直近で不妊治療の採卵があったため、ここ最近は現在進行中の診察についての投稿が多かったですが、採卵も完了して一息ついたところで、過去の不妊治療の振り返りの続きを整理したいと思います。
前回までのおさらい
2020年1月に40歳で遅まきながら不妊治療を開始し、2月に初診、3月4月とタイミング法を続けたものの、男性不妊の可能性が出てきたので人工授精にステップアップすることになりました。
4月後半の診察では、さらに顕微へのステップアップも医師からほのめかされている状態でした。
今回は2020年5月から6月にかけての診療記録です。
2020/5/25
月経の11日後くらいに受診してください、と言われていて、12日目に受診しました。
医師との会話
「予定通り今週期は人工授精を試しましょう。あまり意味はないかもしれないけれど、タイミングも取ってください。そして次回からは顕微受精にステップアップしましょう」と医師。
前回の診察で伝えられた診療方針に切り替えていく形ですね。
本日のお会計
保険適用:1810円
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累 計 :47040円
2020/5/29
生理開始日から15日目。医師から指定されていた日に再診です。
医師との会話
内診後「そろそろ排卵があるタイミングなので、明日、人工授精しましょう」とのこと。
え、明日ですかと思った。夫もわたしも在宅勤務とはいえフルタイム勤務なので、運がよければ翌日の予定を調整することもできるけれど、それなりの根回しが必要なわけで。
とはいえ、タイミングがずれると受精できる確率も下がるんですよね。これです、不妊治療と仕事の両立の難しさ。改めて痛感しましたよ。
本日の会計
保険適用:1,110円
保 険 外 :1,760円
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合 計 :2,860円
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累 計 :47,040円
2020/5/30
人工授精の日です。
前日に告知されて、予定調整に右往左往しましたが、都合つけました。
内診で子宮の状態や内膜を確認した後は夫の採精です。
前回の精検の際は、朝一で自宅で採精したものをクリニックに持ち込んだのですが、早朝はなかなかしんどいようで、今回は夫はクリニックで採精しました。
子宮内を洗浄したあと、洗浄後の精子を子宮内に戻し、人工授精は完了。
名前の仰々しさのわりに、割とあっさりとした処置でした。
特に安静をとるわけでもなく、5分ほどで待合室に戻りました。
次回は生理の11日後に予約をとってくださいね、といわれて、本日の診察は終了です。
本日のお会計
保 険 外 :21,450円
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累 計 :71,350円
2020/6/24
精検結果が芳しくないので、人工授精もタイミングも期待していなかったのですが、生理がくると「ああ、今月も徒労だったのね」という思いが押し寄せます。
とはいえ、前に進まないことには授かれるものも授かれない!前進あるのみです。
指定通り生理の11日目に受診しました。
医師との会話
前回に打診された通り、顕微受精に進むことになりました。
この日は夫の血液検査を受けて、3日後に再受診するようにいわれました。
【悩み】わからないことばかり。自分が何がわからないかもわからない。
顕微受精というからには、卵巣刺激法などの詳しい説明があって然るべきだと思いますが、診察では「説明会で配った資料は目を通していますよね」といった具合で、特に踏み込んだ説明はありませんでした。
わたしはPPOS法だったのですが、梅ヶ丘産婦人科の説明会で配布された説明書類には、ショート法、ロング法、アンタゴニスト法、自然周期しか記載がなかったんですよね。
この辺り、自分の診療に採用される刺激法についての詳しい説明がないのは不親切な気がしました。
それでなくても、通院している側にとっては初めてのことばかり。しかも、体外受精以降の高度不妊治療の段階になると、専門用語的なワードが飛び交うようになってきます。
それでなくとも、採卵・体外受精・顕微受精となれば、数十万単位でコストがかかるんです。
医療関係者にとっては日常茶飯事でも、この辺りの説明がしっかりされると安心だと思います。
もちろん、医師も看護師さんも、こちらから質問をすれば回答してくれます。
ただ、いかんせん知識の無いど素人には、自分が何がわかっていないのかもわからないんです。
なので、この頃は先生に言われたことをメモして、帰宅してそれを読み直し、配布された資料の説明と突き合わせて確認していました。その中で湧いてきた疑問の答えを探そうとGoogle検索しまくるものの、いろいろな情報が錯綜していて、それが自分の診療方針に合致した情報なのかもわからないことも多々。
「これ、すげー不毛なのでは」と感じて落ち込む、その繰り返しでちょっとしんどかったです。人間、報われると思えることにはひたむきに頑張れますが、不毛だと思うことへのモチベーションを保てるわけないですからね。
で、どうしたか。
知識がないなら身につければいいのよ!と、不妊治療に関する書籍や、他院のWebページなどにも目を通して、基礎的な知識をつけるように努めました。
別に、医療関係者と同等の知識をつける必要はない。ただ、何を確認するべきかや、どんな選択肢があるのかを把握しておくに越したことはないですからね。
ど素人のわたしにもわかりやすかった、不妊治療に関する書籍のおすすめのは、また改めて整理しようと思います。
本日の会計
保険適用:1,810円
保 険 外 :3,850円
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合 計 :5,660円
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累 計 :77,010円
2020/6/27
生理4日目。
前回の診察で3日後の受診を指定されたので、予定通り予約を取りました。
医師との会話
「顕微受精がスタートするので、ホルモン剤の内服と、注射がスタートします」と説明されました。
ここからは卵巣刺激のためのルトラール(黄体ホルモン剤)の内服、ゴナールFというrFSH製剤(HMG注射の代替みたいなもの)を中心に、採卵に向けた調整が始まります。
梅ヶ丘産婦人科では、自己注射(自宅で自分で注射する)と通院注射が選べます。通院の方が費用は抑えられるのですが、注射は毎日です。仕事の繁忙期だったこともあって、わたしは自己注射を選びました。
「7/7に採卵になります。詳しいスケジュールはこの後説明があります」と案内されました。
看護師さんからの説明
クリニックからはスケジュール表を渡されました。
これを渡されて初めて、自分の卵巣刺激法がPPOS法なのだと知ったよ。
説明してもらったところで、それが妥当かどうかの判断はわたしにはできないけれども、
大切なことだからわかった上で診療を進めたいよな、と今振り返っても思います。
スケジュール
診察後に上記のスケジュール表をベースに詳細な説明を受けました。
生理14日目〜22日目:ルトラール(毎朝)、ゴナールF皮下注ペン(毎朝150単位ずつ)
生理22日目:ブセレリン点鼻薬:21時と23時に点鼻
生理24日目:採卵
点鼻薬を忘れると採卵できないこともあるから気をつけるように、と念を押されました。
自己注射の説明
今日から数日間、自分で注射を打つことになるので、その手順や説明を受けます。
注射は当日からスタートなので、看護師さんの指導のもと、その場で自分のお腹に注射しました。
ゴナールF皮下注ペンを製造しているメルクバイオファーマが提供している、注射の仕方のパンフレットと、使用済みの針をいれる針廃棄ボックスも手渡されました。
皮下注射の仕方については、メルクバイオファーマのページに詳細な説明がありましたので、そちらに譲ります。
本日の会計
保 険 外 :40,172円
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累 計 :117,182円
ついに不妊治療の累計費用が10万円を突破しました。
タイミング法くらいまでは、いろいろな検査をしても1回の診察料金はせいぜい数千円程度。
人工授精も、2〜3万円ほどなのですが、顕微受精の段階からはお高い注射なども必要になるので、一気に金額が跳ね上がります。
ゴナール皮下注ペンがね、高いんですよ。あと、点鼻薬も9,000円台だったし。
高度不妊治療をすると、保険適用のありがたみが骨身に染みます。
2020/7/1
指定された通り、4日後に診察です。
内診で卵胞サイズを測ったり、卵胞の数を確認したりしました。
本日の会計
保 険 外 :29,700円
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累 計 :146,882円
費用の内訳はほとんどゴナールF皮下注ペンです。
先月、人工授精が終わった段階で、累計費用が7万円強でしたが、一気に倍になりました。高いなぁ。
2020/7/4
今日も今日とて診察。
内診したあと、今日も追加のゴナールF皮下注ペンと、ブレセリン点鼻薬を受け取ります。
医師との会話
内診で卵胞サイズを確認したところ、卵胞は5つ見えているとのこと。
予定通り7/7に採卵しましょう、と言われました。
採卵前の最後の診察だったので、採卵当日の説明・大まかな流れも説明を受けました。
- 採卵当日は開院時間の8時前にクリニックに到着しているようにすること
- 当日の終了時間の目安は14時ごろになること
- 当日の大まかな流れ など
ただ、採卵日の14時から、わたしは仕事のクライアントの会議が入っており。
気軽に時間変更ができない類の会議だったので、なんとか12時すぎ、遅くても13時ごろまでにクリニックを後にしたいと伝え、当日採卵後に気分が悪くなったりしなければ、昼過ぎに終了することも可能、と許可をいただきました。
ふぅー。そういった変更が受精や着床の結果にどのくらい影響を与えるのか想像がつかないですし、クリニック側もどのくらい融通を聞かせてくれるものなのか勘所もないので、この時期はこういうちょっとしたスケジュール調整にも、いちいちヒヤヒヤしました。
心臓に悪いぜ。
今日のお会計
保 険 外 :29,700円
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合 計 :29,700円
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累 計 :176,582円
【悩み】通院がしんどいぜ問題
この時期、仕事が繁忙期を迎えていて、正直言って数日おきに何度も通院するのは苦痛でした。
正確にいうと、通院そのものよりも、通院のために業務予定を調整するのが大変で。
最初の採卵ですし、初めて投薬される種類の薬もあり、かつ自己注射なので、おそらく、小まめに状況確認をしたいというクリニック側の配慮なのだとは思います。でも、「では次はまた3日後にきてください」とさらりと言われると脱力します。
薬や注射は一気に処方してもらって、通院の頻度を下げられると楽になるのになぁ、と感じていました。
わたしは会社の誰にも不妊治療のことは伝えていませんでした。今も伝えていません。
なるべく業務に支障がないように、開院時刻の朝8時からの枠で予約をとるようにしていましたが、それでも診察完了が9:30を回ることもあり、繁忙期でなくとも9:00頃に勤務開始しているわたしとしては、通院で席を空けていることに言われのない罪悪感を覚えていました。
会社のオフィシャルの始業時間は9:30な上でに、わたしは完全フレックス勤務なので、罪悪感を覚える必要はないのですけれど、社畜なのかな。
あと、通院時間中に会議などの予定を入れられないように、会社のスケジューラーに「私用」で登録して予定をブロックするのですが、この私用も3日置きに登録されているとあまり良い印象は抱かないですよね。転職活動をしているのでは?などと勘繰られそうで、嫌でした(考えすぎかな)。
次回はいよいよ採卵です!
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