うちには、2株のハオルチア・オブツーサがいる。
2015年だったかに、お花やさんの友人から譲り受けたもの。
小さくても形の整ったまぁるいオブツーサを買ったときに、「オマケもつけてあげる!」と、株分けしたばかりだったのか、葉っぱが4、5枚の不恰好な小さな子も合わせて譲り受けた。
その一年後の姿がこちら。
当時はまだ1つの鉢に同居させてた。
マンションのベランダの修繕の都合で屋内で育てていた時期もあって、
一時は徒長してしまってどうなることかと思ってたけど、
↓徒長した株って上から見ると問題なさそうに見えるけど、
↓横から見るとビローン。の、のびてる〜
そんな徒長した株も2年ほど屋外に出していたら、以前通りみっちりと株が締まってきた。
今では小粒ちゃんもこんなに大きくなってる。
で、買った時からまるまるとした形だった人も、それからどんどん大きくなって、みっちりと葉が詰まってる状態。ふた回り以上は大きくなってる。
裏側から見てみると…
株の根元に子株をたくさんつけるようになっていた。
クランプ株に育てるのもいいかな〜なんて思ってけど、購入した時に「破片」のようだった子株が3年ほどでまるまる育ったのを見て、株分けしてみることにした。
用意するもの
- 子株をつけた親株
- 親株を植える鉢
- 子株を植える鉢
- 鉢底の砂
- 恥底ネット
- 多肉植物用の土
株分けの手順
1.植木鉢を用意する
まず、空いている植木鉢をいくつか用意。鉢底ネットを引きます。
以前使用していて、余っていたものなので、汚れていて失礼しまーす。
2.植木鉢から株を取り出す
株を片手で抑えながら、いま植えている鉢をひっくり返して、根を傷つけないように、そっと引き出します。鉢を横からトントン強めに叩くと、鉢の内側に張り付いていた土がはがれやすくなるので、簡単に引き出せるはず。
わー!結構根がはってる。元気そうでうれしくなる。
3.根鉢を崩す
根を傷つけないように、そっと、土をほぐしていきます。
根が傷つく原因になるから、根鉢はほとんどほぐさない、という方もいるようですが、ハオルチア系に関しては頑丈なので、わたしは毎回ほぐしちゃってる。
絡まった状態で土に植えられている方が、なんだか窮屈そうに思えるから。
こうやって、土をほぐしながら根っこが現れてくると、株同士が分けられるポイントが浮き彫りになってくるはず。
ちなみに、レトゥーサ(Haworthia retusa・ツルピカ寿)は、いつも植え替えの段階で、傷んで黒く変色した根がけっこう出てきて切り落としたりしているけど、今回オブツーサは傷んだ根はなかった。
根の様子ひとつとっても、元気に成長してくれてる姿を確認できたようで、うれしくなる。
4.株を分ける
ハオルチア系は根の付いていない葉の部分だけから根を再生するのが難しいので、必ず太い根の付いたところごとに分けていく。
不自然に力を入れると、根っこが付いていないところが外れてしまったりするので、根元の株を丁寧に落として、根をほぐしながら、自然とグラグラとほぐれてきたところを、別の株として分けると、うまくいく。
↑こんなにたくさんに分かれた!
無理やり剥がしてしまった箇所など、根が傷ついた箇所があれば、少し乾燥させてから植えつけた方がいいはず。
ここから先は両手を使って作業をしていくので、写真が一気に減りますが…苦笑。
5.鉢に鉢底石を入れる
言わずもがなですね。鉢の排水をよくする為に鉢底石を入れます。
6.株を鉢に植えつける
多肉植物用の、通気性の良い用土を使って、分けた株をそれぞれ鉢に植えつけていきます。
植えつけ終わったのがこちら↓
右下のが親株、それ以外は今回分けた子株たちです。
7.水遣りをする
最後に粉塵を流す意味でも、鉢底から流れでるくらいたっぷりお水をあげたら完了。
子株の行方
うちのベランダは猫の額のような狭さなので、一種類の株を何鉢も増やしていくと、あっという間に足の踏み場がなくなってしまう。
それでなくとも、ベランダで鉢を並べて土いじりをしているわたしを目にした夫に「花屋でも始めるつもり?」と揶揄されたりもしてる。
なので、子株がもう少しふっくらしたら、植物好きの友人に里親に出す予定。
実は、わたしが植物栽培がすきなのは父の影響。
わたしが最初に育てた多肉植物のツルピカ寿(Haworthia retusa)も玉扇(Haworthia truncata)も父が株分けしたのを譲り受けたものだったりする。
今年の父の日は自分の体調のことで精一杯で、何もプレゼントしてあげられなかったから、次に実家に帰るときには株分けしたオブツーサを父へのお土産にするつもり。
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