365日の顛末

こころとからだの健康、不妊治療、キャリア。試行錯誤の365日の記録。

おしゃれ迷子のその後

 

先日の日記に、自分が何を着たらいいかわからない、と投稿した。

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それ以来、どんな服が着たいのか、どんなファッションを素敵だなと感じるのか、自分の傾向を見定めたくて、Pinterestで自分の気に入る格好をクリップしたりしている。

わたしの場合、ビジネスの場で着たいと思う服(女性らしさはあるけれど辛口)と、プライベートで着たいと思う服(ナチュラルでカジュアル)にかなり距離があって、それが服選びのハードルのひとつになっているかもしれない、と考えたりしている。

 

 

実はわたし、ビジネスの場で着る服にあまり興味が持てない。できることなら毎日コーディネートを考えないで済むように、「このアイテムたちでローテーションしておけば上品だし、きれいに見えて安心」というものを制服化してしまいたいくらいである。

とはいえ、1週間のうち多くの時間はビジネス服を着て過ごすわけなので、自分が気持ちよくご機嫌に過ごすという意味においては、なるべく気に入ったものを身に着けて、好きなコーディネートをしたい、という気持ちもある。

 

 

30代の頃、ファッション誌のページをめくっていて素敵だなと思ったコーディネートは、三尋木奈保さんという編集者さんが担当していることが多かった。

三尋木さんは、こんな本も出していて、わたしもKindleで持っている。

 

スタイリストさんが執筆しているこういったMOOKというと、パンチの効いたアイテムを取り入れたり、柄物や大胆な色使いをしているアイテムを交えたコーディネートが多い印象だったけれど、この本は「マイベーシックノート」の名前にふさわしく定番アイテムを中心に、コーディネートを紹介している。

トラッドをベースに、女度高め、フェミニンなコーディネートが軸。(わたしにとっては、ちょっとフェミニンすぎて、もう少し辛口が好みなのだけれど)

最初に読んだ当時、シンプルなカラーコーディネートがすごく勉強になったのだけれど、今読んでみてもなんだかピンと来ない。


いや、色やアイテムの合わせ方は上手だなぁと思うのだけれど、今の私が参考にするとなると、少しガーリー過ぎる。(特にスカートのコーディネート)

 

で、最近の三尋木さんはどんなコーディネートをしているのかな、と考えてみた。
わたしと同じく、彼女にも月日は流れているわけで。
そうしたら、上記の本の続編としてこんな本が出ていた。

 こちらもKindleで購入。(Kindle番だと¥1,480とちょっぴりお得)

 

前回の「マイベーシックノート」をベースに、年齢を重ねて少し大人になったことによって、コーディネートがどう変化したか、などが書いてある。

カラーコーディネートの具合は「マイベーシックノート」を踏襲しているので、「1」を読んだ人にとっては新しい情報は少なめな印象。

且つ、ファッション誌編集者の三尋木さんがピックアップしているアイテムなので、掲載されているアイテムはいいお値段のものばかりなのだけれど、それでも迷子中のわたしにとっては、参考になる点もちらほら。

 

  • タイトスカートは、おなかが目立たないようにポケットなどのデザインが入ったものを選ぶ
  • 冬のシューズはブーティー(三尋木さんは、ブラック、グレー、ブラウンの3色)があれば、足りる
  • 効率的な着回しが、日々のおしゃれの基本

など。

 

いろんな素材、いろんなスタイルにチャレンジすることを楽しんでいた「1」と比べると、「2」は効率よく、上品に、気に入る少ないアイテムでいかに素敵に見せるか、という部分に重きが置かれている印象で、その点がとてもよかった。

 

大人になって、ハイヒールが疲れたり、ロングブーツが似合わなく感じたりするのは、わたしだけじゃないのね、とちょっとホッとしたりもする。

 

あとは、長く使える、飽きの来ないシンプルなアイテムに投資するという点。特にストールやバッグ、靴などの小物は、服よりも流行が少ないので、定番アイテムで気に入るものを抑えたいなぁと、改めて思った。

 

わたしは、以前から欲しいものリストを作っているのだけれど、その中にここ数年居座り続けている「明るいライトグレーの薄手のカシミアストール」と「足の疲れないローファー」については、購入してもよいかなという気になった。

ちょうど今の時期ならば、セールでお買い得だし。

(ここ10年ほどは、セールの時には、流行りと関係のないベーシックなアイテムを購入するようにしている。そうすると後悔が少ない。)

 

 

ということで、久しぶりに渋谷へ買い物に行った。

そして、予定通り、明るいライトグレーのカシミアストールと、ローヒールのローファーを購入。
特にローファーについては、ベースが黒で、ローヒールで、金色の細めのビットがついているものを探していたので、ビンゴだった。

 

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ポインテッドだと足が痛くなりそうだけど、高校生が履くローファーよりは色気があるトゥの形がすき。

 

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このヒールの高さなら、疲れにくくて歩きやすそう。

 

ローファーは、メンテナンスしながら長く履けるように、裏張りもしてもらった。

 

 

必要に迫られての買い物や、ネットで調べた上での指名買いではなく、欲しいアイテムを具体的にイメージした上で、それに合致するものを探すタイプの買い物は、久しぶりだった。

いろいろな店を見てまわり、探しているアイテムではないけど、ふと目に入ったものを手にとって、「この服だったら、手持ちのあのジャケットと合わせて、足元はあの靴で…」と妄想したりして。

そういう「寄り道」も含めて、買い物を目一杯楽しんだ気がする。

 

 

実は、体調を崩してから、人の多い街に一人で外出して、半日以上歩きっぱなし、立ちっぱなしで買い物をすること自体少なかった。

そもそも、自分の気にいるものを探して回るような気力はなかったし、意識下で半日もぶらぶらと歩きまわるなんて体力が追いつかないと思っていた気がする。

でも、久しぶりに買い物がとても楽しかった。

楽しく感じられるところまで、わたしは回復した。

 

いい買い物ができたことはもちろんだけど、それが何よりうれしい。