365日の顛末

こころとからだの健康、不妊治療、キャリア。試行錯誤の365日の記録。

春の訪れお散歩プレイリスト【先週聴いたおすすめ音楽プレイリスト】

日に日に春の香りが濃厚になる毎日です。

 

ここのところ、音楽以外にもBlogに書きたいネタがあったりもしたので

聴いたプレイリストをまとめて投稿するのを後回しにしていましたが、

散歩の習慣は続いています。

一方で、仕事の都合で早朝業務が入ったりすることもあり、

朝ではなく昼前に散歩したりと時間帯を変える必要がありました。

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朝聴きたい曲と、昼に聴きたい曲ってまた少し違うし、

同じ曲でも時間帯によって、曲のどの部分にフォーカスして聴くか、

無意識で変わるものだなぁと思ったり。

 

あと、散歩の最後に入れていた筋トレや有酸素運動的なものは、

散歩の時間外にすることにしました。

なんでも有酸素運動を30分以上続けると筋肉をエネルギー源として燃焼してしまうらしく。

筋肉はつけたいので、散歩のみ30分した上で、筋トレ・有酸素は仕事の合間の休憩時間に細切れにやってます。

 

 

そんな話はさておき、プレイリストです。


Africa's Inside Me | Arrested Development

映像はどなたかの旅行映像のようだけれども。笑

1994年リリースらしい。私がこの曲を知ったのは2008年くらいだったと思うので、10年以上の時差がある。

ゴリゴリのウェッサイ系のヒップホップはちょっと苦手なのだけれど、こういうR&B寄り、Jazz要素強めのメロディアス系ヒップホップは大好物。

 

元ネタは

In All My Wildest Dreams - Joe Sample  

この気怠くてスモーキーな感じ、たまらなく好き。

 

この曲は2Pacのこの曲でも元ネタにされてましたね。

Tupac Shakur - Dear Mama | Lyrics


どの曲もだいすきです。

 


余談だけれど、動画検索していたら、Brooklynの屋外でArrestedがライブをしている映像もヒットしたよ。

Arrested Development - Africa's Inside Me (Brooklyn 2007)


ああ、この近い距離感でArrestedのライブを見られるなんて、羨ましいなぁ。

昔NYに遊びにいった時に、chick coreaのライブを30ドル代、Average White Bandに至っては20ドルほどで見ることができて、NYの豊かな音楽環境が妬ましくて涎が垂れたけれど、今日もまた涎が堪え切れないな。

 

 

Kaidi Tatham - I'm High [Audio]


Bugz In The Attic中心メンバーで、4HeroのDegoなどとのコラボユニット2000blackメンバーとしてもおなじみ、Kaidi Tatham。もうずっとCrossover界の中心にいる、ウエストロンドンの最重要キーボーディストだと思う。

何ていうかもう、「変態」の一言に尽きる。卓越した天才で、凡人には理解不能っていう意味で変態。

一度だけ彼の生演奏を見たことがあるけれど、なんかもう指の関節とか神経とかの数が、人間一般の数とは違うのでは?と思った。

 

 

この曲は「In Search of Hope」というアルバムの中でも変拍子でもなく比較的素直な曲なので、普段フュージョンなんかを聞かない人にも聴きやすく、馴染みやすい曲なんじゃないかと思う。

 

逆に、Kaidi Tathamらしさ、変態っぷりが出た曲ということならば、こちらを推すし、

Kaidi Tatham - He Laughs She Cries [Audio]

 

個人的な好みでいえば、このアルバムの中では↓の曲が一番ツボ。

Kaidi Tatham - Do What You Gotta Do [Audio]


なんというか、ちょっと聴いただけで「ああ、この人の曲だな」とわかるKaidi節。

 

 

同じように、非凡という意味での変態性を感じる国内キーボーディストはBlue Swingの中村佑介さん。過去に何度か同じイベントでご一緒したことがあるが、音楽的センスもさることながら、毎度感じる穏やかなお人柄と腰の低さに人格の素晴らしさが滲んでいて、応援したくなる。

中村さんのKaidiっぷりが表れている動画を探したけれど、個人楽曲はヒットしなかったので、BlueSwing の曲をアップしておく。

 

BlueSwingはジャンル的にClub Jazzで、こちらも素敵なのだけれど、中村さんがソロで制作されるトラックは、クロスオーバーやブロークンビーツの香りが強めで、個人的に大好物な音楽のツボにヒットする感じです。

 

 

Sara Devine - Special (Louie Vega Remix)

フェンダーローズとギターの音がこみ上げ系でたまらない。

往年のディープハウスの名曲「Fade」を思わせるような、やさしい響きのハウス。

聞いたのはMAW RemixだけどYoutubeになかったのでLouie Vegaを。

 

12inchに入っている、コード進行のひねくれたこちらのバージョンもかなり繰り返して聴いた記憶がある。

VR036 Sterling Ensemble Feat Sara Devine Special Dave Tobon & John Crokett & Master Kev Remix



 

 

Des'ree - You Gotta Be ('99 Mix) [Video]


99年リリース。空で全部歌えるくらい聞き込んでいるドンピシャ世代。

この曲嫌いな人に会ったことないし、わたしは歌詞もだいすき。前向きな歌詞だけれど、綺麗ごとではないところがとても好き。

なんだったら結婚式で、この曲の尺を伸ばしたバージョンを作って、夫とわたしのこれまでのエピソード紹介のVTR自作したくらい好き。

初めて聴いたって人は、騙されたと思って歌詞を確認してみてほしい。

なんつーか、他人と接する時には、人としてこういう優しい視線でいたいというポイントが詰め込まれすぎてて、それだけで泣ける。

曲がいいことは言うまでもない。

 

 

ちなみに、結婚式のオープニング映像も自作しましたが、オープニング曲はMonday Michiruの「You Make Me」を使いました。

もう7年も前の出来事なのか。(遠い目

Monday Michiru - You Make Me (Album Version) [1999]

12inchは98年リリースだったはず。年がバレますね。

わたしが初めて大沢伸一、Monday満ちるを知った曲。当時はまだハウスは聴いていなくて、Acid Jazzとかテクノとかがすきでした。

 

 

今週はこんなところで。

これからますます暖かくなると、もっと陽気な曲が聴きたくなるのかな。

もしくは穏やかな曲かな。

自分でもどうなるか想像つかずに楽しみです。

 

春めきプレイリスト・Daft Punk解散の衝撃【今週聴いたおすすめ音楽ピックアップ】

先週はあたたかい日が多い1週間だった。


多少冷え込んだ日でも、1月に感じた鼻の奥やこめかみあたりに刺さって

ツンと抜けるるような鋭い寒さを感じることは、ずいぶん減った。

 

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よい天気が続いたことも手伝って日向を歩くとポカポカとした陽気を感じて、

春が近いのだなぁと思いながら朝の散歩をしたのだが、

気温の変動幅が広かったためだろうか、聞いた曲のジャンルの方も

R&B、House、Drum 'n' Bass、Breakbeatsと幅が広かった。

 

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Getting Better - Flexlife

大学時代からだいすきで、よく聴いていたflexlife。

この日の前日の夜に flexlifeのYoutubeの生ライブがあって、

その余韻にもう少し浸っていたい気持ちのまま、朝の散歩で聴いた。

 

熊本在住の夫婦Duo flexlife、一番有名な代表曲は「寝ても醒めても」なのかな。

2000年前後に集英社のファッション雑誌「non-no」のTV CMに使われていて

初めて知ったように記憶している。

 

寝ても醒めても - flex life 

 


彼らの曲の中で、わたしが一番好きなのは「War」という曲。

WAR -flexlife 

20代のころはこの曲がこころに沁みすぎで、ヒリヒリとした痛みを覚えるほどで、

なのに聞いた後には何故か癒されて清涼感も訪れるので、モルヒネ的というか、

聞いて痛みをぶり返させては癒すというマッチポンプ的なことまでしていた。

詳しくは以下のエントリーを参照

 

 

A Forest Mighty Black - Fresh In My Mind 

Forest Mighty Blackの名作、Flesh in my mindのドラムンベースMIX。

94年リリースのオリジナルに先んじて、わたしはこちらのバージョンでこの曲を知った。確か大学生だった当時に好んで聴いていた音楽レーベルCompostの、コンピレーションアルバム「Compost for Cafe apres-midi」に収録されていたように記憶している。

 

こちらがオリジナルのバージョンはこちら。

Fresh In My Mind - A Forest Mighty Black 

 

90年代後半のリリースかと思っていたら94年だった。

20代のころは現場で時々かけていた時期もあった。

 

 

オリジナルといっても、元ネタという意味では、この曲には更なるオリジナルがあるわけで。

一度聴いたら耳に残ってしまってなかなか離れられない冒頭のピアノフレーズは、

ブラジリアン・ジャズの金字塔的ピアニスト/コンポーザーTenorio Jr.の

64年のレアアルバム『Embalo』に収録されているNebulosa.のサンプリング。

 

こちらが元ネタ。

Nebulosa - Tenorio Jr. 


Embaloのオリジナル盤はハチャメチャなレア盤でバチクソ高額なので、

2008年頃にリイシューが出たときは嬉々として購入したんだけれど、

いま改めて調べてみたら2017年にもMr.Bongoが復刻していたみたい。

知らなかったよ。

 

 

Cascades of Colour - Ananda Project 



アトランタを拠点に活動しているChris Brannによる人気ハウス・プロジェクト

Ananda Prodjectの名義の、98年リリースの初シングル曲。

こちらの曲も何かのコンピレーションで知ったのだが、

どんなCDだったか、他の収録曲などは思い出せない。

ただ、初めて聞いたときに曲の冒頭の数小節を耳にしただけで、

その不思議なコード進行と透明感のある音色に虜になったことははっきり覚えている。

kiss kiss kissBreaking downといったAnanda Projectの有名曲に共通して感じるのは、

スモーキー / 透明感、張り詰めた糸のような切迫感 / 脱力感、

ひんやりとした感触 / ぬくもり といった相反する印象を1曲の中で想像させる

何かがあるということ。

そして、そういった矛盾を秘めた存在に感じる、ある種の神々しさのような、

危うさのような魅力にとてつもなく惹かれてしまうということ。

 

いま聴いても全く古い感じがしない。

 

 

 Hipness - Sleeve

ガラッと毛色を変えて、STEVIE WONDERの「AS」をネタ使いしたBreak Beatsの傑作。須永辰緒さんやMUROさんもMIXテープに入れてた気がする。

確か、わたしはこの曲でNorman Jayを知った。

「AS」やJeff Lorber Fusionの「Lift Off」をコラージュして、まったく違う曲に仕上がっているので、脳みそがぶるん!となる。

わたしの価値観として、「複数の曲から、例えばある曲からはボーカルトラック、一方からは伴奏トラックを取り出して、それらをもともとあった曲のようにミックスし重ねて一つにした音楽にするマッシュアップの方が、曲ごとにサンプリングしてつなぎ合わせて作られたトラックよりも、難易度高くて魅力的だよね」と思っていたのだけれど、

この曲を聞いて「すみません、改めます」と思った。

 

 

Daft Punk解散の衝撃

散歩中に聴いた曲を紹介する、という趣旨から外れちゃうけれど、けっこうな衝撃を受けたのはDaft Punkの解散のニュース。

以下の「Epilogue」というタイトルの動画でもって解散が発表されて、騒然となっていた。



iPodのCMでお馴染みのOne more timeにしてもそうだし、ミシェルゴンドリーが監督を務めたPVでも有名なAround the Worldにしても、とにかく誰もが一度は耳にしたことがあるアーティスト。

 

かくいうわたしも、アナログを全て買い集めるほどの熱心なファンではないけれど、2008年(あれ?2007年だっけ)の幕張での来日公演ライブに足を運んで、ステージ上に設置されたピラミッドなどの演出にも度肝を抜かれた。

90年代後半から2010年代までの音楽を総括するときには必ず語られると思うし、「ダフトパンクっぽい」という形容詞が形容詞として意味をなすくらい一般にも広く浸透しつつ、コアな音楽ファンにも根強く支持されていたと思う。

個人的には、ビースティーの活動休止と同じくらいインパクトの大きいニュースで、「ある時代が終わったんだな」という感慨も湧いた。


Epilogueの映像は2007年にカンヌにも出品された「エレクトロマ」のシーンを抜粋したものらしい。

エレクトロマ、まだ見てなかったから、ゆっくりみたいな。

 

 

 

来週はもっと春めいてくるだろうか。

日差しが強くなると、聴きたい曲も変わってきそうな予感がする。

 

 

過去のおすすめ音楽ピックアップ記事はこちら↓

 

 

 

同じ舟の上で(flexlifeのwarに寄せて)

わたしの暮らす部屋のお隣りさんはご夫婦で、
小さな赤ちゃんが1人いる。


三ヶ月前、カステラを手に下げて引越の挨拶をしに行った際
玄関先に出て来たのは旦那さんだった。
何か困ったことがあれば言ってください、と言うその人を見て、
なんだ、東京砂漠も捨てたもんじゃないな、と思った。


その後、マンションの階段で、あるいは廊下で、
まだ生まれたばかりの赤ちゃんを連れた
お隣り夫婦と何度かすれ違った。

柔らかい布に包まれて抱えられたまま、
気まぐれに手足をばたつかせる赤ちゃんに
わたしの人差し指を預けてみると、
そのちんまりした手からは想像がつかないような力で
ぎゅうと握り返された。
それをほほえましく見ているご夫婦の様子を見て、
ほう、なるほど、これが小さくも暖かい幸せってやつなのか、
などと思った。

赤ちゃんが手を握り締めているのは、
絶対に離してはいけない幸せの種を
小さな掌に握っているからなの。

小さい頃、どこかで誰かにそんな話を聞いたことを思い出した。


夜中に毛布にくるまって小説を読んでいると時々、
壁の向こうから赤ちゃんが泣き出す声が聞こえる。
その後に必ず続くばたばたとした生活音で、
わたしはあのちんまりした掌と
それを見つめる二人の眼差しを思い出す。

読み途中の小説がどんなに残酷な、うら寂しい情景を描いていても、
その声や物音を耳にする度、小さな幸せの形を思い出して、
心の奥のほうからじんわりと暖かいものが沸くような気がした。


ここ最近、赤ん坊の泣き声と
夜中のバタバタとした生活音の順序が逆転した。
最初に話し声が聞こえ次第にその語調が強まり、
赤ん坊の泣き声へと繋がるのだった。
共同生活に口論は付き物だし、まあそういうこともあろう、
幸せを守るやり方や折り合いの付け方を
二人でがんばって模索してくれ、などと
小説のページをくりながら思っていたが、
そんな物音が聞こえる夜が頻繁になるにつれて、
わたしは夜の時間が息苦しく感じられるようになり、
毛布を頭からすっぽりと被るのだった。


わたしの人差し指を包んだあの小さな掌をぎゅうと握りしめて、
体中の声を振り絞って緊急事態を知らせようとする
小さな姿が脳裏に浮かぶ。

知らない大人の世界の事情で、
自分を守ってくれる囲いは簡単に吹き飛んでしまうのだな、
そして今のわたしはまだまだ小さくて、
その壊れていく過程をただ眺めているしかないのだな、
そう痛感したいつかの自分を思い出す。
今日の自分を守ってくれるものが
明日も同じ形で存在するなんてことは
本当に奇跡のようなものであって、
だからといって泣いてる場合なんかでは決してなくて、
ひとまず自分のことは自分で守れるくらいに
タフになんなきゃだめなんだわ、と心底思った日のこと。

赤ん坊の泣き声に当時の自分の姿を見た気がした。

 

一週間ちょっと前から赤ん坊の声を含め、
夜中の刺々しい騒音はぴたりと止んで、
おぉ、一段落して落ち着いたか、めでたいことだ、
などと思った矢先の出来事だった。

今日、近所のスーパーから戻ってきた途中、
マンションの階段でお隣の旦那さんとすれ違った。
彼が手に提げた半透明のゴミ袋には、
カップラーメンだかコンビニのお弁当だかの
発泡スチロールの容器がいっぱいに詰まっていて、
ああ、わたしの楽観的な推測は空しく外れて、
そういうことになっているのね、と思う。

見てはいけないものを見てしまった気分で
きまり悪そうに、力なく笑うその人と、
こんにちは、のような挨拶を交わした。

 

1週間分の洗濯物を片付け、部屋の掃除をしてゴミを出し、
この先1週間の夕飯を作った後、ベランダにて音楽を聴く。


 割れたガラスでできた 広い海原
 牙を剥いた荒波 小さな方舟
 舟の西にパパがいて 東にママがいて
 綱引きしてる 同じ舟の上で why?

 いつも強引な身勝手なパパと
 ヒステリックな声でわめいているママと
 遠い昔抱きしめ合ったはずなのに
 今は深い憎しみ抱きしめ 生きてる 争ってる why?
 
 沈みかけた小舟 大きな黒雲
 小刻みに揺られて 少しずつ歪んで
 寄せて返す疑いと 遠のいてく未来と
 綱引きしてる 同じ舟の上で why?
 
 かなり凶暴な夢見てるママと 
 この舟の上じゃNo.1なんて言うパパと
 遠い昔 愛し合ったはずなのに
 泥試合の争いじゃ 舟は千切れて なくなるだけ why?

 愛なんてと背を向け プライドだけ守っても
 愛なんてと言わないで 遠くまで見つめて
 舟の西にパパがいて 東にママがいて
 綱引きしてる 同じ舟の上で why?


部屋のステレオから流れてくる、flex lifeが唄うwarを聞きながら、
プルタブを引いたハイネケンをぐびりと飲みながら、
ママと一緒にどこかへ行ってしまった赤ちゃんのために、
20年前のその日に泣いちゃだめだと思った自分のために、
少しだけ、泣いた。

そんな土曜の午後3時。

 


子どもはいつだって選択肢を与えてもらえない。

 

 

 

 


flexlife / WAR - at Tatomiya

 

上記の文章は2007年当時に「はてなブログ」ではないBlog的な媒体に掲載してた

過去の日記からの抜粋。

最近、改めてflexlifeを聴きかえす機会があって、

この曲に関連した日記を27歳のわたしが書いていたのを思い出し、読み返した。

 

この雑文を書きつけた日から14年近くが経つ。

幼い頃に両親が不仲だった期間を長く過ごしたわたしにとって、

20代の頃はこの曲の浸透圧が高すぎて、ヒリヒリとした痛みを覚えるほどだった。

 

聞けば悲しい場面がフラッシュバックすることも多かったのに、

聴き終わった後には少し癒されたような感覚もあって、

繰り返して何度も聞いていた。聴くと何故か清々しい気持ちになった。

 

青春の残り香をひっさげていた大学時代のわたしは

「この曲って、わたしにとってはリストカット的な代償行為なのかも」

などと思ったりしてた。

リストカットという表現はやや厨二病的かもしれないけれど、

忘れがたい痛みへのレクイエムというか、自分に聞かせる子守唄的な役割を

この曲が果たしてくれていたように思う。

 

 

同じ景色を脳裏に描いても当時のような切迫した痛みを覚えなくなったのは、

わたし自身のものを見るフィルターが更新されたからか、時間経過による漂白効果か。

もしくは、守られる存在ではなく、何かを守るべき年齢に達したからなのか。

 

いずれにせよ、わたしは新しい舟を夫と一緒に漕ぎながら、

なんとか今日も海原に浮いている。

聴きたい音楽と、天気の関係【今週聴いたおすすめ音楽ピックアップ】

 

今週は春一番かと思われるような風の強い日があったり、きんと冷えこむ朝があったり、ポカポカ暖かい日があったりの1週間でした。

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どんな曲が聴きたいかは、その日の気分に大きく左右されますが、気候の変動幅が大きいと、聴きたい曲は天気にも左右されるな、なんてことを感じました。

まあ、天気に気分が左右されるからなのかも知れないけれど。

 

 

ウォーキングの習慣は続いていて、雨の日でも寝坊した日でも少し外を歩き回らないことには気持ちが落ちつかないようになってきました。

ルーティンとしてすっかり定着したと言っていいと思う。

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Audiowhores featuring Alexis Hall - Subject Of My Affection (Original Vibe)


 

確かMost Rated MiamiっていうHouseのMIX CDに入っていて知った曲。

気に入って12インチのアナログも買った。2005年リリース。

メロディラインもコード進行もかっこよいし、サビで韻を踏む感じは聴いてても歌っていても心地いい。個人的には2コーラス目が終わった後、8分刻みのベースの音だけになる部分がとてもツボ。

そして、スパイス的に入ってくるのがフルートの音ってところもいい。これがサックスだったりすると、もっとコテコテ感が強くなっちゃうと思う。

 

 

Real Thing - Rainin' Through My Sunshine


あまりちゃんと聴いていなかった曲を聞き返して、気づいていなかった名曲を掘り起こそうという「自宅掘り」だけど、どうしてもその時々の気分に合わせて頭に思い浮かぶ曲を聞き返すことが多くて、以前から好きだった曲を改めて味わうことが多い。

でも、この曲はiTunesに昔から入ってたのにずっと聴けてなくて、今回偶然見つけた「いい曲」。自宅掘りの趣旨にふさわしい発見。

雨が降っていて、月曜日から雨だなんてついてないなと思いつつ、iTuneで「rain」をキーワードに検索したら出てきた。

メインボーカルとコーラスの掛け合いが気持ちいい。思わず、コーラス部分を口ずさみたくなる曲。

 

 

Hajime Yoshizawa feat. Amadori- The Dream Which Does Not End (終わらない夢)

大好きなJazzピアニスト吉澤はじめ。

MONDO GROSSOの初期メンバーとして活動後に、Cosmic Villageのメンバーとして活躍、Sleep WalkerをはじめとするKyoto Jazz Massive界隈の作品によく登場していた吉澤さん。

彼名義のリリースの中では、森永カフェラッテのCM曲に使われた I am with You が一番知名度が高い曲なのかな。

Jazzを基調としながら、birdやMonday満ちるのプロデュースもするなど対応幅が広い吉澤さん、こちらの曲は思いっきりポップに振った曲。

どの曲をきっかけに最初に知ったのだかもはや思い出せないんだけれど、このピアノソロ好きだなと思うと彼がクレジットに入っていることが多くて、すっかりファンになってしまった。

この曲はリリースになった2005年によく聴いていた記憶がある。

たぶん聞き返したのは10年以上ぶりなのだけれど、久しぶりに吉澤さんのライブに行きたくなった。

 

 

Die & Ben Westbeech - get closer (Lovers Mix)

  

Ben Westbeachかと思っていたら、Ben Westbeechだった。

 

台風が来るとDrum and bassが聴きたくなったりしませんか。嵐のちょっと非日常な感じが、聴いてると血が騒ぐドラムンを彷彿させるのかもしれないとも思うのだけど、とにかく風が強い日にはドラムンが聴きたくなる程度には単細胞なわたし。

この日は春一番みたいな風が吹いていて、久しぶりにドラムンでも聞こうかなという気分になって、この曲をチョイスした。

しかし何度聴いても格好いいな!この曲は散々フロアで踊った記憶があるので、今でも聞くと思わず踊り出したくなる。

 

 

Stephanie Mills - Latin Lover (MAW 12" Mix) [MAW RECORDS - MAW 043]

 

1999年リリース。大沢伸一のプロジェクトSakurahillsのアルバムにこの曲が収録されていて、初めてStephanie Millsを知って、大学時代に散々聞き返した。

当時は「ガチで70sのファンキーな香りがするボーカルだなぁ」と思っていたけれど、それもそのはず、57年生まれ74年デビューの大御所だということを後に知った。

そもそもディスコファンク、ブギーファンクは音楽のジャンルとして大好きなんだけれど、その要素をうまく踏襲している跳ねてうねるようなベースラインがまた、ツボなのである。抑え気味のワウギターが踊りたい欲求を煽ってくる。

今聞き返しても、どの音色も古びた印象を一切感じさせず、洗練されているなぁと思う。痺れるわぁ。

 

 

MONDO GROSSO / I Can't Go For That(Freedome Jazz Samba Mix)-edit

 

98年リリースのTHE MAN FROM SAKURA HILLSの収録。

1982年のDaryl Hall & John Oates のカバー曲だけれど、わたしはオリジナルを知る前にこのカバー曲のほうを聴いた。そのせいかもしれないけれど、カバーのほうが格段に好きである。

コード進行も変わっていてガラリと様変わりしているので、まるで別の曲みたい。

 

↓ちなみにこちらがオリジナル


Daryl Hall & John Oates - I Can't Go For That (No Can Do) (Official Video)

 

大学時代に知って以来、自転車に乗るとき、散歩するとき、掃除するとき、とにかく小ざっぱりした気分になりたいときによく聞く。

聴いていると、夕暮れの丘の上で風を感じながら空を見ているような、物事を俯瞰したような伸びやかな気分になる曲。

 

来週も素敵な曲にめぐり逢えますように。 

 

 

 

 

 

 

 

今週聴いた音楽からおすすめピックアップ【自宅掘りウォーキング】

冷え込みの厳しい日も多いけれど、時折暖かさを感じる朝も増えてきた。

散歩で立ち寄る近所の公園では、紅梅が咲き誇っている。

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朝のウォーキングはまだまだ続いている。

続いているというか、欠かせない習慣になりつつある。

一度習慣になってしまうと、朝の外の空気を吸わないことには1日が始まらないような気分になってしまうもので、小雨の日でも傘をさして歩いている。

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最近は20〜30分では飽き足らず、40〜50分歩いていることも多い。

わしわしと腕を振って、早歩きで。良い運動になる。

 

 

ということで、今週も散歩中に聞いて、「いいわぁ」と思ったおすすめ曲を紹介。

 

Hidden Agenda (MAW vocal Mix) - Craig David


Graig David - Hidden Agenda (MAW Vocal Mix)

Craig DavidのあまーいR&BのMaster At Work Remix。ファンキーなブギーハウスになっている。

最初にこれをフロアで聞いた時から、めちゃくちゃ好きになってしまった一目惚れ曲。

誰のなんていう曲か分からずにDJに確認しても「サンプルCD焼いてもらったけれど、俺もこれが誰の曲か知らないんだよね」と言われて、そのCD見せてもらったら”araiq D”と書かれて、それが何者なのか、曲名なのかなどを散々調べた記憶がある。

なかなかCraig Davidのこの曲にはつながらず、ヤキモキした。

この曲の正体がわかった後も、ずっとリリースを心待ちにしていたわけだけれど、「MAWがRemixしたものの、Craig Davidが気に入らなかったから、リリースされずお蔵入りらしいよ」と聞いたときは、心底落胆した。この曲をかけるDJに会うたびに「あの曲かけてください」ってリクエストしてたし、なんだったらこの曲を聴くためにそのパーティーに通ってたと言っても過言ではないくらい、この曲がすき。(当時はYoutubeなんてなかったから)

ひょんなことから音源データを手に入れた後もよく聞き返す。

ベースラインもコード進行も秀逸。誰がこんなコード考えつくの!?(MAWなわけだけど)

 

最近はこのBPMがわたしの軽い筋トレにちょうどいいことに気づいて、散歩の終盤にこの曲を聴きながらスクワット、スクワット&ランジをひたすら繰り返すってことをしている。7分もある曲だし、わたしの太ももがシュッと引き締まるのも時間の問題なはず。

 

 

Thank you (replayed by Sleep Walker)-沖野修也 feat.Navasha Daya


A FLG Maurepas upload - Shuya Okino feat. Navasha Daya - Thank You (replayed by Sleep Walker)

沖野修也のアルバム「United Legend」の収録曲「Thank You」を、沖野ファミリーのJazzバンドSleep Walkerがカバーした曲。

オリジナルはBroken Beatsぽい感じで、こちらもテンションを上げる時に一時期よく聞いていたけれど、カバーの心地良さが気になってカバーを知って以降はこちらばかり聞いている。

 

The Sunburst Band - We Can Live Forever

これはまさに、iTunesに入っていたのに今までちゃんと聞いてこなかった曲。「自宅掘り」の趣旨にふさわしい。

Sunburst Bandは、UKをベースに活動するダンス・フロアの名職人ジョーイ・ネグロ(Joey Negro aka Dave Lee)によるプロジェクトで、わたしも大好き。でもこの曲はノーチェックだった。

サビのコードの展開で視界がグンと開ける感じがたまらない。

改めて聞いてみたら、ブラジリアンの香りぷんぷん、「パリヤ〜 パリヤ〜 パリヤッパッパ〜」というスキャットは「brazilian rhyme」を思わせるし、4heroの「Morning Child」あたりと並べて朝方のフロアで流したくなる曲。

 

 

I am - Kindred The Family Soul


2003年リリースのアルバム「Thurrender to Love」収録曲。

Kindredは夫婦で構成されるアメリカのネオソウルデュオ。この曲「I am」は落ち込んでしまった日や、静かな怒りに燃えてる日の夜にひとり聴き返して心慰めることが多かった。

なんといっても歌詞が秀逸で(男性は共感しにくいと思うけれど)、言われのない非難や他人の言葉に落ち込んでやるせなさを味わった日に、ささくれた心にやさしく効く感じがたまらない。

以下は歌詞の抜粋です。

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これからも、落ち込んだ時にはこの曲を聞き返すんだろうな、と思う曲。

この曲はこれまで朝に聴くことは珍しかったけれど、静かな朝の澄んだ空気にも合うね。

 

THE BOOM / TOKYO LOVE


島唄で有名なThe BOOMの円熟を存分に味わえるアルバム「極東サンバ」収録。

スウィング&ラテンのリズムが心地よい。聞いていて踊り出したくなる曲。

確か高校生の時に買ったんだけれど、当時はこの曲はそんなにピンときていなくて、大学に入ってから聞き直してみたらとても気に入った記憶がある。

小説で、時を経て聞き返すと以前は分からなかったその作品の良さがわかる、といったことは経験していたけれど、音楽でわかりやすくそれを体験したのはこの曲が初めてだったかも。

同じく「極東サンバ」に収録されている「風になりたい」とのカップリングで、数年前に7inchがリリースされて、こちらも漏れなく買って、フロアでも何度もお世話になってる曲。

 

 

来週もよい曲に巡り会えますように!

 

 

 

 

今週聴いた音楽からおすすめピックアップ【ウォーキング中に自宅掘り】

今年に入ってから毎朝始業前にウォーキングを習慣化しようとしていることを、先日記事にした。

www.sophy365.com

 

相変わらず習慣は継続できていて、iTunesで音楽を聴きながら、もくもくと自宅周辺、近所の公園などを歩いている。

 晴れの日も、曇りの日もあるけれど、目が覚めてシャキッとする。

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ここ数日間で聴いた曲の中から、「やっぱりいいわ〜」と改めて感じた曲をピックアップして紹介する。

 

Quantic - Mishaps Happening


だいすきで、アルバムも何枚か持っているQuantic。知ったのはこの曲がきっかけだったと思う。やっぱりこの曲は名曲だと思う。

 リリース当時、JazztronicがMix CDに収録していた記憶がある。

 

 

Wagon Cookin' - Earth


 
アルバムappetizersを代表する曲といえば「Natural High」なのだと思うけれど、わたしはこの「Earth」という曲がダントツですき。CDアルバムを買って、結局12インチも買った。

冒頭から入ってくるフェンダーローズや木管楽器のスモーキーな音色が温かくて心地いい。毎年必ず、11月くらいの冷え込み始める時期に聞きたくなる。
冬の朝にも合う。

 

Lemar - 50/50 (Kings Of Soul Mix)



コンパクトな音色が心地よい。重厚感のあるサウンドって魅力的だけれど、ミニマルな音色も魅力の一つのベクトルたるんだなぁと思わせる説得力。

例えばイントロでエレピとボーカルにフィルターがかかってスモーキーな音に変化する部分で、鋭利なピアノの音がかぶさってくるところなど、音色は少ないけれど、重ねる音が計算されているのを感じる。

オリジナルのR&Bは甘い雰囲気なのだけれど、こちらのMIXは一変してクールでアーヴァンなイメージ。mixの醍醐味というか、トラックの底力に感嘆する。

 

 

Time to Fly - Restless Soul featuring Rasiyah



1月21日(木)に心臓発作で亡くなったPhil Asher。UKハウス/ブロークンビーツのトップDJ/プロデューサー。

わたしは訃報を数日遅れで知った。Facebookのタイムラインに「R I.P.」の文字がたくさん流れていた。

大阪のNOONにDJしにきた時に会ったことがあるけれど、紳士的で素敵なDJだった。

たくさんの別名義を持つPhil Asherだけれど、これはRestless Soul名義の2004年リリース作品。KJM(Kyoto Jazz Massive)の「For KJM」にも収録されていた。

フェンダーローズの音に射抜かれる、大人な落ち着きのこみ上げ系ハウス。

「Time to Fly

    Feel like being ready to define my destiny」

歌詞も前向きでよい。

 

Hocus Pocus - Je la soul


フレンチHip Hopの雄「Hocus Pocus」を知るきっかけになった曲。

このアルバム「Place 54」は捨て曲なしで、全曲かっこいい。

ゴリゴリのウェッサイ系のHipHopは苦手だけれど、こういうR&Bが香るJazzy Hip Hopは涎が出るほど大好物です。

夜にちょいとお酒を呑みながら、頭のネジをゆるめる時にもしっくりとハマる曲。

 

ちょっと話はそれるけど、これを自宅で一時期よく聴いていて、HipHopなんて一切聞かなかったはずの夫が気付いたらこのアルバムを買っていた。

ブレイクに合わせて「Bitch!」「Mother Fucker!」と合いの手的なものが入る曲があるのだけれど、イヤフォンでそれを聴いていた夫が「ビーッチ!!」「マザファカー!!」と呟いていて、「悪いお友達でもできたのかしら」と思ったら、Hocus Pocus歌ってるだけだった。

 

Visual Tools - Keep Reachin' (Keep On Vocal) (1999)


 

1999年リリース。

この頃の、シャッフル要素の少ない、跳ねてない16ビートのハウスを改めて聞くと新鮮。

かつ、ブレイクビーツ好きとしては、こういったストイックさのあるビートってやや無骨で硬質な印象があって、やっぱり素敵なのである。

ピアノのコードフレーズもいい。

 

 

ということで、最近聴いた曲振り返りでした。

 

iPhoneに入れる曲データを見直したい

散歩中は、iPhoneのiTuneで音楽を聴いている。

容量の問題もあって、iPhoneにデータを移している曲は、Macの音楽データのごく一部だ。

散歩中に「あ、そうだ、あの曲聞きたいな」と閃いても、iPhoneにはデータが入っていないということも少なくない。

 

そもそも、音楽データは外付けHDDに保存しているため、PCでもiTunesを開く機会が減ってしまった。

(外付けHDDが旧型なので、Type-CのUSBに非対応で、USB変換アダプタを噛ませるだけなんだけれど、それだけでも心理的ハードルが上がるんだよね。なんせ、ズボラなもので。。)

最近NASサーバーを導入したので、音楽データをそちらに移行すると、昔よく聴いていた曲を幅広く聞き返す機会も増えるかな。

 

 

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毎朝のウォーキング中に「自宅堀り」。今週聴いた音楽。

毎年年初にその年のアクションプランのようなものをぼんやりと考える。

アクションプランというとたいそうに聞こえるけれど、そんな仰々しいものではなく、例えば「早寝早起きをしよう」とか、「運動量を増やして身体をしぼりたいな」とかそういった具合に。

 

わたしは横着者でぐうたらした性分なので、具体性を欠いたプランだとまず実行しない。言い訳をして先延ばししてしまう。なので、なるべく各項目を具体的な行動に落とし込むようにしている。

 

例えば、以下のような感じだ。

早寝早起きをしよう

夜11時就寝、7時起床

土日の朝はゆっくりしたいから例外。週のうち平日5日は夜11時就寝、7時起床

 

運動量を増やして身体をしぼりたい

週に●回、朝に20分はウォーキング

加えて週に●回は、筋トレする

 

 

そんな今年のアクションプランの中に

  • 毎朝20〜30分のウォーキング
  • 音楽をたくさん聴く

の2項目を盛り込んだ。

 

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毎朝20〜30分のウォーキング

朝起きて軽く朝食をとったら、身支度を整えて、自宅近くを散歩する。

在宅勤務でなまった身体に喝を入れたいという思いもあるし、朝に陽光を浴びることは、深い睡眠をとるためにも有効だ。

脳科学の分野でも、朝のうちに身体を動かすと脳の働きがよくなるという記事をよく目にする。

脳科学的にも立証済み 朝の運動で仕事効率をアップする | テクノジム

 

どうせ同じ時間をかけて運動をするならば、メリットは多い方がいい。であれば、朝のウォーキングにしようと考えた次第。

(血圧高めの方は、目覚めの運動は悪影響のあるケースがあるらしい。わたしは低血圧気味なのでさほど気に留めていないけれど、筋肉が温まっていないうちに運動して怪我をしたりしたくないので、ランニングではなく負荷が軽いウォーキングにしている)

 

音楽をたくさん聴く

もともと音楽はすきなのだ。アナログレコードを集めているくらいなので、そこそこのミュージックラバーだと思っている。

でも、うつになって以降、音楽に対する熱も低空飛行だ。

うつというのは恐ろしいもので、自分の周囲のあらゆるものに対する興味・関心が薄くなる。それまでだいすきで自分にとっては欠かすことのできないものだと感じていた音楽でさえ、聞きたいと思えない時期が続いていた。

興味関心に加えて、うつは行動を起こす気力も減少させる。アナログレコードの場合、レコード棚からレコードを取り出し、ターンテーブルのスイッチをつけ、ターンテーブルに盤を載せ、針を落とす、という形になるので、面倒くさいのだ。

ときどきレコードを聴くこともあっても、以前に比べるとその機会はずいぶん減ってしまっていた。

 

それが、今年に入って「少し音楽を聴きたい」と思うことが増えてきた。興味・関心が戻ってきているのだすれば、回復の傾向なのかもしれない。もしそうでないとしても、自分がすきだと思えるもの、楽しいと思えるもの、心躍らせてくれる物事は、たくさんあるに越したことはない。

 

で、よし、今年は音楽を聴こうと思ったわけである。

 

自宅堀りもよし

とはいっても、まだ自分の知らない、新しい音楽を掘るまでの気力は回復していない。

レコード好きの間では、レコードショップに行って自分の好みのアナログを探す行為を「掘る」と表現する。そして、レコードを買う余裕(時間的・金銭的)がない場合に愛好家がとる行動を「自宅掘り」という。これは、自宅にすでに保有しているレコードのうち、これまであまり熱心に聴いていなかった曲を再び聴いてみて、お気に入りを探す行為をのことをさす。

買った当時はピンとこなかった曲も、年月を経て聴き返してみると、心に染み入るというケースも多い。この「自宅堀り」でアタリを引いたときは、気に入る曲のレコードを新しく買ったときに勝るとも劣らない嬉しさが込み上げるものだ。

幸い、うちにはアナログレコードや、音楽データはたくさんある。わたしが無精なので、しっかりと聴けていない曲もそれなりにある。

よし、久しぶりに自宅掘りでもするか、という気持ちになった。

この際、これまであまり聴いていなかった曲でなくても、一時期よく聴いていた曲でもいい。今改めて聴いてみると、また新たな良さを発見するかもしれない。

 

iTuneを聴きながらの毎朝のウォーキングが日課になった

「毎朝、散歩する」、「音楽を聴く」。

それぞれに時間を割くのは難しいので、ウォーキングをしながらiTunesで音楽を聴くことにした。

音楽データファイル全てをiPhoneに転送しているわけではないのだが、それでも数千曲ある。充分だ。

 

そして、その日の散歩中に聞いた曲のうち、あらためて素敵だと思えた曲を、YouTubeなどで試聴できるリンクをつけて、Twitterで呟くことにした。

 

ここ数日で紹介した曲はこんな感じ。

くるり - ワールズエンド・スーパーノヴァ

だいすきなくるり。夜明けに聞きたい曲。

この曲をきくと、人生ってフリースタイルの旅のような行程だなと思って、人生の果てしなさに思いを馳せてしまう。

これの7inchがリイシューされたりしたら、最低2枚は買う。

(1枚は保存用にする)

 

Jukka Eskola - 1974

2005年のリリース。リリース当時はClub Jazz界隈 のDJがこぞってかけていた。

2000年代前半のヨーロピアンJazzを代表する曲だと思う。名曲。

小林径さんのRoutine Jazzというコンピシリーズにも収録されていたように記憶している。

初夏〜夏にかけて、夜に風を切りながら聞きたい曲。

 

 

Jafrosax ft; Yukimi Nagano Drawn 2 U 2004

2004年のリリース。

当時のわたしは大阪の外れの辺りに暮らしていて、この曲が収録されているアルバムは梅田のタワレコで試聴して購入した。

週末に京都丸太町のクラブMetroや木屋町のCollageによく遊びに行っていたのだが、四条の駅で降りて店まで歩く間に、テンションの上がるこの曲を聴いていた記憶がある。

JAFROSAXはフュージョン・グループDIMENSIONのサックス奏者、勝田一樹のソロ・プロジェクト。この曲はKOOPのヴォーカリストYUKIMI NAGANOが歌っていけれど、同じアルバム内には、m-floのLISA、NOKKOも参加していて、メンバーが豪華。

後から中古で12inchを見つけたので、アナログで買い直した。

 

 

Simon Grey - The Galactica Suite (Domu Remix)

2005年のリリース。

わたしのだいすきなDomuというアーティストのRemixで、パーカッションのブロークンビーツ感が小気味いい。

2008年ごろに2時ごろのピークタイムにDJする機会があると、これをよくかけていた。

ときどき数年経った曲を聞き返すと、音色(特にピアノ、ストリングス系、パーカッションのハット系の音色)やリズムが時代を感じさせるときがあって、曲はとても格好いいけれど全体として古臭い印象を抱いてしまうこともある。

でも、この曲はいま聴いてもビートも音色も色褪せていない。圧倒的。

 

以下のオリジナル版も別の格好よさがある。


Simon Grey - The Galactica Suite (Original Mix)

オリジナル版の方は、ジャケットも格好よくて(↑の動画の画像がジャケットのアートワーク)、買った当時は部屋に飾っていた記憶がある。

 

 

Amy Winehouse - Tears Dry On Their Own (Alix Alvarez Solo Channel Mix)


  2007年のリリース。

リリース当時、BBCでジャイルスピーターソンがこの曲を絶賛して、よく流していたような記憶がある。

今はなきCisco渋谷店でこの12inchを買った記憶がある。

このRemixのスペーシーな雰囲気がだいすきで一時期よくかけていたけれど、Ain't No Mountain highを元ネタに使っているオリジナルも、もちろんだいすき。

 

 

 


MONDAY MICHIRU THINKING OF YOU.wmv

1999年にリリースされたアルバム「OPTIMISTA」収録。

言わずと知れたSister Sledgeのカバー曲。

そもそもオリジナルがよい曲なのだけれど、このラテンカバーはカバーとして秀逸だと思う。陽気で思わず踊り出したくなる。

 

 

 

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この季節、朝の空気はしんと冷え込んでいるが、青空を見上げるとこころに爽やかな風が吹いたような清々しい心地がする。

少し早めに家を出た日には、近所の公園に立ち寄って、木漏れ日の下でストレッチをして、家に着く頃には汗だくだ。

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外に出る気が起きるかちょっと心配だったけれど、開始して2週間、朝のウォーキングの時間はすっかり習慣として馴染んできた気がする。
何より、朝の新鮮な空気をすって、陽を浴びながら歩くと気分がよい。

 

 

 

 

レコードの収納問題を解決! ファイルBOXで7inchレコードをすっきり整頓。

わたしはアナログレコードが好きだ。

1000枚ちょっとの12inchレコードと、100枚ちょっとの7inchレコードを持っている。

 

12inchサイズの収納は、レコード収納の定番の安価な専用カラーボックスの2段組、3段組のものを並べて使っている。

 

収まりきらないレコードはDMRのプラスチックダンボール製のコンテナBOXに入れてざっくり収納。

これ、選盤するときにも便利。持っていこうか悩んでいるレコードをこのコンテナに出して、そこから選んでレコードバッグに詰めることが多かった。

昔は、白と黒しか販売してなかったように記憶しているんだけど、今は無地ベージュというカラーもあるのね。

 

12inchサイズのアナログは、比較的、収納できる家具の選択肢があるのだけれど、困るのは7inchサイズ。

 

上記のDMRのコンテナBOXで7inchサイズの物も販売されているけど、12inchサイズよりもずいぶん小さいことを考慮すると、ちょっと割高感がある。

 

できれば埃よけに蓋もつけたいところだけれど、上記のBOXだと蓋は別売りなのも悩んだポイント。

 

と書くと、DMRのコンテナが高いと言ってるようにみえるかもしらないけれど、さすがプラ段で作られているだけあって頑丈で、長期的な視点ではコスパは高いと思う。

わたしが使用している12inchサイズのものは13年くらい前に購入したものだけれど、壊れたり汚れたりすることもないし、積み重ねもできるので、そういった点では高評価。

 

ただ、このコンテナBOXの場合には、7inchレコードの収納に使わなくなったときに、他に使いようがないなぁ、などと思ったりもした。

 

 

そこで、汎用性が高いファイルBOXで7inchレコードの収納に向いているBOXがないか探してみることにした。

 

いろいろ探した結果、見つけたのはコクヨの収納ボックスNEOSシリーズのLサイズにピッタリ収まる。  

 

もともと、A4サイズの書類整理用に作られている、段ボール製のBOX。

  • オフィスや働き方の変化に対応して進化した、新しい機能・デザイン・カラーの新定番「NEOS」シリーズの収納ボックス!

    【積み重ね可能なフタ付き】
    フタ付きの収納ボックスなので、ホコリから中身を守ることができ、積み重ねて保管することができます。

    【用途に合わせて活用できる見出し面】
    分類重視の見出し面と、美観重視の意匠面(無地)で使い分けられるデザイン。

    【インデックスシール1枚付き】
    見出し面の罫線部分を丸ごと隠せるラベル1枚付き。合わせ名人対応なので、印刷も可能。

    【収納に便利な仕切板2枚付き】
    付属の仕切版を使えば、収納物に合わせてボックスを2分割、4分割に分類することができます。

    【オフィスに馴染むシックなカラー】
    ビジネスシーンにも馴染むモノトーンなカラーリングになっています。

ふたも付属しているところもポイントが高い。

 

カラーは白・黒の2色で、デザインもすっきりとシンプル。

  

 

ということで、コクヨの収納ボックスNEOSシリーズのLサイズを購入してみることにした。

 

 

段ボールを組み立てる形のファイルボックスなので、組み立て前の平らな状態で届く。

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組み立て説明書が付属していて、とてもわかりやすい。

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説明書の裏には、BOXに貼り付けられるシールタイプのラベルも付属していた。

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3分ほどで組み立てたのがこちら。

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中の仕切りは取り外しできる。

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早速7inchレコードを収納してみたところ、ピッタリ。

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やや窮屈な感じだったので、ジャケットが歪んだりしないように、中の仕切りの短辺の部分だけ取り外してみたら、ぴったりジャストフィットだった。

 

 

  

冒頭に書いた12inch用のDMRのコンテナBOXに重ねて積んでもみても、違和感のない、すっきりとしたデザイン。

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ちなみに、今までは7inchをどうやって収納していたかというと、これ。

衝撃の恥ずかし画像ドーン!

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スニーカーが入っていた紙箱や、段ボールの再利用。

「学生かよ」と突っ込んだら学生が失敬だと怒りそうな間に合わせ収納。わたしのズボラっぷりが恥ずかしい。

 

これまで、7inchを探すときはもちろん、この小汚い箱が視界に入る度に、テンションが下がっていた。大したことではないのだけれど、目に入る景色の中にノイズがあるのって、地味にストレスになる。「本来あるべき形になってないけれど、そのまま放置してしまっている」という感覚、タスクを後回しにしているような薄い罪悪感のようなものを感じてしまっていた。

 

でも、これで、アナログレコード周りの収納の悩みがひとつ解決した。

すっきり!