毎年年初にその年のアクションプランのようなものをぼんやりと考える。
アクションプランというとたいそうに聞こえるけれど、そんな仰々しいものではなく、例えば「早寝早起きをしよう」とか、「運動量を増やして身体をしぼりたいな」とかそういった具合に。
わたしは横着者でぐうたらした性分なので、具体性を欠いたプランだとまず実行しない。言い訳をして先延ばししてしまう。なので、なるべく各項目を具体的な行動に落とし込むようにしている。
例えば、以下のような感じだ。
早寝早起きをしよう
↓
夜11時就寝、7時起床
↓
土日の朝はゆっくりしたいから例外。週のうち平日5日は夜11時就寝、7時起床
運動量を増やして身体をしぼりたい
↓
週に●回、朝に20分はウォーキング
↓
加えて週に●回は、筋トレする
そんな今年のアクションプランの中に
- 毎朝20〜30分のウォーキング
- 音楽をたくさん聴く
の2項目を盛り込んだ。
- 毎朝20〜30分のウォーキング
- 音楽をたくさん聴く
- iTuneを聴きながらの毎朝のウォーキングが日課になった
- くるり - ワールズエンド・スーパーノヴァ
- Jukka Eskola - 1974
- Jafrosax ft; Yukimi Nagano Drawn 2 U 2004
- Simon Grey - The Galactica Suite (Domu Remix)
- Amy Winehouse - Tears Dry On Their Own (Alix Alvarez Solo Channel Mix)
毎朝20〜30分のウォーキング
朝起きて軽く朝食をとったら、身支度を整えて、自宅近くを散歩する。
在宅勤務でなまった身体に喝を入れたいという思いもあるし、朝に陽光を浴びることは、深い睡眠をとるためにも有効だ。
脳科学の分野でも、朝のうちに身体を動かすと脳の働きがよくなるという記事をよく目にする。
脳科学的にも立証済み 朝の運動で仕事効率をアップする | テクノジム
どうせ同じ時間をかけて運動をするならば、メリットは多い方がいい。であれば、朝のウォーキングにしようと考えた次第。
(血圧高めの方は、目覚めの運動は悪影響のあるケースがあるらしい。わたしは低血圧気味なのでさほど気に留めていないけれど、筋肉が温まっていないうちに運動して怪我をしたりしたくないので、ランニングではなく負荷が軽いウォーキングにしている)
音楽をたくさん聴く
もともと音楽はすきなのだ。アナログレコードを集めているくらいなので、そこそこのミュージックラバーだと思っている。
でも、うつになって以降、音楽に対する熱も低空飛行だ。
うつというのは恐ろしいもので、自分の周囲のあらゆるものに対する興味・関心が薄くなる。それまでだいすきで自分にとっては欠かすことのできないものだと感じていた音楽でさえ、聞きたいと思えない時期が続いていた。
興味関心に加えて、うつは行動を起こす気力も減少させる。アナログレコードの場合、レコード棚からレコードを取り出し、ターンテーブルのスイッチをつけ、ターンテーブルに盤を載せ、針を落とす、という形になるので、面倒くさいのだ。
ときどきレコードを聴くこともあっても、以前に比べるとその機会はずいぶん減ってしまっていた。
それが、今年に入って「少し音楽を聴きたい」と思うことが増えてきた。興味・関心が戻ってきているのだすれば、回復の傾向なのかもしれない。もしそうでないとしても、自分がすきだと思えるもの、楽しいと思えるもの、心躍らせてくれる物事は、たくさんあるに越したことはない。
で、よし、今年は音楽を聴こうと思ったわけである。
自宅堀りもよし
とはいっても、まだ自分の知らない、新しい音楽を掘るまでの気力は回復していない。
レコード好きの間では、レコードショップに行って自分の好みのアナログを探す行為を「掘る」と表現する。そして、レコードを買う余裕(時間的・金銭的)がない場合に愛好家がとる行動を「自宅掘り」という。これは、自宅にすでに保有しているレコードのうち、これまであまり熱心に聴いていなかった曲を再び聴いてみて、お気に入りを探す行為をのことをさす。
買った当時はピンとこなかった曲も、年月を経て聴き返してみると、心に染み入るというケースも多い。この「自宅堀り」でアタリを引いたときは、気に入る曲のレコードを新しく買ったときに勝るとも劣らない嬉しさが込み上げるものだ。
幸い、うちにはアナログレコードや、音楽データはたくさんある。わたしが無精なので、しっかりと聴けていない曲もそれなりにある。
よし、久しぶりに自宅掘りでもするか、という気持ちになった。
この際、これまであまり聴いていなかった曲でなくても、一時期よく聴いていた曲でもいい。今改めて聴いてみると、また新たな良さを発見するかもしれない。
iTuneを聴きながらの毎朝のウォーキングが日課になった
「毎朝、散歩する」、「音楽を聴く」。
それぞれに時間を割くのは難しいので、ウォーキングをしながらiTunesで音楽を聴くことにした。
音楽データファイル全てをiPhoneに転送しているわけではないのだが、それでも数千曲ある。充分だ。
そして、その日の散歩中に聞いた曲のうち、あらためて素敵だと思えた曲を、YouTubeなどで試聴できるリンクをつけて、Twitterで呟くことにした。
ここ数日で紹介した曲はこんな感じ。
くるり - ワールズエンド・スーパーノヴァ
だいすきなくるり。夜明けに聞きたい曲。
この曲をきくと、人生ってフリースタイルの旅のような行程だなと思って、人生の果てしなさに思いを馳せてしまう。
これの7inchがリイシューされたりしたら、最低2枚は買う。
(1枚は保存用にする)
Jukka Eskola - 1974
2005年のリリース。リリース当時はClub Jazz界隈 のDJがこぞってかけていた。
2000年代前半のヨーロピアンJazzを代表する曲だと思う。名曲。
小林径さんのRoutine Jazzというコンピシリーズにも収録されていたように記憶している。
初夏〜夏にかけて、夜に風を切りながら聞きたい曲。
Jafrosax ft; Yukimi Nagano Drawn 2 U 2004
2004年のリリース。
当時のわたしは大阪の外れの辺りに暮らしていて、この曲が収録されているアルバムは梅田のタワレコで試聴して購入した。
週末に京都丸太町のクラブMetroや木屋町のCollageによく遊びに行っていたのだが、四条の駅で降りて店まで歩く間に、テンションの上がるこの曲を聴いていた記憶がある。
JAFROSAXはフュージョン・グループDIMENSIONのサックス奏者、勝田一樹のソロ・プロジェクト。この曲はKOOPのヴォーカリストYUKIMI NAGANOが歌っていけれど、同じアルバム内には、m-floのLISA、NOKKOも参加していて、メンバーが豪華。
後から中古で12inchを見つけたので、アナログで買い直した。
Simon Grey - The Galactica Suite (Domu Remix)
2005年のリリース。
わたしのだいすきなDomuというアーティストのRemixで、パーカッションのブロークンビーツ感が小気味いい。
2008年ごろに2時ごろのピークタイムにDJする機会があると、これをよくかけていた。
ときどき数年経った曲を聞き返すと、音色(特にピアノ、ストリングス系、パーカッションのハット系の音色)やリズムが時代を感じさせるときがあって、曲はとても格好いいけれど全体として古臭い印象を抱いてしまうこともある。
でも、この曲はいま聴いてもビートも音色も色褪せていない。圧倒的。
以下のオリジナル版も別の格好よさがある。
Simon Grey - The Galactica Suite (Original Mix)
オリジナル版の方は、ジャケットも格好よくて(↑の動画の画像がジャケットのアートワーク)、買った当時は部屋に飾っていた記憶がある。
Amy Winehouse - Tears Dry On Their Own (Alix Alvarez Solo Channel Mix)
リリース当時、BBCでジャイルスピーターソンがこの曲を絶賛して、よく流していたような記憶がある。
今はなきCisco渋谷店でこの12inchを買った記憶がある。
このRemixのスペーシーな雰囲気がだいすきで一時期よくかけていたけれど、Ain't No Mountain highを元ネタに使っているオリジナルも、もちろんだいすき。
MONDAY MICHIRU THINKING OF YOU.wmv
1999年にリリースされたアルバム「OPTIMISTA」収録。
言わずと知れたSister Sledgeのカバー曲。
そもそもオリジナルがよい曲なのだけれど、このラテンカバーはカバーとして秀逸だと思う。陽気で思わず踊り出したくなる。
この季節、朝の空気はしんと冷え込んでいるが、青空を見上げるとこころに爽やかな風が吹いたような清々しい心地がする。
少し早めに家を出た日には、近所の公園に立ち寄って、木漏れ日の下でストレッチをして、家に着く頃には汗だくだ。
外に出る気が起きるかちょっと心配だったけれど、開始して2週間、朝のウォーキングの時間はすっかり習慣として馴染んできた気がする。
何より、朝の新鮮な空気をすって、陽を浴びながら歩くと気分がよい。