昨年末から、寝室にエバーフレッシュの鉢植えを置いている。
繊細で涼しげな葉がすき。
和にも洋にも馴染むし、どことなく無国籍な感じもすきで、
以前から育てたいと思っていた。
エバーフレッシュの葉に光が差すのを見上げるのも大好き。
(見上げるほど樹が大きいのではなくて、寝転がった視点なだけだけど)
ネムノキの仲間なので、日中は葉を広げ、夜になると葉を閉じる。
植物なのに1日サイクルの動きがあるってところにも、愛嬌を感じて、すき。
エバーフレッシュの剪定
エバーフレッシュは放っておくと、どんどん新芽をつける。
成長欲が旺盛だ。
随分と葉が茂って混み合ってきたので、7月3日に剪定をした。
こちらがビフォー。
剪定後はこちら。
ちょっとすっきりしたかしら。
剪定枝で発根に挑戦 → 失敗
剪定で切り落としたこちらの枝。
けっこうしっかりとした枝だったので、
各枝の葉を2/3ほど落として水差しし、発根するか試してみたけれど、失敗。
残した葉っぱがパリパリに乾燥して、すべて枝から落ちてしまった。
後になってよくよく調べてみたら、
もっと思い切って葉を落とした上で水差ししないといけなかった様子。
エバーフレッシュの開花
そんなエバーフレッシュ、葉の付け根のあたりから伸びた芽の先に、”ぼんぼり”のようなものをつけていることに気づいたのが、7月19日。
むむむ、これは花芽では!?
球状のぼんぼり、寄ってよく見てみると、表面にいくつも凸凹とした突起のようなものがついてる。
2日後の7月21日の様子が、こちら。
突起の部分が徐々に伸びてきている。
その後、数日の間も突起の部分は伸び続けていて、
7月26日にふと目をやると、開花してた!
花も繊細。
シャッタースピードを下げて線香花火を撮影したら、こんな形になりそう。
開花に気づいた2日後に花は散ってしまったし、
なにより、ぼんやり過ごしている間に開花までの経過を見逃してしまったのが悔しい。
今年の花芽は今のところ、このひとつの様子なので、
来年こそはぼんぼり状態から開花までのプロセスを追って、じっくり観察したいところ。
樹液を利用した害虫駆除のメカニズムが面白い
エバーフレッシュは成長が旺盛で次々に新芽を吹くのだが、葉が開くころに葉っぱの付け根にキラリと光るものが。
葉っぱの付け根の部分にまあるい球体がついているの、わかるかな↓
これは、わかりやすいかも↓
最初に気づいた時に、この球体は何だろうと思って、
雫のように光っている部分をそっと触ってみると、予想どおり液体。
樹液がどんな味なのか、膨らむ好奇心が抗えずに舐めてみたら、しっかり甘い蜜の味がする。
調べてみたら、エバーフレッシュは葉に産み付けられた蛾の卵や幼虫などを餌として持ち帰って貰うために、糖分を出して蟻を誘因しているのだとか。
自然のメカニズムって本当によくできているなぁ、と感嘆してしまう。
エバーフレッシュの新芽はあの生き物に似ている
そして、エバーフレッシュの新芽のぐるっと巻いた様子、
「なにか」と似ている。
子供の頃に家にあった本で見た、
少し気味の悪い、幼虫のような、昆虫のような、不可思議な生き物。
それは…
この子。
エッシャーの描く不思議な世界に住む、この生き物。
当時、妹と一緒にこの生き物に「ぐりんぐりん」と名前を付けて、ふたりで不思議な絵を眺めていた。
ちなみにこの本は、幼い頃に実家で目にしたものではなく、2006年にBunkamura ザ・ミュージアムで催された「スーパーエッシャー展」で購入したもの。
スーパーエッシャー展では「ぐりんぐりん」は「でんぐりでんぐり」と呼ばれていて、なぜだか衝撃を受けた記憶がある。
上野の森美術館で催されていた「ミラクルエッシャー展」も見に行こうと思っていながら行かぬまま、うっかり終了の日を迎えてしまった。
今回も呼び名は「でんぐりでんぐり」なのだろうか。
気になって仕方がない。
大阪展を見に行こうかな。
図録だけならばネット購入できるらしいし、購入しちゃおうかな。
いや、図録を購入して予習してから、大阪展を見に行ってもいいかも!?