適応障害からの365日の顛末

適応障害で休職中。回復へのトライ&エラーと、心地のよい暮らしを手に入れる過程の自分日誌。

鉢植えベランダ栽培 グレープフルーツの鉢・土の交換

わたしは、グレープフルーツを種から育てている。

たしか、2011年の発芽だったはずなので、かれこれ7年になるのだろうか。

 

グレープフルーツは南国植物で、関東地方だと4月〜9月頃までが成育期。

この季節はどんどん成長するはずなのに、今年は新芽の出が鈍いような気がする。4年ほど前に鉢を変えて以来、ずっと同じ鉢で育ててしまっているからかもしれない。

 

少し気になっていたので、先日やりたいことリストに「グレープフルーツの植え替え」と書き加えておいた。

鉢をワンサイズ大きいものに変えて、土も新しい土に変えてやることにしたのだ。 

 

↓やりたいことリストと関連記事はこちら

 

 

 

 

グレープフルーツを育てるようになった経緯

友人から、インドネシアのお土産にグレープフルーツをもらった。

「いや、現地で食べようと思って買ったんだけどさ、帰国までに食べきれなくて余っちゃって。「機内で食べるから」って、バックに入れて持ち込んで、持ち帰ったんだ。食べきれないから、やるよ。これ、お土産な。」というような言葉とともに、受け取った。

 

そのグレープフルーツを自宅で包丁で割ってみたら、果実の中心に並んでいる種のひとつから小さな芽が出ていた。

もともと植物栽培が好きで、果実も育ててみたかったし、前年にはマンゴーを種から発芽させて育ててみたりしていたわたしである。

これはラッキーとばかりに、そのまま育ててみることにしたのである。

 

これまでの成長の過程

冬に寒さにやられて葉をずいぶん落としてしまったこともあるし、気づいたら青虫にたくさんの葉っぱが食い荒らされていたこともある。(アゲハチョウの幼虫の食草は、ミカン科(柑橘類)の植物の葉なので、おそらくその種の蝶が卵を産みつけたのだろう。実際、卵が付いている段階で見つけて、卵を取り除いたこともある)

↓ほーら、この新芽の葉の裏についた黄色い球体、これが蝶の卵だよ!

グレープフルーツの鉢植え栽培

 

グレープフルーツは、インドネシアからやって来ただけのことはあって、南国植物。

日本の冬の寒さには耐えられないので、冬の始まりに最低気温が10度を下回る頃には、室内に入れて管理する。

常夏、つまり常に成長期のインドネシアから、年間の1/3ほどしか成長期間のない日本にやって来て育てられるのだから、グレープフルーツ本人にとっては堪ったものじゃないだろう。成長だって鈍くなる。

 

冬の期間中にカイガラムシにやられたことも何度かある。特に一昨年はカイガラムシに気づくのに遅れてしまって、ずいぶん大きくて硬い殻をかぶったカイガラムシが葉の裏や幹のそこかしこに付着していて、たくさんの葉が色素を失って黄変してしまったりもした。

慌ててカイガラムシを歯ブラシでこすり落とし、それでも剥がれないような、幹に張り付いた頑固な奴は、マイナスドライバーでカリカリと削り落としたりした。

 

夏の間に茂った葉が、室内に取り込まれる冬の間に日照不足で褪せた緑色になっていく姿を見るたびに、この人はほんとうは南国の強い日差しを浴びて、1日に何度か訪れる気まぐれなスコールを浴びて、のびのびと育ちたいのかもなぁ、と思う。

それでも春を迎え、ゴールデンウィークを迎えることには毎年、新芽を出してくれる。自分に与えられた環境に文句の一つも言わず、ただただ日光を浴びて、陽の光の射すほうへ枝を伸ばす姿を見てると、背筋が伸びる思いがする。

 

(それにしても、もし植物に喋る能力があったら、大変だろうなぁ。「栄養が足りない、土を変えてくれ」「寒いんですが」「鉢の中が蒸し暑くて、茹であがりそうだ」「喉が渇いて死にそうだよ、水をくれ!」。

植物に「よくしてやりたい」と思っているくせに、言葉を発する能力を得て、自由に自己主張する植物を想像すれば「恐ろしい」と感じるのだから、わたしはつくづく勝手であるなぁ。)

 

↓2012年、引っ越し直後、家具だけが配置完了した雑然とした部屋(お恥ずかしい)に取り込まれたマンゴーとグレープフルーツ。左がマンゴーで右がグレープフルーツ。

グレープフルーツの鉢植え栽培

 

↓2013年ごろのグレープフルーツ。まだ小さな苗。

グレープフルーツの鉢植え栽培

 

↓前回の鉢交換は2014年だった。

グレープフルーツの鉢植え栽培

 

↓冬には家の中に取り込まれ、リビング窓際の一番いい場所を、マンゴーと一緒に占拠する

グレープフルーツの鉢植え栽培

 

↓冬の晴れた日、日中の気温が上がるタイミングでベランダに出してやるが、うっかり取り込み忘れて冷たい風に当てると、うなだれたように葉がしょんぼりとする。このまま葉を落として、枯れてしまったりしないよね?と不安になったりもしたのだが…

グレープフルーツの鉢植え栽培

 

↓けっこうタフなんだぜ。暖房の入れた暖かい部屋に取り込んで2時間もすると元気を取り戻す。葉っぱもすぐにしゃっきり!

グレープフルーツの鉢植え栽培

 

↓2016〜2017年の冬越しの様子。天井に届いている、やたらでかい木はマンゴー。手前のテラコッタ鉢にちょっと斜めになってしまっているのが、グレープフルーツ。このころ、カイガラムシ害で葉が黄変。

グレープフルーツの鉢植え栽培

 

 

 グレープフルーツの植え替え

 早速、植え替え開始である。

 

 植え替え前のグレープフルーツの人のお姿。

グレープフルーツ鉢植えの植え替え

 

 

4年ぶりの植え替えなので、根っこは鉢の中でぱんぱんに詰まってしまっているに違いない。

グレープフルーツを種から鉢植えで育てて、実をつけるには10年近くかかると耳にしたことがあるが、いつか実をつけるまで大きく育って欲しいので、今回は鉢のサイズを上げて、一回り大きい鉢に植え替えることにした。

植え替え先の鉢は、家に余っているプラ鉢。以前マンゴーを植えていたものだ。

テラコッタからプラ鉢になることで、通気性が下がってしまうか少し心配でもある。が、スリットもしっかり入っているプラ鉢であること、冬に取り込むことを考えると、軽くて取り扱いのしやすいプラ鉢にするのが妥当だ、と自分を納得させる。

↓上の焦げ茶色のプラ鉢が、グレープフルーツの人が根を張ることになる新しい住まい。下のテラコッタ鉢が、現在のグレープフルーツの鉢。

グレープフルーツ鉢植えの植え替え

 

早速、現在の鉢からグレープフルーツを引き抜く。鉢を斜めにして、くるくる回しながら、鉢の側面や鉢底を軽く叩き、土を鉢から剥がしていくが、なかなか簡単には引き抜けない。これは、そうとう根が絡み合って窮屈な状態になっているのでは、と予想しながら、少し力を入れて引き抜く。

 

引き抜いた鉢土には、やっぱり、押し込まれたようにぎゅうぎゅうに、根っこが詰まっていた。これは、新芽を出さないのも当然である。

縮こまり絡み合った根の様子を見ていると、たくさんの人が肩を狭めて詰め込まれている通勤ラッシュの電車の中のようで、ほんとうに心が痛む。

息もできないくらい苦しかったよね、ちゃんと面倒を見てあげられていなくてごめんね、とため息が漏れる。

 

↓ぎゃー!想像以上に混雑していた。。こんな状態になるまで放っておいてごめんなさい!

グレープフルーツ鉢植えの植え替え

 

底のほうから絡まり合った根の間に指を入れ、丁寧にほぐしていく。本来なら成長期前にやるべき、植え替えの作業。グレープフルーツが成長する夏の間に根にダメージを食らうと、今夏の成長にも大きく影響してしまう。

とにかく、根を千切ってしまうことのないように慎重にほぐす。絡まり合った根っこはゴツゴツした鉢底石をしっかり抱え込んでいるので、それをひとつひとつ取り除きながら、ゆっくりと作業を進める。

 

上の方の根は崩さずにおくべきなのかもしれないけれども、あまりにも根が絡まっていたので、もともとの土を取り除いて大胆にほぐすことにした。

意外にも根腐れなどで傷んだ根っこはあまり見当たらなかった。

 

↓根をほぐし終わった様子。

グレープフルーツ鉢植えの植え替え

 

新しい鉢に鉢底石を引き、その上に果樹用に配合された土を少しかぶせる。苗を鉢に入れ、苗を片手で支えながら、空いているもう片方の手で苗の周囲に土を入れていく。

 

土を鉢に加えていきながら、新しい土の湿った香りを嗅ぐ。夕立がきたとき、乾いた土が急速に雨を吸い込んで立ち込めるのと同じ土の匂い。

実はわたしはこの香りがとても好き。なんでか知らないけれど、胸いっぱいに吸い込むと、心がやすらぐ。

 

根が隠れるまで土をかぶせた鉢を、ベランダの地面に軽く打ち付けて土を詰めていく。

鉢の縁がわの土を指先で軽く押し込み、隙間があけば土を加えていく。

 

 

この時期、陽の当たるベランダでの作業は、それなりに重労働だ。そこそこの大きさに育った樹となると、なおさらである。Tシャツは背中に張り付いているし、額から鼻をつたって汗が伝い落ちてくる。

それを腕でぬぐいながら、指先を土で真っ黒にして、淡々と、黙々と作業する。 

植物の世話や土いじりの、この地味で淡々とした作業に、頭の中を空っぽにして取り組んでいる時間がすき。

 

 

最後に鉢から溢れるくらいの水を遣り、細かい土を流してやる。

 

 

そして、新しい鉢に植え替え終わったグレープフルーツの人の姿がこちら。 

グレープフルーツ鉢植えの植え替え

 

鉢が変わっただけなので、植え替え前の写真と大きな変化はない。

大きな変化どころか、ちょっとした間違い探しのように、変化がないかもしれない。

 

でも、新しい鉢の中では、養分が豊富な柔らかい土にふんわりと包まれて、根っこが深呼吸をしているはず。

少なくとも以前よりは肩の力の抜けた状態で、居心地よくしているように、わたしには思える。まぁ、見た目には変わらないんだけど。

 

インドネシアよりはずいぶんと寒い日本に連れて来られて困惑していたグレープフルーツの人が、いつか「この気候も悪いもんじゃないな」と思うころ、黄色い実をつけてくれますように。