不妊治療の通院先を、加藤レディスクリニック(以下KLC) からリプロダクション東京クリニック(リプロ)に転院しようか、検討しています。
KLCとリプロそれぞれから渡された料金表の資料に従って、それぞれどのくらい料金がかかるか比較・シミュレーションしてみました。
SNSやクチコミの評判では
なんとなく、リプロは高いという情報を多く目にするような気がしていました。
これもわたしの先入観かも?とも思ったので、
試しに「リプロ 高い」で検索してみたところ、こんな結果に。
※ 一般的なクチコミとしてどうか調べるために簡易検索しただけで、
誰がどういったという点は論点ではないため、画像とアカウント名はマスキングかけました。
↓ リプロは高いという方の声です。
うーん、やっぱり高いってコメントされている方が多いですね。
まぁ、でも不妊治療そのものが高額ですからね。
比較対象のKLCも高いとコメントされている可能性もある。
そう考えて、「加藤レディスクリニック 高い」「KLC 高い」で
検索してみたところ、「価格が高い」という趣旨ではなく、
「培養の技術力が高い」という意味合いツイートや、
「”KLCは高い”と思っていたけれど思ったほどでもなかった」といったツイートは
あるものの、「KLCの費用が高い」というコメントは不思議なほどなかったです。
ちなみに「リプロ 安い」「加藤レディスクリニック 安い」「KLC 安い」でも
検索してみましたが、「リプロが安い」というコメントは少なめ。
↓ リプロ安い勢の声
対して「KLCは(思っていたより)安い」というコメントは散見されます。
↓ KLCは安いとの声
それぞれ、比較対象にしているクリニックは異なるはずなので、
こういった声を鵜呑みにするのもよくないよな、と思い、
(面倒くさいけれど)実際にどうなのか両クリニックの料金表ベースで
比較計算してみました。
KLCとリプロの料金を比較。どちらが高いか検証
KLCにしてもリプロにしても、料金システムの一部は成功報酬制を採用しています。
要するに、採卵できた個数や、受精・培養の結果、胚盤胞に至ったかどうかといった
結果に応じて、料金が変動するシステムです。
その上、料金が変動する閾値が各クリニックで異なるためので、
実際に採卵数や移植に至るかどうかによって、どちらが低コストなのか
結果は分かれそうですね。
【概算】料金表に記載されていた金額
一旦、わたしが受診する前提で表にまとめました。
(うちは顕微一択なので、顕微受精の費用をベースにしてます。
他の費用は各クリニックの料金ページを参照してください)
※上記費用は、初診時に渡された料金表に、実際の請求書と診療明細の内容を突き合わせて、
整理したものです。わたしの理解が誤っている箇所もあるかもしれないので、
その点はご了承ください。詳細は各クリニックにお問い合わせくださいね。
表中で黄色に着色した項目は、クリニックから渡された項目に明記されておらず、
電話で問い合わせてみましたが、「込み入った内容なので
次回通院時に医師か培養士に確認してください」と回答されました。
【詳細】シミュレーション
採卵個数や胚盤胞に至る数で費用が変わることは上述の通りですが、
何個あたりに分岐点があるのか、自分の過去の採卵数から妥当そうな数を予測して、
以下のパターンでシミュレーションしてみました。
- 採卵2個→凍結0個(=胚盤胞0個)
- 採卵4個→凍結0個(=胚盤胞0個)
- 採卵6個→凍結0個(=胚盤胞0個)
- 採卵4個→凍結1個→移植1回
最初に通院していた梅ヶ丘産婦人科では、
PPOS法を採用していたのですが採卵数は4〜5個でした。
リプロも同等の採卵数となるのか、さらに多くを望めるのかは分かりませんが、
採卵個数という意味合いでは上記の2、3番あたりに着地するのかな、
なんて素人目には予測しています。
願わくば、4番のように無事凍結・移植まで到達したい…!
ということで、各パターンの費用比較です。
こうやってみてみると、KLCよりもリプロの方がお安く見えます。
特に、凍結・移植が発生すると金額の開きが大きくなるようです。
ただし、 概算の表で黄色に着色していたリプロの継続培養費用は
こちらの表にも含まれていません。
なので、継続培養費用が、詳細の表に記載のKLC・リプロの差額費用内に収まれば、
リプロの方が安くなる可能性もあると思っています。
その他に考慮すべき費用
と、手渡された料金表をベースにざっくり演算して出した費用比較ですが、
落とし穴が何点か。
まず、わたしの場合はリプロで低刺激をすることは考えていませんので、
注射やホルモン剤などの投薬の費用は追加でかかります。
また、1回あたりの診察料金はいれていませんが、
診察料などは若干リプロの方が高いかなという気がしています。
(検査項目が異なるので一概にいえませんが、初診はリプロの方が高額でした)
加えて、採卵日・移植日が土日・祝日と重なった場合、リプロのみ休日費用として
それぞれ2万円が加算されるという点があります。
リプロはDEHAなどのサプリも処方するらしいので、
採卵一周期の費用全体としては、KLCより少し高くなるだろうな、と予想しました。
とはいえ、薬やサプリの処方があれば、高くなるのは当然です。
※ちなみに、最初に通った①梅ヶ丘産婦人科と②リプロの薬代を
料金表で比較したところ
ゴナールF皮下注ペン900単位は①54,000円、②50,000円
ブセレリンは①9,000円、②7,000円でした。
リプロで処方される薬代の設定が高いわけではなさそうかな。
※ちなみに梅ヶ丘産婦人科では、
4個採卵で380,000円、移植1回が10万円でした。
(採卵・移植に向けた薬代、診察ごとの費用は別途かかります)
正直、最初のクリニックだったので費用感もわからず通院しましたが、
こうやって比較すると意外と割高だったみたいで、転院してよかったです。
まとめ
先日の投稿にも書いた通り、仮に採卵1回あたりの費用が若干割安だったとしても
そこで凍結・移植につながらなければ、投資回収はゼロで意味がないことになります。
(さらにいえば、妊娠・出産につながらなければ回収できないのが
厳しい現実なわけですけれど)
残念ながらわたしはKLCでは凍結胚は1つも成らずでしたが、
そうとなれば迷う必要もないのでリプロに転院します。
通院先のクリニックの判断基準はいろいろあると思いますが、
自由診療の不妊治療はクリニック側が値付けするわけで、
通院先によって費用差があるのは事実で、
料金体系も一つの要素として大きいのではないかと思っています。
以下はわたしの私見ですが、最終的に望む結果が得られなかったときに
「でも手は尽くした!このクリニックで授かれないならば諦める」
と思えるかどうかも転院の判断基準になると思いから、
今回は自分を納得されるためにも、ちゃんと比較してみました。
同じく転院を検討されている方の参考になったら、とてもうれしいです。
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