は採卵周期の診察でした。

今回も16時半に予約を取り、採血等の検査をしてきました。

 

f:id:sophy365:20210125183909j:plain

採血検査 → 診察

E  2 :  58 pg/mL

FSH:11.5 mIU/mL

 「ホルモンの値も正常です。次は採卵周期ということでよいですね」と医師に確認され、いつものようにクロミッドを10錠処方されました。

 

今回は、今後の治療方針について、ERA、EMMA、ALICE検査を、先に受けておくべきかという自分の中の疑問に対するヒントが欲しかったので、その質問もしてみることにしました。

 

以前も書いた通り、「良好胚盤胞を得るためには26個採卵する必要がある」と仮説を立てたとして、1回で2個ほどの採卵しか望めない低刺激で採卵するには、相当な時間がかかります。

以前のクリニックでPPOS法で採卵した際には4〜5個の採卵数だったので、低刺激以外にも対応してくれるリプロダクションクリニック東京への転院も検討しており、追加検査や今後の診療方針について、改めて医師からどのような提示があるかを確認してみようと思っていました。

 

医師とのやり取り

今回は30代後半〜40代前半と思しき、男性医師でした。

「直近2回の採卵では、採卵数が2個ほどで、

 いずれも胚盤胞・凍結に至ってはいない状態です。

 胚盤胞を得るために採卵を繰り返す必要があることは理解していますが、

 採卵数を増やす、胚盤胞到達率を上げるために、

 何か他にできることはありませんか

と質問すると、

年齢を重ねると採卵数や胚盤胞到達率が下がるのは

 仕方がないことなので、特にないですね。

 採卵を重ねていくことです。」

と回答されました。

前回の採卵後にも別の医師に同じ質問をしましたが、

ほとんど同じ言い回しの回答でした。

加藤レディスクリニック は毎回医師が変わるシステムですが、

どの医師も同じ回答をするというのはブレがないという意味で、

捉えようによっては望ましいことかもしれないですね。

 

さらに踏み込んで質問してみます。

「では、仮にこの先、胚盤胞が得られて移植する時のことを考えて、

 今のうちに受けておくべき検査などはありますか?」

医師からの「特にありません」という回答を受けて、

少し突っ込んでみます。 

「胚盤胞に至るまでにそれ相応の時間がかかるのであれば、

 いざ移植周期に入ったときに、窓ずれなどによって着床しない可能性を

 排除しておきたいなとも考えたのですが、

 例えばERA、EMMA、ALICEなどを今の段階で受けておくことが

 有効だったりはしないでしょうか

 

この質問への医師の返答は「NO」でした。

 

ERA、EMMA、ALICE検査についての医師の見解

受けたければもちろん受けることはできるが、現段階で受ける必要性はない、というのが医師の見解でした。

なぜ現段階で受ける必要がないかというと、

  • 通常は胚盤胞移植がうまくいかなかった場合に、何らかの反復着床不全の要因があることを疑われてから受けるべき検査であるため
  • ERA、EMMA、ALICEについては、まだ診断結果の有用性が不確かで、例えば5年、10年経ったときには、行われなくなっている検査の可能性もあるため
  • 仮に今の時点でERA、EMMA、ALICE検査を受けるのだとすると、可能性のあるすべての検査を受ける必要が出てきてしまう。

ということらしいです。

1点目については、加藤レディスクリニック に転院後は移植を行なっていないので、合点がいきます。

2点目については少し疑問を持ちました。医療の世界は日進月歩ですから、現時点で有効とされている検査よりより正確性の高い方法が出てくることはあり得るとは思いますが、「診断結果の有用性」を疑うレベル感ではない理解でいました。

(っていっても、素人が書籍などを読んで得た知識なので、プロの判断が妥当だとは思うのですが)

 

 

書籍「不妊治療Q&A」におけるEMAの説明

困ったときは書籍をあたれ!ということで、毎度お世話になっている「不妊治療Q&A」を読み返してみました。


 

染色体正常胚の移植によっても、約4割が着床しないという論文(*)もあるそうです。

-Hartman GL, et al: Diminished effect of maternal age on implantation after preimplantation genetic diagnosis with array comparative genomic hybridization

良好胚盤胞を得るために必要な採卵は26個ですが、着床の打率6割ということは着床までで計算すると36個の採卵ってことですね。。さらに妊娠までで計算すると、、うーん、眩暈がしてきた。。 

 

時折、Webなどでも「ARTを数年間繰り返してきたが実を結ばず、ERA検査を受けたら窓ズレが判明し他ものの、ときすでに遅し」という夫婦の話を目にします。

金額にもよりますが、そういったリスクを減らすことができるのであれば、受ける意味はあると思うので。

 

EMMA、ALICEについては手元にある書籍には詳しい説明が載っていなかったのですが、少なくとも着床ウィンドウ(window of implantation:WOI)のずれ(移植時の子宮内膜が、肺を受容する状態にない)を調べるERA検査については、受けておく意味があるのではないかとわたし自身は思ってしまいます。

以下は、「不妊治療Q&A」からの抜粋です。

反復着床不全患者の約3割にWOIのずれを認め、移植時期を補正しpETを行なった場合の妊娠率は約50%だった。

(中略)

良好な妊娠成績が報告されている一方、ERA開発者以外からの論文発表は未だ少ない

(中略)

2018年のヨーロッパ生殖医学会(ESHERE)に置いて、着床前検査(PGT-A)とERAを組み合わせた前方私的パイロット研究の結果が報告された。正常胚を過去に移植し不成功だった15名に対しERAを行なった結果、86.7%がNRであり、WOIを補正して正常胚を移植(pET)したところ、100%が妊娠判定陽性、73.3%が出産あるいは妊娠継続に至った。 

うーん、やっぱり受けておきたい。

 

 

追加検査についてのパンフレットをもらった

↑のやりとりをして食い下がっていたところ、医師が追加検査のパンフレットを手渡してくれました。

「パンフレットを渡すと、クリニック側が検査をすることを勧めているように受け取られかねないのですが、あなたがどうしても受けたいというならば受けられるので、お渡しするだけです。こちらは一切すすめていないので誤解しないでください」と何度も念押しされました。

 

f:id:sophy365:20210223201114j:image

ERA、EMMA、ALICEは移植周期を1周期潰して受ける必要があります。
子宮鏡+内膜の病理組織学検査と免疫寛容検査であれば、採卵周期に採卵に向けた準備と並行して受けることができそうです。

 

「次に来院した際に、この検査を受けたいという話を別の医師にされると、「何で前回の医師は(本来検査を進めるべきではないこの患者に)検査を進めたんだ」という疑問を持たれると思うけれど、こちらは一切検査を勧めていませんからね」と最後にまた念を押されました。

 

クリニックの方針や、医師間での刺し合いなどがあったりするのかな。。なんて勘ぐっちゃいますが、こちらが質問したことにはちゃんと答えて、ご本人は本意ではない様子ながらパンフレットも渡してくださったので、いい医師だなぁと思います。

 

本日のお会計

今日は会計なしでした。

 

 

これからどうするか

次回の診察はD11の2/26です。それまでに、加藤レディスクリニック で採卵するかどうかを医師明確にしておく必要があります。 

直近でリプロ東京の初診を申し込む予定もあるので比較して決めたいところですが、今周期での転院は難しそうなので、採卵を見送るか、もしくは現クリニックで採卵するか、ちょっと迷っています。

 

 

通院の日は感情の振れ幅が大きくなる

ここからは余談です。

通院した日の夜、Netflixで「ステップ」という映画を見ました。
山田孝之が主演で、ある日突然に妻に先立たれてしまった父親が、男⼿⼀つで幼い娘を育てていく10年間を描いた映画です。

 

幼い子どもの子どもらしい視点や、強がって背伸びする大人びた姿、戸惑いながらもそんな娘の様子を見つめ受け止める父親の姿を見ていたら、涙が出て嗚咽が止まらなくなってしまいました。 

なんだろう、感動したというだけではない複雑な心境。

「自分は本当に子どもがほしいんだな」

「戸惑うことが毎日起こるとしても、子どもを育てるという経験をしたいな」

「でも、それが叶わない可能性も多分になるんだな」

そんな事実を改めて感じて、涙が込み上げてきてしまった感じでした。

 

不妊治療にも次第に慣れてきて、以前に比べるとずいぶんと治療に対するストレスは減っているように感じていますが、それでもクリニックに通院した日は、妊娠や育児、子どもに関連の情報に感情を揺さぶられて、制御が効かなくなる時があります。

 

ふぅ。

強いことがよいことだとも限らないですが、こういうときに「わたしって弱いんだなぁ」と痛感します。

 

 

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【不妊治療ログ】7周期目:培養請求書の到着(2021年1月:41歳1ヶ月)

1/31に採卵した2つ、ひとつは受精ならず、ひとつは受精したものの初期胚盤胞の段階で成育が止まってしまったのですが、その際の請求書が届きました。

 

今日は、その請求書のお話。

そして、不妊治療とは全く別件で医師から説明を受ける機会があって、診療方針について「知る」「知らせる」ということについて改めて感じたことがあったので、今日はそれについて書きます。

 

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高度不妊治療と培養の請求書(加藤レディスクリニックの場合) 

加藤レディスクリニック では、ART段階で採卵・移植周期には毎回の診察時の精算は発生しないことが多いです。(初診のときは別ですが)

1回の採卵のためにD3,D10くらいのタイミングで受診しますが、その際の費用は採卵時にまとめて精算になります。

採卵時の消耗品4万円はその場で現金払い、その他の費用は現金・クレジットカード払いのいずれかを選ぶことができます。

 

その上で、凍結に至った個数に応じて、培養費用(体外・顕微)が発生し、こちらは後日郵送で請求書が届き、銀行振り込みします。

 

郵便物はこんな形で届きます。

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一見、「加藤さんからの郵便物」。不妊治療の請求書だとはわからないですね。

2世帯で、ご両親には治療を伝えていない方、夫には伝えずに検査等を受けている方もいらっしゃると思うので、そういった事情にも配慮されているのだろうな、と思います。

 

そして、肝心の請求書はというと…

費目:胚盤胞培養中止費用 

費用:88,000円(税込)

「胚盤胞培養中止費用」という表現をされると、結果に結びつかなくともかかったコストはきっちり請求されるという現実を突きつけられるようで、虚しさが募りますね。

もう少し、「培養・凍結なし」とか、なんつーかちょっとマイルド?な表現がありそうなものですが…、まぁ、費目がなんであれ出費は一緒なので、 完全にイチャモンではありますが。苦笑

 

 

本日の会計

ということで、精算です。

 

 

顕微・培養費用: 88,000円

-------------------------

 累計     :2,019,001円

 

ついに200万円の大台に乗っちゃいました。

やれやれ、仕事がんばります。

 

今年、わが家では不妊治療と並行して、中古マンションを購入してリノベする計画が進行中で、週末になると夫とふたり、中古マンションの内見に出かけたりしています。

不動産の購入という大きい買い物を前に、「頭金があと200万円あれば手が届くけれど、今の状態でこれを購入すると苦しいかなぁ」という場面にも出くわします。

そんな時に、ちらと「不妊治療費用が…」という思いが頭をかすめるのです。

 

もちろん、不妊治療はわたしがやりたくてやっていること。

治療を受けずに自然に授かれるに越したことはないのですが、それを言っても始まらない。できないのであれば、授かるためにできることをやるのみ、と考えて、自分から始めた治療なので、納得していないわけではないのです。

それでも、結果につながらず費用だけが膨らんでいく現状を思うと、やはり心にモヤがかかってしまいますね。

 

 

慶應病院での診察(夫の付き添い)

不妊治療から話題が変わりますが。

 

昨年夫が受けた人間ドックで不調が見つかり、その検査入院をするかどうかの判断のため、この週末は夫の慶應病院受診に付き添いました。

難病指定となっている疾患で、投薬が始まれば薬の費用が月10万円ほど、難病疾病申請をすると都道府県から補助が出るのですが、それでも月3万円ほどの出費になるそうです。

不妊治療をしていると、医療費に対する金銭感覚が狂ってきて、月数万円ならば痛くも痒くもないような気になってしまいますが、これからずっと毎月3万円の出費が続くとなると、実際には小さい金額ではないと思っています。(3年で100万円ですからね。)

 

その投薬を受けるかどうかの検査入院についての説明を受けるため、夫の受診に付き添いました。

担当の医師の方はとても熱心で、質問にも細やかに応えてくれました。実際の臨床データや、過去のケースの平均値も交えて、納得できるように説明してくださっていたと思います。

驚いたことに、こちらから質問した際に、まず「ありがとうございます、それはですね、、」と受けとめてくださる。

(質問に対して「ありがとうございます」と返されると、まるで営業担当者と話しているような気分になったりもして、最初はかえって警戒心を煽られましたが、ただ情熱的な医師で、親身になってくださっているだけでした。わたし猜疑心強すぎでごめんって思った。)

質問に対して、面倒臭そうな表情を見せずに、誠実に応えてくださるのって、大切ですよね。なんというか、信頼感を醸成する土壌の一つとして、重要な要素だと思うのです。

 

かつ、

  • 難病申請を受けるかどうか
  • 投薬を受けるかどうか

この2つの項目でそれぞれ異なる選択をした際のメリデメも整理して説明してくださいました。取りうる選択肢と、それぞれの良い点・リスクをちゃんと伝えたうえで、「納得のいく選択をしてください」と判断をこちらに委ねるような形でした。

 

不妊治療をしていると「次は〇〇(採卵・移植)でいいですね?」と医師から聞かれることが多く、その度「他に何かできることはあるのかな」「次に採卵する場合と、移植する場合とで、それぞれのメリデメはあるんだろうか。採卵が続いて、卵子の質に影響するってことはないのかな?」などと疑問が頭に浮かぶわけですが、その疑問を口にする前に、医師から積極的な説明を受けたことは、わたしはまだありません。

質問したとしても、納得のいく回答をくださる医師はごく一部で「皆さんそうされてますから」やら、「お好きに決めてください」やらという、もはや回答にもなってないような返答が来ることも多いです。

 

医療従事者の側でも、不妊治療においては、まだまだ「インフォームド・コンセント」に対する意識や水準が低いんだな、というようなことを感じた1日でした。

 

ふー。

とはいっても、医療側が変わるのには時間がかかりますからね。

そういうものだと事実は受け止めつつ、この状況でも有益な情報を医師から引き出せるように努めようと思います。後悔しない妊活ライフを送りたいものです。

そして、5年後、10年後に不妊治療を受ける方々が、少しでも晴れやかな気持ちで治療に向き合えるようになっているといいな、と思わざるを得ません。 

 

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【不妊治療ログ】これからの治療継続について夫と話し合う

先日、加藤レディスクリニック に転院後2回目の採卵・顕微受精でも、胚盤胞が得られなかったことを書きました。

 

 

その結果を受けて、「これまでに治療にかかった費用も踏まえて、これからのことを話し合おう。治療費も無限に捻出できるわけじゃないからさ」と夫に言われました。

ちょうど、わたしが外出中に夫からLINEで上記の連絡を受けたのですが、治療を継続するにしても、いつまで不妊治療を続けるのか終わりのタイミングを明確にしようという話なのかなと推測し、家に戻る足取りが重かったです。

 

今回は治療継続について夫と話しあった内容、説得材料としたポイント、自分で考えている今後の治療方針などを整理してみました。

 

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不妊治療、いつまでやるのか問題

不妊治療をいつまで続けるか、いつ終わりにするか。

これは、治療をしている人ならば決めておくべきことであり、一方でとても決心が難しい問題だとも思います。

どうしても「これまではダメだった、でも次の一回で授かれるかもしれない」という期待を手放すのは難しいものです。

 

実際、去年の夏前に最初の顕微授精に踏み切った段階では、せいぜい2,3回の採卵&移植で諦めをつけようと思っていました。そのタイミングで夫からは、「費用的に150万円くらいまでが妥当じゃない」と言われていました。(とっくに超えてますけれどね)

正直、その金額に納得はいっていなかったのですが、不妊治療でも体外受精・顕微受精のステップとなると仕事との両立や精神的な負担もそこそこあると聞くし、「まずは2、3回試してみよう。その2,3回のうちに妊娠するかもしれないし」と思っていました。

 

結局、昨年内に2回顕微受精・2回移植をしてして、それまで通っていたクリニックから加藤レディスクリニックへの転院を経て、さらに2回顕微受精(2回とも胚盤胞まで育たず、移植はならずでした)して現在にいたるわけですが、まったくもって諦めがつかないです。

昨年11月に転院を決めた段階では、高度不妊治療の成否は培養士の腕によるところも大きいという情報をよく目にしていたので、「培養の技術は都内屈指といわれる大手クリニックに転院してみよう」「そのクリニックで2ターンくらい繰り返したら、諦めもつくかもしれないな」などと思っていたのです。「とはいえ、続けてもあと半年かな」とかね。

それが今では、「まだまだ妊娠に向けた道のりは始まったばかりだ、もう少し続けたい」と思ってしまっています。少なくとも、あと1年近くは試行錯誤しないと、わたしの気は済まなさそうです。

 

不妊治療を継続したくなった理由

なんとしても子どもを授かりたいという気持ちが根底にあるのは言わずもがなですが、それ以外にもこの心理変化にはいくつかの理由がありました。

 

1. 転院してから不妊治療の心理的・身体的な負担が減った

まず、心理的負担について。

正直、顕微授精をスタートした当時は、自分の治療の方向性もわからず、治療のサイクルも理解できていないので次はどうなることやらと都度ハラハラしていました。その「先行きの見えなさ」が辛かったです。この点は、回を重ねるごとにサイクルを理解したのと、書籍から知識を吸収したことで、ずいぶん楽になりました。

 

加えて、前のクリニックは家から徒歩で通える距離でしたが、待合室の席が少なく、座れないこともあったり。転院後のクリニックは待合室の席数は十分で、中にはデスク席もあるので、待ち時間が長くなる日はPCを持ち込んで仕事をしながら待つこともできます。

今のクリニックはドアtoドアだと30−40分かかりますが、それでも待ち時間のストレスが少ない方がわたしには気が楽でした。

 

あと、身体的・心理的な負担に関連しているかもしれないな、と思うのは刺激法。

以前はPPOS法で注射や皮膚吸収パッチで黄体ホルモン剤を補充していて、日中眠くなったりすることが多かったのですが、現在は低刺激法なのでホルモン剤による体調への影響は少なくなっているように思います。

 

2. 親として子どもを育てることの恐怖心が減った

以前は、「わたしなんかが母親になれるだろうか」「なれたとして、子どもを不幸にしないだろうか」とよく不安になった時期がありました。

子どもは生まれてくる家庭を選べないわけですから、できるだけその時々の最善の対応をしてあげたいと思うのが親心だと思います。とはいえ、いろいろな事情から(例えば経済的な事情や、仕事との兼ね合いなど)ベストな選択ができるとは限らないわけです。というより、ベストを尽くせたと納得できることの方が少ないと思う。

そういった場合に必要以上に自分を責めずに、それでも努力を続けることができるか、そこに自信が持てずに不安に感じることが度々ありました。

この不安・自信のなさは、この半年ほどで、ずいぶんと和らぎました。

変化の直接のきっかけがあるわけではないのですが、ひとつ思い当たることとしては、自分の短所についての捉え方が少し変わったことでしょうか。

わたしが自分の短所だと自覚している性格というか特性のようなものがあるのですが、この半年間でその部分を改めて見つめ直し、その特性をうまくなだめる方法や、むしろ武器として利用する術を考えて実践するということを重ねてきた結果、少し自己肯定感が上がったことなどが理由かな、と思っています。

 

3、知識を得ることで、まだ可能性はあると思った

治療を進める中で思うような結果が得られなかった場合に、どういった選択肢をとりうるかを理解するために、不妊治療の書籍を読むようにしたことは以前書いた通りです。


前回のエントリでも触れましたが、臨床データを基にすると

  • 良好胚盤胞をひとつ手に入れるには、採卵で平均12.8個の卵子が必要
  • 出産できる卵子の割合が高い30代半ばまででさえこのような割合であり、高齢妊娠の人はこの2倍くらい厳しい状況になる

わけです。4回の採卵で15個の卵子では、41歳のわたしが妊娠できないのは、妥当な結果なのです。

こりゃ、数こなすしかないわ、ということになります。

 

 

数打ちゃ当たるのか問題

そりゃ分母の数は大きい方がよいのは言うまでもありませんが、不妊治療には経済的負担もあるわけで、気軽に球数を打てるものでもないんですよね。

 

転院を決める前、顕微授精2回が徒労に終わった後の診察で、前のクリニックの医師からこんなことを言われたことがありました。

41歳の当院のデータだと、顕微授精にステップアップして

 1回目で妊娠できる人が●%、2回目が●%、

 3回目以降だとガクンと数字が落ちて●%以下になります。

 要するに、顕微受精で授かれる人は、だいたい2回までくらいで

 授かっているんですよ

とはいえ、3回目以降で41歳以上で授かっている人は、その可能性にかけて

 ずっと治療を継続してきた人たちなんですよ

さて、どうします? 継続します?

その時はその医師の物言いには、心えぐられるような思いでした。

今は、その数字は妥当かもしれないな、とも思います。

この解釈についてわたしの憶測の域をでませんが、2回目までで受精できる方というのは、それこそ顕微の恩恵を受けている方(≒精子が卵子に到達するところまでにボトルネックがあった方)で、それ以外の方は精子以外にも卵子の質などの問題を孕んでいる方なのではないかと思います。そして、おそらくわたしも後者の部類なのかな、と思っています。

当時は、この医師の発言で通院するのに嫌気がさしてしまったのですが、数打たないと妊娠できないよというデータは、事実その通りだよなと思います。

(転院したこと自体は正解だったと思っていますよ。)

 

 

累計治療費を含め、夫と話し合い

ということで、夫と話し合いです。

治療費については、確定申告用にすべて計算してあったのですんなり出ました。

話し合いの時点では、まだ今回の採卵後の顕微培養費用の請求は届いていませんでしたが、それも含めるとちょうど200万円を超えたところ。

 

わが家では不妊治療費用はわたしが一括して管理しています。大きな出費となるタイミングでは通院の都度、夫に金額を伝えていましたが、合算費用は伝えていなかったので、金額の大きさに夫も少し驚いた様子でした。

 

「もうそんな金額になってたんだ。。」と夫。

「いつまでも続けるというわけにもいかないから、あと何回とか、あといくらとか、少し目処を立てておかなければいけないね」と続きます。

ああ。やっぱり、治療のおしりを決めようという話の展開になってしまいました。

 

まだ治療を継続したい。なので、夫を説得する。

率直に「まったく諦めがつかない。まだ治療を続けさせてほしい」と、まずはお願いをしてみました。

うーん、と腕組みする夫の反応も想定内。

 

ここからは治療を続けたいという気持ちを込めて、どれだけ真剣に不妊治療のことを考えているか、治療方針も検討していて、それに妥当性があるかを伝えて、「こりゃ俺の判断より妥当そうだな」と思わせるためのプレゼンです。

 

【説得材料1】30代でも胚盤胞を得るには13個の卵子が必要

先ほど触れたデータの話ですね。

40代のわたしは2倍ほど厳しいとしても、26個卵子が取れれば、胚盤胞は得られるであろうという話です。

結果が出る前にやめるから失敗となるのだ、うまくいくまでやるから成功するのだ、というやや乱暴な論理です。

 

【説得材料2】治療方針:刺激法を変えてみたい

胚盤胞を得るのにたくさんの卵子が必要ということであれば、今のクリニックの自然周期 or 低刺激の2択の方針では物足りないと思っていることを伝えました。

直近2回、低刺激で1回の採卵でわたしが得られた卵子は2つです。あと13個とるには6回も採卵の必要がある。以前のクリニックでPPOS法を採用した際には4つ取れたので、その差分が刺激法によるものだとするならば、刺激法次第で同一の採卵数を得るための期間は半分になる計算になります。
年齢も考慮すると早めに貯卵しておきたいので、刺激法を変えたい、そのために転院も考えている、と話しました。

 

【説得材料3】治療方針:着床不全の可能性を先に潰しておきたい

仮に胚盤胞を得られたとして、それが着床しなければまた採卵からのゼロスタートに逆戻りしてしまいます。

胚盤胞を1つ得るのにすでに苦労をしているわけですから、着床不全の原因として疑われる項目は、事前に検査しておきたいと伝えました。例えば、ERA,Aliceなどですね。

 

【説得材料4】男性不妊に関するアプローチも継続したい

以前のクリニックでは、夫は男性外来に通っていました。精検結果が思わしくなく、昨年以降は運動率が低下の一途をたどり、年末には「1%以下なのは確かだが、動いているものは数匹しかいないので、”率”としては出せない」と言われました。

ところが、少し結果が向上していたんです。出不精でまったく運動をしなインドアな夫が、年末ごろから運動をするようになり、その影響もあるのかなと思っています。

不妊の原因が男女半々なのだとすれば、男性不妊の改善のためのアプローチが妊娠につながる可能性も否定できません。なのに、今のクリニックでは、男性不妊に関する提案は皆無です。

その辺りまでケアしてくれるクリニックへの転院を検討したいと伝えました。

 

転院先の具体検討状況も伝える

ということで、そのような観点から転院したいこと、すでに転院先としてリプロ東京にあたりをつけていることを夫に伝えました。

間髪入れずに「Web説明会も予約したので週末に聴講するつもり」と伝えます。勢いで押し切るのだ、どりゃー!!

(まぁ、実際に転院するかどうかは、現在のクリニックから今後の方針をどう提示されるかにもよりますけれどね)

 

お金の負担をどう考えるか

臨床データを基に具体的な数字を語ったり、今後の治療について具体的に説明することで、わたしの熱量は夫に伝わったようです。

「うーん、なるほどねぇ」と呟く夫。

 

ここからはもう”NO”と言わせない方向に持っていくしかない。

「経済的負担のことは、ちゃんとわたしの頭の片隅にもある。

 これから家も買わなきゃいけない中で、予算をどちらにどれだけ投下するのか

 そういう視点でも考えたいと、あなたは思ってるんだよね?

 でも、わたしも働いて家計にお金を入れているじゃない?

 仕事はしっかりがんばるし、経済的負担をあなたにだけ背負わせるつもりは

 ないから、もう少し治療を続けさせてほしいな」

とゴリ押しです。

 

嫌な奴だと思われるかもしれませんが、わが家はわたしの方が家計に入れている金額が大きいのです。二人ともフルタイム勤務で、かつ夫はわたしより5つ年下なので、年齢を考えれば自然な話なのですが。

不妊治療は二人三脚なので、夫の納得が得られないままギクシャクしながら進めてうまくいくわけはないのですが、正直に言うと「わたしもお金を稼いできているわけだから、少しわたしの好きなように使わせてくれてもいいのでは」という気持ちはあります。

ただ、そんな言い方しても夫の神経を逆撫でするだけですから、継続させてほしい、協力してほしい、というスタンスで説得するように努めました。

 

話し合いの結果

なんとか、夫から治療継続の合意は得られました。

ただし「まぁ、せいぜい今年いっぱいかなぁ」と釘を刺されました。

「今年いっぱいでわたしの気が済むといいけれどねぇ、どうかなぁ」と言葉を濁しちゃいました。

ここではっきり同意してしまうと「あのとき、今年中っていったじゃない」と言われかねませんからね。言質はとらせないぞー。

 

 

さて。

これからどうなることやらです。

 

とりあえず、この週末にリプロダクションクリニック東京のWeb説明会を予約しました。転院するかどうかについて、具体的に検討を進めていきたいと思っています。

 

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【不妊治療ログ】7周期目凍結確認結果:胚盤胞を得るには何個の卵子が必要か(2021年2月:41歳1ヶ月)

昨日は、1/31に採卵した卵子2つの凍結確認の日でした。

結果を先にいうと、今回も胚盤胞まで育った受精卵はなく、凍結ならずでした。

無念だわ。

 

悔しいしやるせないけれど、落ち込んでも仕方ないし、これまで4回の採卵の結果や、書籍に載っていた数値データ(胚盤胞を得るには一般的に何個の卵子が必要なのか)も踏まえて、今後の治療をどうするか脳内会議してみました。

 

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KLCの体外受精・顕微受精後の流れ

採卵の翌日に、まずは受精ができたかどうかの確認メールが届きます。

メール内のリンクから、パスワード入力画面に遷移し、あらかじめ自分で設定していたパスワードを入力すると、受精結果が表示されます。

 

2つ採卵したうち、ひとつは残念ながら受精せず、一つだけ受精・培養となったことは、先日書いた通りです。

↓受精確認の際の記事

www.sophy365.com

 

そのときの画面はこんな感じでした↓

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そして、採卵から8日後、培養した受精卵が無事凍結できたかどうかを知らせるメールが届きます。

こちらも受精確認のと同様に、Webページでパスワードを入れると、結果が表示される形です。

 

今回の凍結結果

今回は、

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わたしの今の診療方針は胚盤胞まで育ったもののみ凍結する方針です。

5日目で桑実胚、6日目で初期胚盤胞まで達したものの、7日目に成長が止まってしまって、凍結ならずでした。

 

 

ちなみに前回のKLCでの採卵の際の結果はこちらでした。
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ひとつは桑実胚で成長ストップ、もうひとつは今回と同様に6日目に初期胚盤胞、7日目で発育停止しています。

 

うーむ。

 

結果を踏まえて考えたこと 

これまでの採卵数を振り返り

なかなか胚盤胞まで育つのは難しそうであるなと。

 

わたしは転院前の梅ヶ丘産婦人科で2回顕微授精をしています。

1回目の採卵ではPPOS法で5個採卵、1つは空砲で、初期胚を1つ凍結し移植、残り3つは胚盤胞になるまでに成長がストップ。

2回目の採卵も、同じくPPOS法で4個採卵、1つは空砲で、初期胚を1つ凍結し移植、残り2つも凍結前に成長が止まりました。

転院後のKLCでは低刺激法で3個採卵、1つ空砲で、2個とも胚盤胞にならず。

今回も低刺激で3つ採卵して、1つ空砲、1つは受精せず、受精した1つも初期胚盤胞で成長ストップです。

 

これまで4回累積で15個採卵して、うち4個は空砲、残りの11個も胚盤胞まで成長するものはない状態となっています。。

 

臨床データと照らし合わせてみる

先日紹介した「不妊治療を考えたら読む本」からの引用ですが、採卵できた数と、その後の育ちを全体的に見てみた図が以下です。 

  不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」 (ブルーバックス) | 浅田 義正, 河合 蘭 |本 | 通販 | Amazon

 

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これは31歳〜35歳という、まだ卵子が老化する(加齢の影響を受ける)前の年齢の人の卵子を見ています。

良好胚盤胞をひとつ手に入れるには、採卵で平均12.8個の卵子が必要でした。採卵した卵子は全て子宮に戻せるわけではなく、未熟だったものや受精できないもの、培養の途中で発育が止まっていまうものが出てきます。子宮に戻した後妊娠する確率が高いとされるのは「良好胚盤胞」の段階まで成長できた卵子です。

つまり卵子は、「10数個取れてもやっと一人生まれるかどうか」というところです。出産できる卵子の割合が高い30代半ばまででさえこのような割合であり、高齢妊娠の人はこの2倍くらい厳しい状況になると思います。

 

このデータに41歳というわたしの年齢も加味すると、もう少し採卵数を増やさないと、胚盤胞を得るのは難しそうだなぁ、と推測できます。

しかし、2倍厳しくなるということは26個採卵してようやく1つの胚盤胞が望めるということか。どんだけのロングジャーニーなのやら、めまいがするわ〜

 

さらに同じく、「不妊治療を考えたら読む本」からの引用です。

この採卵数には、卵巣刺激の考え方も関係しています。

(中略)

ASRM(米国生殖医学協会)とESHRE(欧州ヒト生殖医学会)が2012年に初の合同会議を行った際も、卵巣刺激の方法が議論されています。

その報告書「ASRMとESHERのベストな診療」によると、体外受精は、注射で複数の卵胞をとる調整卵巣刺激法を用いれば、最小の周期数で最大の成功率を得られるとされました。

そして、1人の子供を得るために必要な卵子の数は「平均25.1個」「38歳未満の女性に限っても6〜16個」とされました

(中略)

刺激法別にみた妊娠率は、卵子の現象が進んでいく最中の30代で特に差が開きます。(中略)30代の人たちが最も卵巣刺激法の違いに影響を受けます。

 f:id:sophy365:20210208101110j:image

日本生殖補助医療標準化期間(JISART)も、これについて同様の調査を実施しています。同組織が認定している25施設で行った比較調査(2010年)によると、凍結胚移植における35〜39歳の1周期あたりでの妊娠率は、調整卵巣刺激が 42.7%であったのに対し、低刺激法(ほぼ簡易刺激に相当) では、20.4%と半分に留まりました。(中略)

この調査では、どちらの刺激法を使うかは無作為に振り分けられたので、元々の条件が同じ集団で比較されています。

 

うーん。

今通っているKLC(加藤レディスクリニック)は自然周期・低刺激が卵子の質を担保するというポリシーのクリニックで、低刺激法(基本クロミッドのみ)で採卵しています。

以前の院ではPPOS法を採用しており、採卵方法の変更によって採卵数は4〜5個から3個に減っています。

年齢的なタイムリミットも考慮すると、KLCが低刺激にしか対応してくれない場合には、高刺激も行えるクリニックへの転院も選択肢に入れた方がよいかな、と思い始めました。

実は前回KLCで凍結ができなかった際に(刺激法と明示的には言わなかったけど)、「採卵数を増やしたりするために、とりうる選択肢はありますか?」と医師に確認したのですが、「まぁ、年齢的に良質な卵子は少ないですから。取れるまで繰り返すしかないですね。そんなに採卵や受精方法に種類があるわけじゃないんで」って言われてるんですよね。(わたしは根に持つタイプなので毎回医師名もメモってます。)

上記データから察するに、年齢と良質な卵子については医師のいう通りでありつつ、刺激法については他の選択肢を示唆されていいようなものだなと思います。

 

上記のデータは2010年、2012年のデータのようなので、現在は技術も向上して多少は事情が違うのかもしれませんが、概ねの傾向としては大きく変わらないような気がします。

 

転院を検討するもう一つの理由:男性不妊へのアプローチ

加えていうならば、我が家は夫の精検結果もあまりよろしくないのですが(運動率が1%未満、精子自体も頭の部分が空洞になっているものなどの奇形が多い)、KLCは男性不妊に対するアプローチや、改善するための提案などが全くありません。

以前のクリニックは男性外来もあったので、その辺りのアドバイスも得られていました。不妊の原因は、男性要因と女性要因が半々ずつと言われていますし、男性側からのアプローチもしていただきたいところです。

 

という点から考えると、リプロダクションクリニック東京へ転院してみようかな、と具体的に検討し始めました。

 

 

今できることは何か

卵子の質を向上させるために:運動?東洋医学?

一般的に適度な運動は効果的とされるので(上記の「不妊治療を考えたら読む本」の浅田義正先生は運動は影響しないという考え方を取っていますが)、昨年秋以降は少しずつ運動を日常の生活に取り入れています。

年明け以降は毎朝30分のウォーキング、加えて時間にゆとりがあれば30分程度の軽い筋トレもしています。

 

体を温めた方がいいというので、秋口以降は下半身を中心に暖かくして、湯たんぽを使うようにしました。その効果か、平熱が平常時・高温期ともに0.2度上がっています。

(単に更年期障害の可能性もあるけど。苦笑)

 

食生活については、もともとあまり外食をする方ではないのですが(中食はあります)、在宅勤務で運動不足から体重が増加気味なこともあって、炭水化物はやや抑え気味に、野菜とタンパク質(脂質の少なめの鶏肉)を意識して撮るようにしています。

 

 

他にできることって何かと考えたときに思い当たったのが、東洋医学。

先日紹介した「今すぐ知りたい!不妊治療Q&A」には、以下のように記載されていました。

  今すぐ知りたい! 不妊治療Q&A 基礎理論からDecision Making に必要なエビデンスまで | 久慈 直昭 |本 | 通販 | Amazon

 

東洋医学的な診断に基づいた漢方治療で妊娠に至ったという報告もあり、漢方薬を用いた全身状態の改善が妊孕性向上をもたらしたと考えられる。

(中略)また漢方薬以外で東洋医学の一つとして考えられているもので、漢方医療と肩を並べる治療法に鍼灸治療がある。海外の文献においても、acupunctureの文字が不妊治療に限らず各診療科領域でもしばしば見受けられる。

胚移植(ET)当日に針治療を併用することで妊娠率が、有意に改善したとする報告もあり、当クリニックでも針治療より、より侵略の少ない低出力レーザー治療を用いて、ET当日に施術を行なっている。

この本を読むまでは正直半信半疑で、鍼灸や漢方薬にお金を投下するよりは、治療としてできることがあるのでは?と考えていたのですが、上記の記述で心が揺さぶられています。

わたしは胚盤胞が育たないので、胚移植の前の段階でつまづいているわけですが、漢方や鍼灸は試す価値があるのかな、と思ったりして。

また、低出力レーザー治療なるものも気になるところです。

あとで調べてみよう。

 

 

胚盤胞が得られた後を考えて:不育症検査

数十個採卵してようやく得た良好胚盤胞も、着床しなければまた採卵からのゼロスタートになってしまいます。

苦労して胚盤胞を得るわけですから、移植後の段階で着床不全となるボトルネックは、事前に把握・解消しておきたいところです。

着床の窓ずれを調べるERA検査、子宮内の細菌叢を確認するEMMA検査、感染性慢性子宮内膜炎検査(Alice検査)も事前に受けておきたいな、と考えていまします。
Aliceは不要かなと思ってたのですが、慢性子宮内膜炎の女性は30%にのぼる(ERA・EMMA・ALICE検査のご案内 | 不妊治療 | メディカルパーク湘南のWebサイトより)と知って、受けてみてもいいかな、と思い直しました。

 

あとは、PGT-Aでしょうか。

PTG-Aについてはまた改めて整理したいと思います。

 

まとめ

転院後の採卵2回くらいは様子見かなと思っていましたが、1回目2回目ともに似たような結果となっていますので、この結果を踏まえて次の診療方針やアクション・選択肢を検討する段階に来ていると感じています。

KLCで上記のような追加検査の情報を収集しつつ、刺激法を変えることが可能かも確認しつつ、返答次第では別のクリニックに転院することも視野に入れて動いていきたいです。

 

とはいっても、不妊治療は二人三脚。夫の同意が得られないとうまく進みません。

上記の結果を踏まえて夫とも話し合ってみたので、次回はそのことを書こうと思います。

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【不妊治療】治療に役立った、不妊治療の参考書籍(内容の紹介つき)

わからないとすぐにググるわたしですが、こと不妊治療についてはネットの情報ってにわかに信じられなかったりします。

ネットって匿名性も高いですし、妊娠したい気持ちを利用してビジネスにつなげるような怪しげな情報もちらほら。

やっぱり安心できるのは書籍の情報なので、不妊治療の基本的な知識を得るために、顕微受精にステップアップするタイミングで、書籍を読むことにしました。


わたしが読んだ不妊治療関連書籍の中から参考になったものを紹介します。

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書籍で知識を身につけようと思った理由2つ

情報を制するものはなんとやら。効率のよい不妊治療はきっと情報戦。

顕微受精にステップアップするときに、通院中のクリニックからの説明が不十分に感じられたことを書きました。

クリニックの対応を一方的に非難しているわけではなくて、質問すれば、もちろん先生も看護師さんも答えてくれるのです。

ただ、如何せん不妊治療を始めたばかりのど素人のわたしは、診察で先生からの説明を受けてもメモを取るので精一杯、その場でその言葉の意図を読み取り、自分の頭の中にある情報と付き合わせて質問するということはできませんでした。

なにせ、自分が何がわかっていないのかも、わからないのです。質問のしようがないわけです。

 

加えて、体外受精・顕微受精というステップになると、普段の生活では耳慣れない医学的なワードも飛び出してきたりします。そうなるともう、何を説明されているのかちんぷんかんぷんでした。

 

体外受精・顕微受精となると、1周期あたりに必要な費用も数十万単位になってきます。ちゃんと理解して、自分なりに納得した上でないと、治療を進める気にならない金額になってきました。

先生に「次回はこうしますが、いいですかね」と確認されても、いいか悪いか、その妥当性も根拠も、わたしにはわからないのです。通常はどんな選択肢があって、その中からその診療方針を採用した根拠が何なのか説明してもらえるといいのですが、なかなか具体的な説明は得られません。

もちろん、病院側もインフォームドコンセント的な観点から、患者に十分な説明をした上で進行するべきだと思いますが、自分の無知を病院側の責にするのも無責任な話で。

 

ちゃんと、不妊治療の基礎を理解して治療を進めようと思ったのが、不妊治療に関する書籍を読み始めたきっかけです。

 

「こころの闇」の解消法も、やっぱり知識と理論武装だと思う。

加えていうならば。

不妊治療って沼です。通院している方はみんな必死だし、投資金額も大きいので、誤解を恐れずにいうならば「よいビジネスになる」はずなんです。不妊治療を継続している人を対象にした、一見怪しげなサプリや、心理カウンセリングのサービスなんかもあったりします。

怪しいなぁとは思うのです。それでも、数百万円を不妊治療につぎ込んでも妊娠できずに、年齢的に治療継続を諦めていく方の体験談もたくさん目にしている中で、数万円のサプリ、数十万の投資で授かれるならば、と思ってしまう瞬間があるのは、とても理解できるのです。

そういった「不妊様に群がる商売」を目にしながら、治療結果が芳しくない状態が続くと、だんだんクリニックに対しても不信感を持ってしまいがちになるんですね。この医師たちも結局金儲けという視点で患者を見ていたりするのかな、と。

いわゆる疑心暗鬼状態。不妊治療の「こころの闇」のひとつだと思います。

 

正直、わたしもクリニックに対して不信感を持ってしまう時期というのは今までに何回かありました。クリニックを信用できないときに、もっと信用できる情報を頼るということができればまだ気持ちは楽なのですが、「信用し切れないものの、クリニックのみに頼らざるを得ない」というのが、わたしには結構なストレスでした。

こういう疑心暗鬼な心理状態や、闇雲に美味しい話に乗っかりそうになったりするのは、無知が原因してると思うわけですよ。ある程度、自分に知識がつき、現実的な判断ができるようになってきた自信がつくと、不安や疑念が湧き起こる頻度は下がるはずなんです。

知識をつけた上で疑問に思ったことは、論理的に質問して解消すれば良いし、回答に信憑性がないと判断したなら、そのときは転院を考えればいい。

いましんどいのは、わたしの無知のためだ。そう考えて、書籍を読んで耐えました。

っていうか、今も進行中なので、過去形じゃないな。

今もなんとか耐え忍ぼうとしてる感じです。笑 

 

 

おすすめの書籍

で、早速、おすすめの書籍です。

 

不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」 (ブルーバックス) (日本語) 新書 -  浅田 義正 (著), 河合 蘭 (著)

不妊治療を考えたら読む本 科学でわかる「妊娠への近道」 (ブルーバックス) | 浅田 義正, 河合 蘭 |本 | 通販 | Amazon

Amazonで買えます。わたしはKindle版を購入。

 

去年の5月末に購入して以来、何度も繰り返し読んでいます。

医師とのやりとりでに難儀した時に、基礎知識をつけようと思って読んだ本です。

語り口もわかりやすくて、読みやすいです。内容は、臨床データに基づいたエビデンスのある話が土台なので、説得力もあります。具体的な数値データや実績値も掲載されているので、「こういうケースが何割程度の確率で起こりうるのか」などを考えるのにも役立ちました。

6章からなるのですが、簡単に内容を以下に記載します。

 

目次より

1、日本の不妊治療の実態を踏まえた課題

2、妊娠の医学的なメカニズム(基礎的な内容なのに、意外と知らない情報がたくさんありました)

3、不妊検査の最新事情

   不妊治療に関わる検査の種類や、それぞれの検査でどういったことがわかり、

   その結果を踏まえてどのような診療方針が選択肢として考えられるかなど

4、一般不妊治療と卵巣刺激法

   タイミング法・人工授精・体外受精・顕微受精というステップ

   様々な卵巣刺激法の違いと、それぞれのリスクなど

5、体外受精と顕微受精

   そもそも、体外や顕微をすすめられる人とは?

   治療の流れとスケジュール

   胚の評価方法

6、胚の移植と凍結

   独身なら卵子凍結しておくべき?

   2つ移植するか、1つ移植するか

   いよいよ卵子がなくなってきたときの”最終手段”

   40代の胚で妊娠率を上げるコツ

   子宮内膜を妊娠しやすい状態に整える

   妊娠判定

さらっと目を通していただければおわかりいただける通り、治療ステップ基づいて、一連の治療の流れの説明を網羅しつつ、具体的な数値やデータも含めた実例も紹介している、とても参考になる書籍でした。 

各章には、不妊治療に関するFAQも掲載されています。

 

加齢が妊娠にどのような悪影響を与えるかという耳が痛い話も具体的な数字とともに説明されていました。あまり具体的にクリニックで説明してもらえたことがないので、言葉の定義の解釈に迷う「卵子の質」の問題ですね。

一つの良好胚盤胞を得るには平均13個の卵子が必要で、年齢を重ねるほど、良好胚盤胞になる可能性も低下する事実などが、具体的な数値ともに述べられています。

目を背けたくなりますが、良薬口に苦しですね。事実として受け入れないといけないな、と思ってインプットしました。

 

 

 

今すぐ知りたい! 不妊治療Q&A 基礎理論からDecision Making に必要なエビデンスまで (日本語) 単行本 – 久慈 直昭 (著)

今すぐ知りたい! 不妊治療Q&A 基礎理論からDecision Making に必要なエビデンスまで | 久慈 直昭 |本 | 通販 | Amazon

こちらは年が明けてから購入しました。

受け身にならないために、治療の選択肢を理解したい

数打ちゃ当たる理論で同じ治療を続けて妊娠すればよいのですが、もし不妊の原因をある程度突き止められるとしたら、そしてそれに対して対策を講じられるのであれば、それに越したことはないですよね。

2度の顕微受精で陰性が出た後、ひょっとして、そういった診療方針の変更・示唆をクリニック任せにしていてはいけないのでは、と感じていました。

例えば着床の窓ずれがあったのに、それに気づかずに結果につながらない移植をしていたのだとしたら?不妊治療経験者のBlogを読んでいると、妊娠が難しくなる年齢になって不妊原因が特定できて、「前もってあの検査をしておけば」と後悔されている内容のものも散見します。

 

クリニックの医師とやりとりしていて思うのは、こちらから「●●という方法を選択することはできますか」「●●の可能性はないでしょうか」などと質問すれば答えてくれるのです。ただ、こちらから言い出さないと、余程親切な医師でない限り上記のような示唆を受けるのは難しそうだ、と痛感しました。

 

1ヶ月に数百人の通院者を相手にする医師からすれば、患者一人一人のオーダーメイドを考えていたらキリがないのかもしれません(高い治療費を払っているのだから、医学的見地からの示唆出しは担保してほしいところですが)。

なので、自分から積極的な選択・選別ができるようにしたいと考えたことが読むきっかけです。

なかなか胚盤胞に至らない、移植しても着床しないという場合に、何が原因として考えうるのか、どんな選択肢を取りうるのかを、もう少し深く理解しておきたいな、と思ったのです。

 

Amazonの商品説明分

Amazonの商品説明分にも以下のような文章があります。

知識を整理し深め臨床でその知識を使えるように,

さらに不妊治療に携わる看護師・胚培養士・カウンセラー,

あるいはインターネットで様々なことを調べたが何が本当かわからないと悩む患者さんにも,

疑問をQ&Aから見つければ,一通りの知識が得られるように工夫して編集。

 ネットで得た情報が正しいのか、自分で判断できずに困ることは多かったので、めっちゃ刺さりました。

そもそも、本のタイトルが「Decision Making に必要なエビデンスまで」ですよ。医師の説明を受けて、どうDecisionをMakingすれば(ルー大柴)よいかわからずにヤキモキしていたので、ドンピシャです。

 

ちょいとお値段お高めの5,500円です。なぜならば、医療者向けの医学書籍だから。Amazonのレビューを見てみると医療従事者が購入しているケースも少なくない様子。とはいえ、文章は平易でわかりやすく説明されています。

 

また、目次が細かく整理されているので、知りたい情報が記載されているページから読み進めても理解できるように編集されている点もよかった。医学書籍で、それなりのボリュームもあるので、かいつまんで読める構成は、非常に助かりました。

 

目次より

1章:不妊治療を開始するポイント

2章:不妊治療を開始する前に

3章:不妊治療における一般的な検査と治療

4章:生殖補助医療

5章:反復着床不成功の原因と治療終結

6章:不妊治療とサプリメント・代替医療・生活習慣

7章:配偶子提供・代理懐胎

8章:妊孕性温存法

9章:その他、不妊治療に関わる規制・法律など

10章:不育症の原因と治療 

治療開始前から治療のステップそれぞれを説明しつつ、5章ではARTの陰性が続いた場合に何を疑えば良いか、例えばPTGーAや、ERA検査(着床ウィンドウのずれを確認するもの)についても紹介しています。

男性・女性それぞれの年齢が上がることが、妊娠率などにどう影響するのかも、データ・グラフを基に詳細に解説されています。

 

また、不妊治療に関する書籍だと、クリニックで受けられる治療を中心に記載していて、代替医療には触れない内容のものが多い印象があったのですが、こちらではビタミン・サプリ、健康食品、ホメオパシー、漢方・東洋医学、レーザー治療、ミトコンドリア移植などが、妊娠率向上に影響するかといったことが書かれています。どういった症例に適応するかにも触れられているので、自分に必要そうか、そうでないかも理解しやすいです。

以下は抜粋です。

妊娠に向けて有効なサプリメント

 1)抗酸化サプリメント

  ①メラトニン

  ②レスベラトロール

  ③Lカルニチン

 2)DHEA

 3)エビデンスの不明なもの

  ミトコンドリア、プラセンタ、イソフラボンには、

  現時点では不妊治療に有効という明らかなエビデンスはない

 不妊に効果のある健康食品は?

不妊に有効とされるビタミン剤やサプリメントをのぞき、evidenceのある特定の健康食品や「トクホ」は今のところない。妊娠に向けては、健康食品に頼るより、バランスのよい食生活が重要である

過剰摂取に注意するもの

  • 健康によいイメージの大豆製品だが、イソフラボンの一種にステイン摂取で妊娠率低下の報告があり、豆乳を飲み過ぎると月経周期が乱れるとの報告もある
  • ビタミンAは体内で合成できなく。胎児の発達に必須の因子だが、動物性ビタミンAの過剰摂取は胎児形態異常の危険がある。

不妊に関するホメオパシーの効果は?

ホメオパシー専門誌であったり、岩塩や黄体ホルモンなどのレメディが処方され有効であったといった個々の症例報告レベルであり、明らかなエビデンスは認められない

漢方・東洋医学

ラットを中心とした動物実験で、漢方薬投与により黄体形成ホルモン(LH)や卵巣刺激ホルモン(FSH)、プロゲステロン(P4)などのホルモン分泌が促進されるなどの効果が示され、人でも同様な効果が認められている。

漢方医療と肩を並べる治療法に鍼灸治療がある。胚移植当日に進級量を併用することで妊娠率が優位に改善したという報告もあり、(中略)東洋医学は胚質改善の観点からも不妊治療に有効であると考えられる。

 

妊娠できるならば藁にでもすがりたい不妊治療者の心情を利用するようなビジネスも存在する中で、不要なものは不要とバッサリ言い切ってくれるのは、ありがたいですね。

 

 

日本で実現するにはまだまだ諸々のハードルがありますが、配偶子提供(要するに精子提供)、代理懐胎(妊娠を望む不妊夫婦の受精卵を妻以外の女性の子宮に移植する代理母など)についても触れています。

子どもがほしい夫婦であれば不妊治療で望む結果が得られなかったときに検討する可能性のある選択肢だと思うので、こういった情報にも触れているのは、本書が不妊治療について網羅的にカバーしていることの表れだと思います。

 

また、不妊治療で妊娠したのちに気をつけることなどについても、整理して記載されています。

 

わたしは、現段階では自分が欲しかった情報を十二分に得ることができたと感じています。

5,500円の価格は決して高くなかった!

 

今後も、不妊治療についての書籍で、読んでみてよかったものがあれば紹介していきます。

 

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【不妊治療振り返り】人工授精から顕微へ一気にステップアップした(2020年5月〜7月:40歳4〜6ヶ月)

直近で不妊治療の採卵があったため、ここ最近は現在進行中の診察についての投稿が多かったですが、採卵も完了して一息ついたところで、過去の不妊治療の振り返りの続きを整理したいと思います。

 

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前回までのおさらい

2020年1月に40歳で遅まきながら不妊治療を開始し、2月に初診、3月4月とタイミング法を続けたものの、男性不妊の可能性が出てきたので人工授精にステップアップすることになりました。

4月後半の診察では、さらに顕微へのステップアップも医師からほのめかされている状態でした。

 


今回は2020年5月から6月にかけての診療記録です。

 

2020/5/25

月経の11日後くらいに受診してください、と言われていて、12日目に受診しました。

医師との会話

「予定通り今週期は人工授精を試しましょう。あまり意味はないかもしれないけれど、タイミングも取ってください。そして次回からは顕微受精にステップアップしましょう」と医師。

前回の診察で伝えられた診療方針に切り替えていく形ですね。

 

本日のお会計

保険適用:1810円

ーーーーーーーーー

累 計 :47040円

 

2020/5/29

生理開始日から15日目。医師から指定されていた日に再診です。

医師との会話

内診後「そろそろ排卵があるタイミングなので、明日、人工授精しましょう」とのこと。

え、明日ですかと思った。夫もわたしも在宅勤務とはいえフルタイム勤務なので、運がよければ翌日の予定を調整することもできるけれど、それなりの根回しが必要なわけで。

とはいえ、タイミングがずれると受精できる確率も下がるんですよね。これです、不妊治療と仕事の両立の難しさ。改めて痛感しましたよ。

 

本日の会計

 

保険適用:1,110円

保 険 外  :1,760円

ーーーーーーーーー

合 計 :2,860円

ーーーーーーーーー

累 計 :47,040円

 

 

2020/5/30

人工授精の日です。

前日に告知されて、予定調整に右往左往しましたが、都合つけました。

 

内診で子宮の状態や内膜を確認した後は夫の採精です。

前回の精検の際は、朝一で自宅で採精したものをクリニックに持ち込んだのですが、早朝はなかなかしんどいようで、今回は夫はクリニックで採精しました。

子宮内を洗浄したあと、洗浄後の精子を子宮内に戻し、人工授精は完了。

 

名前の仰々しさのわりに、割とあっさりとした処置でした。

特に安静をとるわけでもなく、5分ほどで待合室に戻りました。

 

次回は生理の11日後に予約をとってくださいね、といわれて、本日の診察は終了です。

 

本日のお会計

保 険 外  :21,450円

ーーーーーーーーー

累 計 :71,350円

 

 

2020/6/24

精検結果が芳しくないので、人工授精もタイミングも期待していなかったのですが、生理がくると「ああ、今月も徒労だったのね」という思いが押し寄せます。

とはいえ、前に進まないことには授かれるものも授かれない!前進あるのみです。

 

指定通り生理の11日目に受診しました。

 

医師との会話

前回に打診された通り、顕微受精に進むことになりました。

この日は夫の血液検査を受けて、3日後に再受診するようにいわれました。

 

【悩み】わからないことばかり。自分が何がわからないかもわからない。

顕微受精というからには、卵巣刺激法などの詳しい説明があって然るべきだと思いますが、診察では「説明会で配った資料は目を通していますよね」といった具合で、特に踏み込んだ説明はありませんでした。

わたしはPPOS法だったのですが、梅ヶ丘産婦人科の説明会で配布された説明書類には、ショート法、ロング法、アンタゴニスト法、自然周期しか記載がなかったんですよね。

この辺り、自分の診療に採用される刺激法についての詳しい説明がないのは不親切な気がしました。

 

それでなくても、通院している側にとっては初めてのことばかり。しかも、体外受精以降の高度不妊治療の段階になると、専門用語的なワードが飛び交うようになってきます。

それでなくとも、採卵・体外受精・顕微受精となれば、数十万単位でコストがかかるんです。

医療関係者にとっては日常茶飯事でも、この辺りの説明がしっかりされると安心だと思います。

 

もちろん、医師も看護師さんも、こちらから質問をすれば回答してくれます。

ただ、いかんせん知識の無いど素人には、自分が何がわかっていないのかもわからないんです。

なので、この頃は先生に言われたことをメモして、帰宅してそれを読み直し、配布された資料の説明と突き合わせて確認していました。その中で湧いてきた疑問の答えを探そうとGoogle検索しまくるものの、いろいろな情報が錯綜していて、それが自分の診療方針に合致した情報なのかもわからないことも多々。

「これ、すげー不毛なのでは」と感じて落ち込む、その繰り返しでちょっとしんどかったです。人間、報われると思えることにはひたむきに頑張れますが、不毛だと思うことへのモチベーションを保てるわけないですからね。

 

で、どうしたか。

知識がないなら身につければいいのよ!と、不妊治療に関する書籍や、他院のWebページなどにも目を通して、基礎的な知識をつけるように努めました。

別に、医療関係者と同等の知識をつける必要はない。ただ、何を確認するべきかや、どんな選択肢があるのかを把握しておくに越したことはないですからね。

 

ど素人のわたしにもわかりやすかった、不妊治療に関する書籍のおすすめのは、また改めて整理しようと思います。

 

本日の会計

保険適用:1,810円

保 険 外  :3,850円

ーーーーーーーーー

合 計 :5,660円

ーーーーーーーーー

累 計 :77,010円 

 

 

2020/6/27

生理4日目。

前回の診察で3日後の受診を指定されたので、予定通り予約を取りました。

 

医師との会話

「顕微受精がスタートするので、ホルモン剤の内服と、注射がスタートします」と説明されました。

ここからは卵巣刺激のためのルトラール(黄体ホルモン剤)の内服、ゴナールFというrFSH製剤(HMG注射の代替みたいなもの)を中心に、採卵に向けた調整が始まります。

梅ヶ丘産婦人科では、自己注射(自宅で自分で注射する)と通院注射が選べます。通院の方が費用は抑えられるのですが、注射は毎日です。仕事の繁忙期だったこともあって、わたしは自己注射を選びました。

「7/7に採卵になります。詳しいスケジュールはこの後説明があります」と案内されました。

 

 

看護師さんからの説明

クリニックからはスケジュール表を渡されました。

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これを渡されて初めて、自分の卵巣刺激法がPPOS法なのだと知ったよ。

説明してもらったところで、それが妥当かどうかの判断はわたしにはできないけれども、

大切なことだからわかった上で診療を進めたいよな、と今振り返っても思います。 

 

スケジュール

診察後に上記のスケジュール表をベースに詳細な説明を受けました。

生理14日目〜22日目:ルトラール(毎朝)、ゴナールF皮下注ペン(毎朝150単位ずつ)

生理22日目:ブセレリン点鼻薬:21時と23時に点鼻

生理24日目:採卵

点鼻薬を忘れると採卵できないこともあるから気をつけるように、と念を押されました。

 

自己注射の説明 

今日から数日間、自分で注射を打つことになるので、その手順や説明を受けます。

注射は当日からスタートなので、看護師さんの指導のもと、その場で自分のお腹に注射しました。
ゴナールF皮下注ペンを製造しているメルクバイオファーマが提供している、注射の仕方のパンフレットと、使用済みの針をいれる針廃棄ボックスも手渡されました。
皮下注射の仕方については、メルクバイオファーマのページに詳細な説明がありましたので、そちらに譲ります。

 

本日の会計

保 険 外  :40,172円

ーーーーーーーーー

累 計 :117,182円

 

ついに不妊治療の累計費用が10万円を突破しました。

タイミング法くらいまでは、いろいろな検査をしても1回の診察料金はせいぜい数千円程度。

人工授精も、2〜3万円ほどなのですが、顕微受精の段階からはお高い注射なども必要になるので、一気に金額が跳ね上がります。 

ゴナール皮下注ペンがね、高いんですよ。あと、点鼻薬も9,000円台だったし。

高度不妊治療をすると、保険適用のありがたみが骨身に染みます。

 

 

2020/7/1

指定された通り、4日後に診察です。

内診で卵胞サイズを測ったり、卵胞の数を確認したりしました。

本日の会計

保 険 外  :29,700円

ーーーーーーーーー

累 計 :146,882円

 

費用の内訳はほとんどゴナールF皮下注ペンです。

先月、人工授精が終わった段階で、累計費用が7万円強でしたが、一気に倍になりました。高いなぁ。

 

 

2020/7/4

今日も今日とて診察。

内診したあと、今日も追加のゴナールF皮下注ペンと、ブレセリン点鼻薬を受け取ります。

 

医師との会話

内診で卵胞サイズを確認したところ、卵胞は5つ見えているとのこと。

予定通り7/7に採卵しましょう、と言われました。

採卵前の最後の診察だったので、採卵当日の説明・大まかな流れも説明を受けました。

  • 採卵当日は開院時間の8時前にクリニックに到着しているようにすること
  • 当日の終了時間の目安は14時ごろになること
  • 当日の大まかな流れ   など

 

ただ、採卵日の14時から、わたしは仕事のクライアントの会議が入っており。

気軽に時間変更ができない類の会議だったので、なんとか12時すぎ、遅くても13時ごろまでにクリニックを後にしたいと伝え、当日採卵後に気分が悪くなったりしなければ、昼過ぎに終了することも可能、と許可をいただきました。

 

ふぅー。そういった変更が受精や着床の結果にどのくらい影響を与えるのか想像がつかないですし、クリニック側もどのくらい融通を聞かせてくれるものなのか勘所もないので、この時期はこういうちょっとしたスケジュール調整にも、いちいちヒヤヒヤしました。

心臓に悪いぜ。

 

今日のお会計

保 険 外  :29,700円

ーーーーーーーーー

合 計 :29,700円

ーーーーーーーーー

累 計 :176,582円

 

 

【悩み】通院がしんどいぜ問題

この時期、仕事が繁忙期を迎えていて、正直言って数日おきに何度も通院するのは苦痛でした。

正確にいうと、通院そのものよりも、通院のために業務予定を調整するのが大変で。

最初の採卵ですし、初めて投薬される種類の薬もあり、かつ自己注射なので、おそらく、小まめに状況確認をしたいというクリニック側の配慮なのだとは思います。でも、「では次はまた3日後にきてください」とさらりと言われると脱力します。

薬や注射は一気に処方してもらって、通院の頻度を下げられると楽になるのになぁ、と感じていました。

 

わたしは会社の誰にも不妊治療のことは伝えていませんでした。今も伝えていません。

なるべく業務に支障がないように、開院時刻の朝8時からの枠で予約をとるようにしていましたが、それでも診察完了が9:30を回ることもあり、繁忙期でなくとも9:00頃に勤務開始しているわたしとしては、通院で席を空けていることに言われのない罪悪感を覚えていました。

会社のオフィシャルの始業時間は9:30な上でに、わたしは完全フレックス勤務なので、罪悪感を覚える必要はないのですけれど、社畜なのかな。

 

あと、通院時間中に会議などの予定を入れられないように、会社のスケジューラーに「私用」で登録して予定をブロックするのですが、この私用も3日置きに登録されているとあまり良い印象は抱かないですよね。転職活動をしているのでは?などと勘繰られそうで、嫌でした(考えすぎかな)。

 

 

次回はいよいよ採卵です! 

 

 

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足元から体を温める。ゴム製湯たんぽでしあわせタイム。と、おすすめソックス&温活グッズ

在宅勤務が続いている。

 

通勤やオフィス内での移動だけでも1日1万歩以上歩いていたわたしは、出勤が日常だった毎日に比べると、格段に体を動かす機会が減ってしまった。

運動不足を解消しようと、最近は毎朝ウォーキングをしているものの、日中は歩き回る機会も少なく、1日デスクに向かって仕事をしていると、どうしても足元が冷える。

 

もともと冷え性なので足元は温めるように意識していたけれど、今年の冬は特に足が冷える気がする。

 

ということで、足元を温めるグッズを試しに使用してみることにした。

妊娠するためにも、身体(特に足元)を温めるのは有効だっていうし。

購入してみたものの中から、特に買ってよかったものを紹介する。

 

 

「fashy」のゴム製の湯たんぽ 

湯たんぽって色々なタイプがある。金属でできているタイプのものや、プラスチックのもの、ゴム製のもの(子どものころに風邪をひいたときに使った水枕みたいなやつ)も。

わたしは湯たんぽ自体プラスチックの物をすでに持っていて、足が冷えて眠れない夜や仕事中に足の冷えを感じるときに使ったりしていた。

わたしが使っていたのは無印の湯たんぽの小さい方のサイズ。

特に冷え症でもない夫も昨年から寒いよるに眠る時に湯たんぽを使い始めたけれど、「もっと早くから使えばよかった」とぼやいていた。暖かいとほっとするし、ぐっすり眠れるよね。

f:id:sophy365:20210130211200j:image

 

ただ、ここ数年はゴム製のタイプが気になっていた。

というのも、例えばお腹が痛いときに、プラスチックの湯たんぽをあてると、やっぱり硬くてゴツゴツしているのが気になってしまって、ゴム製だったら体に当てて使うのにも使いやすそうだなと思ったのだ。

その他、この季節は寒さからか無意識に肩から首の辺りが縮こまったような姿勢を取りがちで肩が凝りやすくなったりするのだけれど、そんな時にもゴム製の湯たんぽを肩や首に当てられたら気持ちいいんじゃないかとも考えた。

加えていうならば、夏場に氷と水を入れて、水枕・氷枕にすることだってできそう!

 

とはいえ、モノの管理が下手なわたしなので、あまりモノを増やしたくない。

ここ数年プラスチックのもので間に合わせて来たけれど、そろそろ買い替えてもいいかなと思った矢先に、楽天でfashyのゴム製枕がお買い得になっているのを発見。

 

楽天の期間限定ポイントの失効日も近いので、早速、購入してみることにした。

 

 

容量が1.2リットルのタイプと、2.0リットルのタイプがあるけれど、わたしは仕事中の足の冷え防止にも使いたいし、容量が少ないとお湯が冷めるのも早いので、2.0リットルタイプを選んだ。

 

で、届いたのがこちら。

f:id:sophy365:20210130211214j:image

当たり前だけれど、届いた時点ではお湯は入っていないので、ぺたんこな状態で届く。これまでプラスチックのものを使っていて厚みがあるのが当然だったから、ゴム製ならば平らになるということさえ考えもしなかった。

これは、使わない時期に収納の場所を取らないという点でも、ポイント高い。

 

ゴム製だと、お湯が漏れちゃったりしないかな、ふたはどういう構造になってるのかなと思ったけれど、スクリュー式の樹脂でできた蓋がついていて、しっかり密閉できた。

もちろん、漏れてくるなんてことはなかった。

f:id:sophy365:20210130211243j:image

 

で、ほんと素晴らしいと思ったのが、お湯を注ぐ入り口の部分に、フックがついているギミック。

湯たんぽって使わないシーズンは中を乾かして収納しておくわけだけれど、その時に吊るして乾かすことになる。そのフックが最初から製品についているなんて、ユーザビリティをちゃんと考えられていて、気が利いているなと感じた。

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しかも吊り下げない時はフックを根元から回転させて、邪魔にならないようにすることもできる。実際の使用シーンも考慮した上で、細部まで心を配って作られてるんだな、素晴らしい。

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これまで使用していた無印と比べると、サイズアップしている。

無印の方は確か0.8リットルくらいだったように記憶。

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この買い替えが予想以上に良かった。

柔らかいので、眠る時にベッドの中で足元に置いておいても、蹴飛ばしてしまって足に硬いものが当たって目が覚めるということがなくなった。

加えていうならば、無意識で蹴ってしまって、朝目が覚めると湯たんぽがベッドから床に落ちていることも時折あるのだけれど、ゴム製だと柔らかいので床に落としても音がしない。

 

在宅ワークでの仕事中も足元に置いて使っていて、肩が凝ってきたなぁと感じたら肩に当てたり、目が疲れたなと感じたらまぶたに当ててみたり。

数分そうやって深呼吸しながら呆けているだけで、ずいぶんとリラックスできる。

なんで買うのを躊躇っていたんだろう、と本当に後悔。

 

 

 シルク100%のレギンス

暖かさだけでいうとシルクではなくて、生地の厚い素材でもよさそうなものだけれど、わたしが推すのはシルク。

通気性もよいのでパンツの下に履いていても蒸れることない。加えて、軽い。

汗をかいた時にも肌に貼りつくこともなく快適だし、乾くのもの早い。肌触りがいいので、夏場も通年で履いている。(冷え性なので、夏も冷房で足元が冷えちゃうから。)

シルク100%だと少しお値段は張るんだけれど、シーズン問わず使えるなら、1日使用あたりのコストを抑えられてお得な買い物だと思う。

 

わたしが愛用しているのは↓の一番上のもの。

 

 

ちなみに、 どの商品画像を見ても一見、普通のレギンスとして外出にも使えそうに見えるけれど、着用して1時間もすると膝の部分がぽっこりと出てくる。洗濯すれば元に戻る。

ストレッチのきいた化繊混だと膝が出ないようにすることもできるだろうけれど、これはシルクという素材の特製なので、シルク100%である以上仕方ないと思っている。

なので、外出する時はシルクレギンスの上にさらに1枚、化繊まじりのレギンスを履いている。それでもシルクの特製で蒸れ知らず。とても快適。

 

 

シルクの5本指靴下

わたしはもともと汗をよくかくほうで、夏場にパンプスを履いていると足汗で足指の股がヌルヌルしてくるほど。(不快に思われた方もいるかも、ごめんなさい…)

でも5本指の靴下ならば、足指の間の群れの不快感がぐんと軽減する。しかも通気性の良いシルクならば尚更。

これは、内側がシルク100%、外側はコットン100%で、結構しっかりした厚みのあるタイプ。これを履いていると、夏場のスニーカーを履いても足が蒸れることが少なくて、快適。

そして、やっぱり暖かい。

 

 

楽天でも売ってた↓

hiorie(ヒオリエ) 日本製 冷えとり靴下 内絹外綿 ミドル丈 5本指 シルクソックス 2足セット 杢チャコールグレー

 

 

 

ユニクロのヒートテックパイルプレイティングソックス

残念ながら今見たら在庫切れだったんだけれど、ヒートテックパイルソックスはまだ在庫があるみたい。

現物を確認すると、ヒートテックのソックスもメンズとレディースで形が違っていて、メンズの方が分厚くて、丈が長い。(分厚いソックス履いていたら、パンプスを履けないもんね)

なので、わたしは迷わずメンズを選んだんだけれど、これが大正解。

上記のシルクの5本指を履いた上から、ヒートテックパイルプレイティングソックスを重ねばきすると、足の冷えを感じることが随分と減った気がする。

 

リアルムートンスリッパ

毎年買おうか迷って棚上げにしていたムートンスリッパを今年は買ってみた。

家にいる時間が長いから。長時間はけば、1時間利用あたりの単価は下がる(ケチ)

 

で、選んだポイントはこちら。

  1. リアルムートンを使用している
  2. 汚れが目立たなさそうな色使い
  3. 丸洗いできる

上記の選択肢の中から↓の辺りを候補に挙げて、レビューも参考にしつつ、わたしは一番上の商品のグレーをチョイス。

[rakuten:crescent-mix:10000118:detail]

[rakuten:furfurmouton-tokyo:10000003:detail]

[rakuten:ohlab:10005408:detail]

 

履いてると足がふっくら包まれていて、本当に温かい。

足元が暖かいと、こんなに心が穏やかになるのか、と実感するくらい。

2000円ちょっとでこんなに毎日が快適になるなんて、もっと早く買えばよかったよ!

 

 

まとめ

ということで、今回は冬のおうち時間を、足元を温めながら過ごすために買ってよかったものを紹介した。

これからも在宅ワークは続きそうだし、家で過ごす時間を快適にするためのグッズに対して、消費者の財布の紐が緩むようになっている気がする。(わたしだけ?)

本当は少し上質な膝掛けになるようなKLIPPANとかの無地のブランケットも欲しいんだけれど、まだまだ使えるブランケットでそれなりに気に入っているものがあるので、それが傷んだ時には買い換えようかな、と考えている。

 

余分なモノは増やしたくないので買い物のしすぎには注意しつつ、日々を快適に、気分よく過ごすためのアイテムをブラッシュアップしていきたいな。

 

 

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【不妊治療ログ】7周期目D14 受精確認結果(2021年2月:41歳1ヶ月)

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昨日採卵したできた卵子ふたつ。

この受精確認が本日でした。

 

クリニックによって受精確認のタイミング・方法は様々だと思いますが、加藤レディスクリニック では、採卵の翌日14時にメールが届き、メールに記載のURLからWeb上で確認する形です。

以前通院していた梅ヶ丘産婦人科は採卵の翌々日(だったと思う)の時間を指定されて、その時間帯に電話をかけて確認する形でした。

同じ時間帯に電話が集中するのか、なかなか繋がらずにヤキモキすることもあったのですが、メール・Webで確認できると確かに便利だな、と思います。

 

ちなみに、加藤レディスクリニック では、予約の確認・リマインドや、診察当日に自分の診察順番が近づいた時の案内などもメールで届きます。
何もクリニックからのメールに限ったことではないですが、Gmailで特定のメールを受信した時だけ、LINEに通知が来るように設定しておくと便利です。

 

 

さてさて。

前回の採卵では3つの卵子が取れて、1つ空砲。

2つが受精に成功したものの、採卵から8日目までに成長が止まってしまい、胚盤胞までは生育しませんでした。

 

昨日採卵できた数も、前回と同様にふたつ。

ここは2つともちゃんと受精できて欲しいところです。

 

 

結果は、1つは受精でき「正常受精」と表示されていたのですが、もう一つは「受精なし」で「培養中止」との表示。

なにー!!

 

 

表示されている文言の説明リンクがあったので、以下はそこからの引用です。

(加藤レディスクリニック 特有の表現も混ざっているかもしれません)

受精なし

卵子に精子が入っていない、あるいは精子は入ったが受精まで至らなかった卵子です。その後の発育は進みません。

 ま、まじか。

培養中止

受精卵の発育が停止したため、培養を中止しました。

 落胆。

 

まぁ、落ち込んでも結果は変わらないので、気持ちを切り替えて、残りひとつが胚盤胞まで無事に育ってくれることを祈るしかないですね。

 

 

そして仮に胚盤胞まで育ったとして、次の周期に、採卵をするのか移植をするのかの意志も固めておかなくては。

 

以前は結果に一喜一憂していましたが、ここ最近になって気分の乱高下は落ち着いてきた気がします。治療に慣れてきたこともあるし、今回は移植ではなく、その前段階の受精確認だったからということもあるかもしれません。

やっぱり移植すると、おなかの中に受精卵がいるわけで、それが着床しなかったと知った時の落胆は、身体の外で行われる受精の成否よりも一段と大きいです。妊娠検査で陰性が出ると、やっぱり涙が溢れてきてしまいます。

 

 

以前通っていた梅ヶ丘産婦人科は、一番生育がよい受精卵は初期胚の状態で必ず1つは凍結し、その他の卵子は胚盤胞まで育ってから凍結する、という方針でした。

(明示的に、初期胚凍結をせずに、胚盤胞まで育てて凍結ができるか確認したわけではないですが、クリニックから渡された資料にも「初期胚を1つ凍結する方針」と明記されていました)そのため、受精できれば毎回胚移植できることが多かったです。

 

一方、加藤レディスクリニック では胚盤胞まで育ったものを凍結するという診療方針をとっています。これはクリニックの方針ではなく、わたしに合わせた診療方針で、希望すれば初期胚凍結も可能なはずです。

そもそも胚盤胞への生育・着床に至らない受精卵は、卵子・精子のいずれかに染色体異常があることが多いです。そういった受精卵を移植するとなると、1周期を移植に使ってしまうので、治療サイクルが長期化します。妊娠できる可能性の高い卵だけを子宮に戻すことで、効率よく治療サイクルを回すために、わたしはこの方針をとっているわけです。

 

とはいえ、今回も胚盤胞まで育たなかったとなった場合には、今後の診療方針や、追加検査なども検討しないといけないかな、などと思ったりもして。

 

いずれにせよ、受精したひとつが胚盤胞に育ってくれることを祈ります!

 

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【不妊治療ログ】7周期目 D13 採卵(2021年1月:41歳1ヶ月)

今日は朝からKLCで採卵してきました。

結論から言うと、D11の内診では卵胞が3つ確認できていたのですが、採卵できたのは2つ、残念ながら1つは空包でした。

 

今日の医師との内診では、連続採卵or移植の選択や、DHEAのサプリについても質問したので、そのことにも触れてみます。

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採卵当日のスケジュール

KLCでは、採卵当日は、受付→採卵→採精(クリニックで採精する場合)→培養士との面談→医師との診察→会計という流れになります。

 

ちなみにKLCでは毎朝8:00に採卵をスタートするそうです。当日の採卵人数、何番目に採卵するかによって、指定される時間が変わって来るのだそうです。

ちなみに前回は当日の採卵の2番目で7:30来院、採卵室に案内されたのは8:10。

今回は採卵は9番目で8:50来院、採卵室に案内されたのは10:10頃でした。

 

8:50 受付

KLCでは、採卵の前日にクリニックに電話して、採卵当日の来院時間を確認します。

今回は8:50を指定され、予約通りに到着しました。

 

今回は4階でIVF受付を済ませて、9階で待つこと40分、9:40頃に7階に案内されました。

 

9:40 7階の採卵フロアへ

KLCは7階と8階が採卵用の施術室、培養室フロアとなっているようで、前回は8階で、今回は7階でした。

各フロアとも、ベッドとロッカーが設置された2〜3畳のスペースがカーテンで仕切られていて、患者ごとに各空間に割り当てられます。

そのスペースの中で着替え・準備を済ませて、採卵の順番が回ってくるまでは横になって待機です。

 

採卵の順番が近くなると、お手洗いを済ませておくように指示されます。

 

10:05 採卵待ち

前の方が採卵室に入ると、採卵室前の椅子に案内されます。 

今日は10:05頃でした。

採卵室の前にある椅子で前の方の採卵が終わるまで待機します。

(足元に置かれたヒーターにクリニック側の配慮がうかがえて、好感が持てます)

 

10:10 採卵室へ

前の方の採卵が終わってしばらくすると採卵室に案内されます。

前回は、卵巣が膀胱の裏側にあるとのことで、膀胱を貫通する形で採卵針を刺したりして、脂汗をかきました。今回は、前回に比べるとスムーズでしたが、それなりに痛かったです。

我慢できない痛みではないんですけれど、針を指すときのチクチクした痛みは、なかなか慣れません。(慣れる前に不妊治療を卒業したいけど)

 

10分ほどで採卵が終わり、止血などの処置をして、元の仮個室スペースに戻ってしばらく安静に過ごします。

看護師さんが採卵個数を印刷した紙を持ってきて結果を知らせてくれるのですが、今回は2個でした。

しばらくベッドで休んだ後、痛み・出血もなく、気分も悪くないようであれば、着替えて9階の待合フロアに移動します。

 

KLCでは、わたしの採卵が終わったタイミングで夫は採卵室と同じフロアにある採精室に案内されます。(1畳ほどのスペースらしく、「シェアオフィスの個室ワークスペースみたいな空間」らしいです。) 

 

10:45 9階 待合フロア

採卵後は9階の診察室で培養士と面談するので、夫を待ちつつ、自分の面談が回ってくるのを待ちます。

 

11:10 培養士との面談

採卵後は、培養士から培養結果を教えてもらいます。

転院前の梅ヶ丘産婦人科では培養士と会話することはありませんでしたが、ARTは培養士の腕にかかっているとか、クリニックの実績は培養士の腕に左右されるという話もよく耳にするので、培養士の方に直接話を聞けるのは安心材料だと思います。

 

今回は若い女性の方と、ベテランと思しき推定40代の男性でした。

(若手の方のコメントを男性がフォローするというやりとりがあり、おそらく独り立ち前の培養士さんと教育担当者なのだろうな、と推測したのですが、後から夫に聞いたところ、男性の名札には「培養部部長」と書かれていたそうです。)

2つとも成熟卵だったとのことで、取れた卵子の写真を見せてもらいました。

 

前回はこのタイミングで夫の精子の量、濃度、運動率、奇形率も知らされたのですが、今回は精子調整が終わっていなかったようで、「いま確認中ですが、顕微受精に足る量の精子が採取できていない可能性があり、その場合にはこの後もう一度採精してもらいます」との案内。夫をチラ見すると、まさかの二回戦に(え、無理…)という顔をしてました。

ちょっと変則的な動きですが、培養士面談→医師診察→会計 の後に、再度培養士と面談するように言われました。

 

そのほか質問のやりとり。

「D11の内診では卵胞が3つ見えていると伺い、今日も3つ採卵したようなのですが、採卵数が2つなのは、1つは空砲だったということでしょうか」と確認したところ「そうです」との返答。

 

10:25 医師との面談

藤田先生という方でした。

今日からプラノバールを飲むようにという案内のあと、「今回も胚盤胞まで育ててから凍結し、次回はそれを移植という流れでよいですかね。もちろん、受精卵の成育状況によっては採卵となりますが」と確認されました。

医師への質問①:連続採卵するか、移植するか問題

年齢を考えると、来年以降卵子がさらに取りにくくなることも考えられるので、しばらくは採卵を続けて移植は後からにしたほうが良いのだろうか、と前回も迷ったので、それについて質問してみたところ、「1ヶ月、2ヶ月の採卵タイミングの違いであれば、あまり影響はないですが、中長期的に考えて胚盤胞をいくつか貯めてから移植に移る方もいます。ただ、移植すれば着床する可能性があっても採卵を続ける形になります。受精卵の質や、それが着床するのかによって、メリデメがありますね」とのこと。

前回の採卵時に同じ質問を別の医師にしたのですが、前回は「どちらでも好きにしてください」という「プロの回答じゃないだろ、やっつけかよw」と突っ込みたくなる回答でした。でも、今回は納得。

医師への質問②:DHEAサプリの効果・処方について

すかさず、最近気になっているDHEAのサプリ服用についても質問してみました。

「DHEAのサプリを処方してもらうと言ったことは可能でしょうか」

「当クリニックではDHEAの処方はしていません。DHEAを摂取することで、ホルモン値が向上することはエビデンスもあり確実なのですが、それによって着床率や採卵数が上がるかと言うと、その点は確証がない状態なんです。ホルモン値だけは数値上は改善したように見えるのですが、実績として採卵数が上がったりと言うことは確認できていないんですね。処方している他のクリニックでも、効果があったという話と、改善は認められなかったという話と半々くらいで耳にします。実績向上が認められていないので、当院では処方していません」とのことでした。

摂取すべきかどうかについては、「そのため当クリニックに通院されている方は99%DHEAを摂取していないんですね。DHEAを摂取していないことを前提に、採血でのホルモン値を判定しています。ホルモン値に影響しますから、個人的に摂取するとデメリットの方が大きいかもしれないですね」とのことでした。

なるほど。納得です。

 

個人的な感情としては、

  • 効果が認められるケースと、認められないケースがある
  • (多少の副作用はあるものの)不妊治療への悪影響はない

ということであれば、効果が出る可能性にかけて摂取したい気持ちは強いです。

(効果が認められるケースと認められないケースの違いが何なのかも判明して欲しいですね)

一方で、先生の説明は説得力があり、患者数の多い大手クリニックの方針としては妥当だと感じました。

どの院もそうなのかもしれませんが、先生によって質問への回答、対応や説明の親切さに大きなバラつきがあるように感じます。

今日の先生はとても親切でわかりやすい説明でした。具体的な話が聞けると説得力がありますし、クリニックの診療方針への信頼度も上がる気がします。

話し方も、結論を先に述べてくれるので、こちらがどういうスタンスで話を聞けば良いか、心の準備ができた状態になり、話が理解しやすかったです。

 

 

 

11:35 本日の会計

今周期のD4、D11の会計はなかったので、その際に処方された薬等も合わせて、会計する形でした。

 

消耗品費用: 40,000円

体外受精 :187,000円

外来診療費: 1,925円

-------------------------

合計   :188,925円

-------------------------

 累計     :1,931,001円

 

今月は年明け早々と月末に2回採卵したこともあり、不妊治療の累計金額も200万円目前になってきました。

 

やれやれ。仕事に精を出さざるを得ないですね。

 

11:55 再び培養士との面談

上述の通り今回はイレギュラーな形で会計後に培養士さんから改めて採精結果を伝えられる形になりました。

 

結果所見

カッコ内は前回の数値です。

量  :1.00ml(1.00ml)ー

濃 度:42.0 M/ml(10.5M/ml)

運動率:1.9%(数少なすぎで率として計測できず)

奇形率:99.0%(99.0%)ー

前回はこれまでで一番悪い結果となり、「運動している精子が少なく数匹だったので、顕微受精はなんとかできるが、率としては提示できない」と言われていたのですが、今回は、濃度と運動率が改善していました。(とはいえ、WHOのガイドラインの基準値だと運動率は40%以上、奇形率は96%未満なんですけれどね) 

 

実は夫、昨年4月時点での精液検査の所見が一番よく、その後はずっと下降していました。

要因を考えてみたのですが、夫も3月から在宅勤務が始まり、もともと運動しないところにさらに出不精に拍車がかかっていて、運動不足が原因しているのでは?と推測していたんですよね。

今年に入ってから、週に4回ほど30分〜1時間ほどRing Fit Adventureをやるようになったのですが、それで運動不足が解消して、数値改善につながったのかな?と夫とは話しています。

 

精液検査は、前日の睡眠や飲酒量、そもそものストレスや疲れの蓄積の影響を受けやすいらしく、同じ男性でもその日によって数値が変動しやすいらしいので、この数値向上を維持できるかはわかりませんが、それでも改善しているのはうれしいですね。

 

余談ですが

クリニックは正午ごろに終わるだろうとたかを括っていたので、午後はマンションの内見の予定を3件入れていました。

(中古マンション購入+リノベを目論んで、物件探し中なのです)

12時過ぎには新宿を出るつもりで内見を予約していたので、採精2回目が必要だったら確実に遅刻だったし、どうなることか冷や汗をかきました。

やっぱり採卵当日、午後は予定を入れない方がいいですね。次からはバッファを持ったスケジューリングをしようと思いました。

 

受精確認は明日メールで

今日受精させた結果は、明日速報が届きます。

2つとも無事に受精していますように!

 

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【不妊治療ログ】7周期目 D4/D11診察(KLC2周期目):採卵が決まりました(2021年1月:41歳0ヶ月)

KLCに転院してからの2周期目。

生理開始から3日後に診察するように言われていました。

KLCでは、D3の診察段階では、診察が1日前後する(D2,D4になる)のは許容範囲とされています。D3は朝から夜まで断続的に会議の予定が入っている日だったので、D4に診察予約を入れました。

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2021/01/22  7周期目D4

16:00に診察予約をしていて、クリニックに到着したのは16:20頃。

 

クリニックは空いていた

受付を済ませると、10階の検査フロアで採血。初めて待ち時間ゼロでした。

採血後は5階の診察室前で待機。

診察を待っている人もこれまでの6割程度の人数で、ちょっと空いているようでした。

 

採血結果

E2   :   50 pg/mL

FSH:7.5 mIU/mL

 

診察・医師とのやり取り

KLCでは毎回診察する医師が変わるのですが、この日は30代後半〜40代前半くらいと思しき男性の医師でした。

「次は採卵でいいですね」という確認のあと、クロミッド10錠を手渡され、「これ今日から夕食後、1日1錠飲んでください」と。

「今日から10日間飲むんですか?」と質問したところ、「処方は10錠」と返答されました。

今思うと、「とりあえず10錠処方するけれど、いつまで飲むのかは卵胞の育ち方次第だから10日間飲むとは限らない」というニュアンスの回答だと思うんですが、言葉足らずで不親切だな、と感じました。

 

その他、何かありますか?と尋ねられたので、

「前回、2つ採卵できたものの、胚盤胞まで育たなかったのですが、

 それを受けて今回採卵までの診療であったりに、

 何か変更を加えるということはありますか」

と質問したところ、

「ないです。採卵の手法なんてそんなに何通りもあるものではないので。

 年齢を考えると、胚盤胞まで育つ正常な卵子の率は減ってますから、

 そういう優秀な卵子に出会えるまで、採卵を繰り返すのみですね」

との回答。

 

うーん事実なのかもしれないけれど、素っ気ない回答だなぁという印象。

天下のKLCなので、何かオプションの治療や検査を提案されたり、

卵巣刺激方法を変えてみようと言われたりするかしら、と薄ら期待していたけれど、

そんなことはなかったようです。

 

まぁ、KLCは自然周期〜低刺激での採卵を推奨する方針のクリニックなので、

採卵数を増やすために高刺激を期待するならば、そもそも他のクリニックの門戸を叩くべきなのかもしれませんが。。

 

「1週間後に予約をとってから帰ってくださいね」と案内されて、この日のお会計はなしでした。

 

 

2021/01/29  7周期目D11

16:30に診察を予約していて、時間ぴったりに到着。

 

いつも通り、10階で採血からのスタートです。この日も待ち時間ゼロでした。

しかも、そのあと内診・診察のために5階に移動すると、待合室の椅子に腰掛けている人は3人だけ。あまりに空いているので、降りるフロアを間違えたのかと混乱したわ。

 

17時以降は退勤後に通院される方も増えそうですが、その前の時間帯は意外と穴場なのかもしれないです。診察の待ち時間もいつもよりずいぶん短かったです。

 

採血結果

E2   :1318 pg/mL

FSH:9.1 mIU/mL

P4   :0.2 ng/mL

 

内診・診察

内診すると、右に21mmの1個、左に17mm、18mmの2個の卵胞が確認されました。

この日の担当の医師は40代と思しき男性医師。落ち着いた雰囲気で、とても感じの良い先生でした。

「卵胞も育ってきていて、ホルモン値も上がってきているので、2日後の1/31に採卵しましょう」とのこと。日曜日なので、日程も都合しやすく異論なしです!

 

採卵に向けた案内

主に以下の5点の案内を受けました。

  1. 処方されていたクロミッドは今日の夜から内服中止
  2. 点鼻薬を1/29 23:00に3プッシュ点鼻すること
  3. 1/30 指定の時間に、採卵時間確認の電話をすること
  4. ボルタレン座薬(排卵予防効果あり)を1/30 12時、18時、24時に使用すること
  5. 1/31 採卵当日に精子は持ち込みにするか、クリニックで採精するか。

 

採卵前々日の点鼻薬

KLCではこの半年間に処方された点鼻薬であれば、他のクリニックで使用していた点鼻薬でもOKという方針になっています。わたしは転院前のクリニックで処方されたブセレリンを使用しています。

 

ボルタレン座薬(排卵予防効果あり)を1/30 12時、18時、24時に使用すること

ボルタレンは皆さんご存知のとおり鎮痛の目的で使用されることが多いですが、副作用として排卵を予防する効果が認められているので、KLCでは採卵前日に使用するように勧められます。

梅ヶ丘産婦人科では、採卵前に排卵が起こらないようにするための処置などは特に講じていなかったと思うので、クリニックによって様々だな、と改めて感じました。

 

採卵当日の採精について

前回の採卵の説明では、コロナ禍を受けて自宅で採精して持ち込みすることを強く推奨されました(当日クリニックで採取したいと伝えても、ご自宅での採取を推奨していますが、と繰り返された)。

今回も同じ問答をするのかなと想像していたのですが、クリニックでの採精を希望したところ、快く受け入れていただけました。(この辺り、スタッフさんによって対応にばらつきがあるのかもしれないです)

ちなみに、平日仕事のあるタイミングで夫が採精のためにクリニックに通院するのも夫の負担になるかもしれないと思い、今後のことを考えて今回採取した精子を凍結することも考えていました。念のため説明してくれた担当の方にも質問してみたのですが、やはり、①クリニックで採取、②自宅で採取して持ち込み、③凍結保存 の順で樹勢の確率は落ちていくそうです。

要は、採りたてでフレッシュなほうがよく、凍結による多少のダメージは免れ得ないようです。遠方に住んでいる方や特別疾患がある場合を除いて、精子凍結は推奨してないとのことでした。

わたしは自宅からクリニックがドアtoドアで40分ほどなので、それを聞いて、クリニック採精一択だなと思いました。

 

この日のお会計はなしでした。

 

 

ちなみにこの診察当日、夕方に仕事を中抜けして受診するために朝早くから業務開始していて、クリニック受信後に会議、退勤後に仕事仲間の送別会という濃密な1日でした。

23時ぴったりに点鼻薬を射すように指示されるのですが(スプレーする時間が23時からずれないように注意してくださいと毎回念を押される)、22時を回ると眠くて眠くて、まぶたが下りてきてしまうほどでした。

 

 

ということで、明日は朝から採卵してきます!

前回は3つ採取したうち1つが空包だったけれど、今回は3つとも元気な卵子が取れますように。

 

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